スピンオフ “正月進行”
そもそも生徒会の方々が、年末の忙しさ(どうせロクでもないコトしてたんだろうケド)にかまけて、他校の生徒会サマに送る年賀状の件すっかり忘れてたとかで、ちょうど薄い本の最後の出力分箱詰めして有明に発送した直後の出版委員会に駆け込んできたのが昨日の15時。
まぁ、ウチも毎年やってるコトなのに、薄い本(←もうね、中身がスゴくアレなの! 見てらんないレベルのヤツで、チラ見するだけで赤面しちゃう感じなのよ!)にマンパワーかけてたせいで、ちょっとだけ出遅れたけど、そっからお得意の人海戦術(フフ総勢20名よ!)で巻き返そうと思ってたら、取材チームは“ちょっと来月号の取材旅行……”とか云って東京駅ダッシュ(なんかね、取材のハズなのにカメラ全部置いてったのよ、おかしくない? あの二人)しちゃうし、一年生たちは“クリスマス分の青春取り戻させて頂きます”とかキレ気味で下校しちゃうし、結局残ったのはこの子とあたしの二人だけ。
「鶴巻先輩ん家ってドコなんですか?」
早稲田よ。
「……まさか」
そうよ。町とおんなじ名前なの。とうぜん家業もコレよ。
「だから帰りたくない、とかですか?」
まぁ、どうせ働かされるんなら最新鋭の印刷機いじってたほうが心が落ち着くわよね。そういうキミは?
「俺んちは新聞の販売所なんです」
あぁ〜、早起き……、
「……したくないしできない感じです」
わかるわ〜。
まぁ、せっかく高校入ったのに家業の影から逃れられない系の委員会やってるってんだから世話ないわよね、おたがい。
「せんぱい?」
何よ。
「これ出力終わったら、ちょっとでかけません?」
まぁ、たまには陽の光浴びて歩くのも悪くないわよね……ね、出力終わったらちゃんと手洗いなさいよ。年賀状投函したら手繋いで歩くんだから。
「はーい……」
ったく、世話がやけるんだから。




