表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
放送委員会のススメ  作者: 飯田橋 ネコ
48/69

いまさら恋愛パート


挿絵(By みてみん)


 いつもの飯田橋駅。いつもの牛込橋。いつもの先輩が自転車に腰掛けて本読んでる。

「おはようございます」

「お、おはよー」

二人でいつもの坂を登り始める。


 高校生の恋愛なんて、基本見た目からスタートだ。あたしは気心知れた先輩の“古典的メガネ男子萌え”からのエントリーだし、先輩はあたしの“実は着痩せするタイプ”ってのがドツボなんだって。男の人ってなかなか謎よね。

 まぁ、あたしたちの場合、お互い一人暮らしだったってのもあって、ブレーキかける人とか状況とかってのも皆無なんで、付き合い始めてからの展開は多分早い方なんだと思う。来週には練馬のアパート引き払って、あたしん家に引っ越してくる先輩。賃貸に無駄金突っ込むより、自己所有のマンションで一緒に暮らしてお金節約して将来に備えようって二人で決めた。なかなか堅実でしょ。

 ちっちゃい頃から早くオトナになりたいって思ってたけど、いざそのスタートラインにつくと(ちょいと早過ぎる気もするけど……)、高校生(ガキ)なりに気も引き締まる。いろいろと考えなきゃいけないこと、やんなきゃいけないことがいっぱいだ。


「おはよーう!」

後から白山の弾んだ声が飛んで来る。こいつも最近ようやく自分のポテンシャルがわかった(やっとコンタクトにしてくれたよ…… by会長氏)らしく、堂々の同伴登校だ。

「真希たちって、まんま耳○まよね。朝っぱらから見せつけてくれちゃって、こっちが赤面だわ」

お前が云うな、お前が……。


 まぁ、そんなわけで、17歳のあたしはそれなりに青春じんせいを謳歌してた。来週には18歳になる先輩。ハンコ押して頂きますからね。

“あいよー(笑)”


 ということで、翌週。広尾三丁目の葉子さん家におしかけて見た。

「……真希さぁ、どこでとっ捕まえてきたのよ、このナイスガイ」

高校の、先輩です。

「初めまして。早瀬です……」

「えー? 高校生なの!? 最近の子供(おこちゃま)って進んでるわね〜」

どうです? あたしの選球眼。

「まぁ、合格ラインね……」

じゃ、ここに署名捺印おなしゃーす。

「……真希ねぇ、若気の至りってコトバ知ってる?」

……だって葉子さん、コレってオトコ見つけたら何はともあれハンコ押させなさいって云ってたじゃないですか?

「そりゃアラサーのハナシよ!!」

そんなこと云うアラフォーの葉子さん。おっきくなったお腹抱えて一応証人欄にさらさらぺったんしてくれた。

「いやー、高齢出産っていろいろ身構えてたけど、酒飲めないのは誤算だったわ〜」

アンタいいオトナなんだからそれぐらい計算しときなさいよ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