あたしたちの朝
あまりの寒さに目が覚める6:30。まぁ、あたしも先輩もなんにも着てないんだから仕方がないわよね。なんだかんだいって全部見たし、どーのこーのいいながら全部見せたとはいえ、恥ずかしいモノは恥ずかしい。そーいうわけだから、スースー寝てる先輩を起こさないように、お布団のあちこちから服だの下着だのをかき集めるんだけど、これって地味に大変。
前に一度、先輩が起きちゃって“着せてあげようか?”って真顔で云ってきたけど、“……ヘンタイ”って云って丁重にお断りしました。
汗やら何やら、まぁいろいろとついちゃってるシーツとかタオルケットとかを下洗いして洗濯機に放り込むあたし。先輩もうちょっとなんとかなりませんか?
「まぁ、半分は真希のせいだからね」
いちいちごもっともなコトを仰る先輩は、台所で朝ごはんを作ってる。今日のメニューはベーコンエッグに、レタスとトマトとキュウリとアボガドのサラダ。いつもの珈琲。そして98円の六枚切りが二枚。
二人で暮らすようになって、お家でいただくご飯のレベルは格段に上がった。先輩はとても楽しそうに“オレは今、真希の体を作るものを作っているのだ”なんて意味不明なことをつぶやいてるけど、そんなにあたしを太らしたいのかな、このヒト。
長過ぎる腕と指を持て余しながら、黙々と洗濯物を干す先輩。歯ブラシをくわえながらその横を通り過ぎると、相変わらずヒトの下着を干しながら真っ赤な顔をしてらっしゃる。先輩それ昨日も一昨日もさんざん濡らした挙句に脱がしましたよね、今更なに照れてるんですか?……っていうと、
「……お前さぁ、そういうことじゃねえんだよ!」
ってわりとマジに怒るから、云わないでおくの。
お皿洗って掃除して、ヒゲと髪の毛整えて、トイレ行ったり制服着たり、ちゃっちゃとゴミをまとめたり。カバンを持って靴を履いたら、深呼吸と背伸びを一つ。
「いってきまーす!」




