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第3話 革命望むキラキラキラーと、配下ドウドウ

 「RPGゲーム Your destiny will continue!」の制作会社が開設した公式スレッドにて、〈プレイヤー〉達はゲームのストーリーや魔王の配下の攻略について話をしていく。〈桃源郷の契約者〉の発言から彼らはゲームには分岐があることを知る。


 ゲーム序盤の首都攻防戦と魔王の配下『メイラ』戦から既に分岐があることを知った、スレッドは若干の阿鼻叫喚状態を呈しながらも無事に次のボス戦である『キラキラキラー』戦の分岐の話題へと移り変わるが・・・・・・。


84:名無しの桃源郷の契約者

≫83 あるぞ

貼るぞ


撃破後

「アレ?負ケた?……ああ、負ケた、のか」

(倒された後、キョトンとした表情を浮かべる。すぐに現実を認めはするがその顔はどこか清々しい)

以下、分岐と思われる。

「まあ、これでも……」

(目許に手を当てて何かを言いかけるが結局、最終まで言えず、事切れる)

(パチンとパソコンのキーボードを叩くような音が一度聞こえる)



85:名無しの勇者

≫84



86:名無しの勇者

≫84



87:名無しの勇者

≫84



88:名無しの勇者

≫84



89:名無しの勇者

≫84 とても意味ありげな一言と行動だな

他の幹部達の演出にヒントがあるのか?



90:名無しの勇者

あ、もしかしてくらっふとの革命に手を貸してたのか、キラキラキラーの奴!


そう考えると要所要所(11章、14章、40章)であいつらと仲良かった描写とかが入った理由も分かるし



91:名無しの勇者

≫90 え?



92:名無しの勇者

≫90 それ、どういうことだ?



93:名無しの勇者

くらっふとは革命をしようとしてただろ。公式サイトにもこの情報は乗ってるから確認しろ。


それでくらっふと戦クリアした奴は分かると思うけど、くらっふとを倒した時の演出で

「これで、いいんだ。これ、で……」ってくらっふとの言葉があるじゃん!


これとキラキラキラーの言葉、似てるなってくらっふと戦やった後にちょっと思ったんだよ。

最初、革命は失敗するものだとくらっふとは分かっていたからの言葉とか、愛した人に会えるからの言葉だとか思ってたんだよ。



でも、もしかして、本当は主人公達に自分達を倒すことで革命を、すべての世界での革命をしてもらおうとしての言葉だったんじゃ


そしてキラキラキラーは「まあ、これでも……」って。

これって「これでもいいか」って意味だとしたら。



94:名無しの勇者

≫93 あ、そういうことか!!

負けて良かったって意味にもなるのか


そういや、あと、2章、6章でもくらっふと達と仲良さそうな描写あったな。



95:名無しの勇者

≫93 おい、もう一人、同じようなこと言ってる奴いなかったか

確か、てぃーたん


撃破後の一言

「悪役として相応しい死だ」


これも実は、自分は主人公達の革命にとっては悪役なのを知ってた上で、その悪役としては相応しい死に方ができたって意味にも取れないか?



96:名無しの考察班

他の魔王の配下達とは違って三人は勇者達に望みを掛けていた。自分達に勝つことで勇者達が少しずつ、それぞれの世界に革命を起こし、すべての世界をより良いものにしていくことを望んでいた。


自分達は魔王の方についたことから表立って勇者達の味方にはなれないが、勇者達が自分達を倒すことで力を付けていっていることを証明しようとしていた。


つまり、勇者達がそれ相応の力と心を持っていたら彼らに自分達を倒させ、革命をさせようとしていた


ってことか?



97:名無しの勇者



98:名無しの勇者



99:名無しの勇者



100:名無しの勇者



101:名無しの勇者

間違いようのない正解



102:名無しの勇者

辛い、な



103:名無しの勇者

ああああああああああああああああああ、

もうやめよう。ドウドウの話をしよう


他の人のところでね


さ?



104:名無しの勇者

≫103 そ、そうdな



105:名無しの勇者

≫103 a,ああ、うん



106:名無しの勇者

≫103 そうだね



107:名無しの勇者

ってか、キリ番過ぎてんじゃん



108:名無しの勇者

≫107 確かに



109:名無しの勇者

≫107 あ



110:名無しの勇者

100get!



111:名無しの勇者

≫110 お前かい



112:名無しの元100

わしじゃい


ドウドウ、かぁ



113:名無しの勇者

ドウさんねぇ、意外と傷は深い



114:名無しの勇者

確か七章で近未来だったよな。機械世界とは似てるから近いみたいな感じだった。実際は色々文化が違ったけど。



115:名無しの勇者

パパ……



116:名無しの勇者

パパ……



117:名無しの勇者

おい、惨状になる前に話始めるぞ



118:名無しの勇者

パパ!



