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4.5話 閑話休題:魔王の配下ドウドウ

閑話休題




父がそこに立つ理由はただ一つ。


──家族のため、である。

「……なんだ、私の出番か。早い出番だな」




「私は魔王カイの配下、ドウドウだ。二児の父でもある。二『児』とも言い難いがな」




















ドウドウ 中の人: 村井蓮時(むらいれんじ)




イメージカラー「黒柿色」


フラワー「スイードピー、サルビア」




封印具「銃剣」




登場世界:近未来世界


バトルステージ:ステージ「都市ルミエール」




戦闘スタイル:遠距離爆撃の物理型





容姿:織部色の短髪に茶色の両眼。真っ白いワイシャツの上にスイートピーのワッペンが付いた薄汚れた白衣を着ている。ズボンは黒のスラックス。

 白衣の中には近未来の機器が多数入れられるように改造が施されている。腰には拳銃のホルダーを付けており、一丁だけ拳銃が入っている。


 40代中盤ほどの容姿をした男性であり、実年齢も同載ほど。




「守るべきものを間違えるな。失えば二度と取り返しはつかない」


 ドウドウはジンとメイラの実の父親。


 妻は既に800年以上昔に亡くなっている。亡くなった妻は化物世界の妖でジンにその血が濃く受け継がれている。妻は妖のなかでも一段と強い妖だったため、ジンを実際は彼が制御しなければいけない立場だった。



「『俺』にも守りたいものは存在する。お前らにそれを否定される筋合いはない」


 しかし、彼はそれを承知の上でジンを自由にさせた。

 それが妻の望んだことであったから。


 自分が愛した、破天荒で、明るく、太陽のような『人』が望んだことであったから。






「共世界の勇者とそれぞれの世界の優れた者達、か。流石は世界を救う旅だな」


 ドウドウは近未来世界の住人だが、知識は全ての存在する世界についてのものまで満遍なく、把握している。

 勇者とその一行の歴史についても詳しい。先代勇者とその一行についても誰よりも『詳細』に知っている。


 勿論のこと、封印具や先代魔王についての知識や情報も持っている。魔王の配下のなかではキュウト、講師、原くんに次いで、彼の知識量は多い。




 「年寄りには手加減してくれ」


 そう言う割には年の割に動ける。だが、それでも他のメンバーと比べたら動きは遅い。身体能力は年齢も相まって低い方から数えた方が早い。娘のメイラよりは動けるだろう。



「私が悪役か。碌な大人になれなかった証だな」


 その代わり、と言っては何だが、彼の使用する武器は近未来の高性能で強力な物ばかり。銃であっても刀剣の類いであっても威力の高い近未来の物を使用する。

 なぜなら、「勇者」を足止めすること、可能であれば殺すことが彼の役割であり、願いだからだ。





「負けられないのはお互い様だ」


「その手で掬って見せろ」


 主な武器は「銃剣」。一撃一撃が重い。場所移動は武器が威力重視で軽量化が難しい物ばかりなのであまりしない。だからこそ、彼の一撃は重く、激しい。一斉掃射を全員が避けるか、ヒーラーを残しておかなければ、勇者一行が全滅する運命が確定してしまうのだから。





「共世界の勇者とそれぞれの世界の優れた者達、か。流石は世界を救う旅だな」


 バトル中、彼は「年の功」により、その経験則と実戦経験から移動しない場合、1ターンごとに命中確率10パーセント上昇する。


 それは彼が鍛えてきた全ての、知力、戦闘力、現状把握能力の賜物。






「すまない、勇者達。これが私が君にできる最善のことだ」


「……守り切れたぞ、──―」


 勇者達が負けるとドウドウは謝罪をする。それは申し訳なさから出た謝罪でも、かたちだけの謝罪でもない。


 それは──心からの罪悪感からの謝罪であった。


 そして、彼は誰にも聞こえないような声量で小さく何者かの名前を呟く。その名を聞くことができた者は誰もいない。彼が愛した、──の名前を聞き取れる者は。





「心配を掛けられないからな」


 メイラが生存している場合とメイラが倒された場合で戦闘開始直後の彼の言葉は変化する。

 メイラが生存している場合、メイラの生存をドウドウ達、魔王の配下がは全員が知っている。そのため、倒されたキラキラキラーを除く、自分以降の仲間達とメイラに心配を掛けられないと言う。キラキラキラーも仲間達との力で復活できると信じていた。




「後の者に心配を掛けられないからな。……まあ、もう、私も吹っ切れたが」


 メイラが倒され、死亡した場合は後の者達に心配は掛けられないがメイラが殺されたことで手加減をする気も失せた。生きていれば、手加減を多少はして勝利する気もあったがメイラが殺されたことでその気すら失せた。本気で勇者達を殺しにかかる。




 ──だって、自分の愛娘を目の前にいる「勇者(にんげん)達」は殺したのだから。








「すまん、守り、きれなかった」


「役、立たず、は、私、だ」


 家族も仲間も守り切れず、死を迎えるその悔しさは誰よりも彼を苦しめた。

 誰よりも家族を愛していたからこそ、悔しかった。





「後は、頼んだぞ……ジン」


 だから、せめても、愛息子にだけは勝って、生きてほしかった。




















「この手がいくら血みどろになろうと私は家族のためならば、禁忌も犯し、殺人者にでもなろう」




 何度も何度も諦めかけた。しかし、その足が歩みを止めなかったのは三人がいたからだった。

 だから、歩き続けた。


 これからも、ともに歩み続けよう。








「『(おや)』は自分勝手で、我儘な『大人(にんげん)』だ。それが、『(おれ)』だ。だが、それでも良いという者達が、いた。だから私はここに立つ」








Lv.50 HP380 MP15


通常攻撃:銃剣65% 刀剣52% マシンガン69% 拳銃70% 一斉掃射69%


防御57% 特防48% 回避42%


特性: 年の功 ドウドウが場所を移動しない場合1ターンごとに命中確率10パーセント上昇

父親は愛されていた。父親は愛していた。




だから、彼らは茨の道を選んでしまった。

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