1/1
ぷろろーぐ~屋上~
初投稿です。拙い文章ではありますが、読んでいただけると幸いです
夕日を見ると、何か不思議なものを感じる。
私立見瀬都学園。広い海の傍に建てられたその校舎の屋上。そこに1人黄昏る少女がいた。
「…」
少女はフェンスに寄りかかって夕日を見つめていた。
「…私って、なんなんだろ」
そう呟く。その質問に答えるものはいない。しかし少女はまるで答えを待つかのように夕日を見つめる。
静寂。まるでこの屋上だけが別な空間の様な静けさ。少女の呼吸のみが微かに響きわたる。
暫くして、
「…お前にも、わからないか…」
と言い放ち、足早に少女はドアへと向かう。
少女がドアを閉じ、誰も居なくなった屋上に
「…君は、花咲花蓮だ。それ以外の何者でもない。たとえ君が他の人と違っても、皆とは違う何かがあったとしても、君は君だよ。」
そんな言葉が、どこからか鳴り響いた。
はじめまして上沢と申します。今回は『一風変わった日常モノ』を題材に書いてみようと思います。何卒宜しくお願いします