119:名無しの勇者

パ、パパンっ



120:名無しのパパ

これでいいか



121:名無しの勇者

≫120 パパ冷静すぎ



122:名無しのパパ

パパはドウドウが深い傷になっているんだが。息子とゲームをやっていたが、俺が花粉症とストーリーの重さで辛くて一度、中断して鼻かんでたら息子が泣きながら俺のところに来て、ゲーム機のとこに行ったら奥さんが真剣にゲームをしていたときの気持ちを誰が理解できるか



123:名無しの勇者

≫122 色々な意味で修羅場


実際にパパさんじゃん

キャラにも傷を抉られたのにそのキャラに奥さんを取られる男



124:名無しの勇者

でもドウドウは奥さん、いや、家族一筋だから理想の旦那さんではある。男からしてもああいう男になりたいと思わせられる



125:名無しの勇者

でも、娘のメイラを亡くしているから勇者に冷たいんだよな

こう、手段は問わないというか、手加減しないというか。



126:名無しの勇者

まあ、それでも、話を聞いてくれるだけ優しいんじゃないか?



127:名無しの勇者

そういえば、封印具の話に触れた魔王配下ってドウドウが最初だよな

5章でも触れられてはいたけど



128:名無しの勇者

≫128 それは世界を守るための防具。それは追い払うための武具。それは豊かにするための物。それは幸せを継続させるための道具。


って解釈を俺はした



129:名無しのロリコン

でも、そのために子どもは殺したくない

ってか、何故、魔王の部下達が持っているんだろうか。普通勇者側が持ってしかるべきものだろ。



130:名無しの勇者

≫129確かし



131:名無しの勇者

≫130 確かに

ドウドウは確か「証」「契約」って感じで言ってた



132:名無しの勇者

≫131 証に契約、か。あまり、良いイメージはないな。


ドウドウは確か、銃剣だったよな。銃でもあり、剣でもある。一撃一撃がおもかった。

意外とタンクが必要な戦闘だった。



133:名無しの桃源郷の契約者

ドウさんね。声優の人も渋くて父親だって声だった。言葉に重みがあった

まるで画面のこちら側が見透かされている

そんな感じだった



134:名無しの勇者

ちょっと怖かったわ、あの人



135:名無しのパパ

そしてセリフだ。


「守るべきものを間違えるな。失えば二度と取り返しはつかない」(登場シーン)

「私が悪役か。碌な大人になれなかった証だな」(戦闘中のセリフ1)

「『俺』にも守りたいものは存在する。お前らにそれを否定される筋合いはない」

「共世界の勇者とそれぞれの世界の優れた者達、か。流石は世界を救う旅だな」(ドウドウの攻撃を勇者達が避けた際)

「年寄りには手加減してくれ」(ドウドウが回避に成功)

「後の者に心配を掛けられないからな。……まあ、もう、私も吹っ切れたが」(戦闘開始直後のセリフ)

「負けられないのはお互い様だ」(銃剣攻撃の際のセリフ)

「その手で掬って見せろ」(一斉掃射時のセリフ)



136:名無しの勇者

≫135 きついわ


っつうか、年寄りって歳でもないだろうに。どう見ても40代くらいだったろ



137:名無しの勇者

結構、ドウドウは戦闘中に言葉が多かったよね。



138:名無しの勇者


 近未来世界、都市ルミエール

 そこはすべてが発展していた。機械が動き、機械世界よりも発展していた。しかし、未来世界よりは少し劣っていて、移動手段には多く車が使われているのが見て取れる。

 街を歩み、人々と話す。話題は魔王や勇者に関することは当然のことながら、とある男の話へとなる。


 ドウドウ


 近未来世界を脅かす魔王の手下。化物世界のあやかしと恋に落ち、子を授かった。禁忌を犯したのだ、その男は。


 ふっと人通りの少ない道にさしかかる。

 カキンッ

 鉄と鉄の当たる音が響く。無意識のうちに反射的に振るった剣に当たったのは銃弾だった。狙いはタンク(ルック)だった。すぐに後ろから呻き声が聞こえた。まさかと思い、振り返るとそこには怪我をしたヒーラー(アリア)の姿があった。


「守るべきものを間違えるな。失えば二度と取り返しはつかない」


 織部色の髪に茶眼の男。サルビアのワッペンの付いた薄汚れた白衣。黒のスラックス。男の手には一丁の拳銃が握られていた。拳銃の銃口が向く先はヒーラー(アリア)だ。



139:名無しの勇者

≫138 お前!



140:名無しの勇者

≫139 神!



141:名無しの勇者

小説上手いな

お前は今日から小説班だ



142:名無しの初心者勇者

今北


俺、初心者なんだけど何も知らないから教えてほしい



143:名無しの勇者

≫142  本来なら最初から見てこいと言う。だが、ここはそうではない。公式スレットだし。ただし、概要を知りたくば最初から見てこい



145:名無しの勇者

≫143 概要とどういうゲームなのかは分かってる

ただの初心者。聞きたいことはそれぞれの章について


何章が何の話なのかを教えてほしい



146:名無しのパパ

それぞれの章に関しては一章一章話していくと長くなる。そして今はドウドウの話の途中だ。話を切りたくない



147:名無しの桃源郷の契約者

だから、私は分かっている章までで何章が誰もしくは何章が何の話なのかをのせよう


下開けといて



148:名無しの桃源郷の契約者

ありがとう


1主人公が立ち上がるまで

2チュートリアル戦闘(首都攻防戦)

3それぞれの世界について

4メイラ

5封印具の話

6キラキラキラー

7ドウドウ(スレッドの話は今ここ)

8主人公の決意の話

9主人公の過去と仲間の事件

10講師

11事件に遭遇、ちぃーちゃん登場

12レーン

13滅びた世界の過去

14てぃーたん

15仲間の過去(防御・回復組)

16仲間の過去(攻撃組)

17仲間の過去(インドア組)

18ジン

19家族の話

20幸せの定義について

21魔王について

22クゥクァ

23昔々の青年の決意

24勇者というものについて

25とある青年達の決意

26 16人目の人物について

27蘇生と時間について

28ナナ先生

29何処かの誰かの幽霊の話

30主人公の話

31辛ラー

32 ??の過去

33桃源郷

34原くん

35仲間の話

36仲間の話

37ドイ

38世界の消滅について

39斗空

40くらっふと

41心の話

42キュウト

43主人公の話

44最終戦前夜(俺は今ここ)

45カイ?


大雑把にはこんな感じかな?



149:名無しのロリコン

うおお!!

俺が知らないところまで章が、分かる!



150:名無しのパパ

今、25章だが32章の「??の過去」が気になるな

しかし、契約者はツンデレなうえに優秀だな、おい



151:名無しの考察班

今42章中だけどマジで45~47章気になるな



152:名無しの初心者勇者

≫148  ありがとう

頑張ってくるわ



153:名無しの勇者

頑張れ、初心者

俺達はいつでも応援しているぞ



154:名無しの勇者

困ったことがあったら言え

役に立つかは分からないが、きっと桃源郷の契約者と考察班がいればなんとかなる



155:名無しの勇者

全クリ目指して頑張るぞい!



156:名無しの勇者

……話、戻そうか



157:名無しの桃源郷の契約者

ってなわけで、ドウドウのセリフの分岐貼るぞ。


「心配を掛けられないからな」(メイラ生存の場合)

「後の者に心配を掛けられないからな。……まあ、もう、私も吹っ切れたが」(メイラ死亡の場合)


って感じだな。死亡の方は今、隣でこのスレッド見て叫んでる友人に聞いたゾ



157:名無しの勇者

≫157 そこのセリフも変わってんの?



158:名無しの勇者

ああ、メイラが死んだから吹っ切れたんだ。勇者に手加減しようって気も湧かなくなってたんだ。だから手加減無かったんだ
























「──さん、楽しそうだね」


「まあ、こういう考察とかプレイヤー同士の交友を見るのは面白いですから。考察については思い通りの考察も想定外をついてくる考察もある。考察って楽しいんですよ、──――さん」


 久し振りの再会。カフェに寄って話していれば、話題はここ一年ほど話題になっている『YDC』の話になる。公式スレッドが開設されたことを話し、公式スレッドの画面を見せれば──――─さんは呆れたような顔になる。


「これ、今話されてる内容って、『キラキラキラー』と『ドウドウ』さんについての考察?」


「そうそう。あ、『くらっふ』の話題も出てますね」


「・・・・・・これ、『()()』さん、本当に革命を『くらっふと』のお題にしたの許さない」


「いやあ、良い設定だと思いますけどね。『()()』さんは楽しそうでしたよ、これ」


 目の前にいる──――─さんの言葉にそう返せば、彼は苦々しそうな顔をする。でも、私の言葉は否定しない。覚えがあるのだろう。自分も若干、乗り気だったことも思い出したのだろう。


「『()()』さん達も重いストーリー作られたな~って、思います」


「それは確かに。『()()()』は良かったっぽいけど、『()()()()』さんは苦虫を噛み潰していたらしいし」


「『()()』さんが一番苦戦してたのに苦虫を噛み潰していたのは『ドウ』さんという……」



 私は紅茶、──――─さんはコーヒーを飲みながらお互いに過去を思い返す。それぞれ、3名に関する記憶を思い返す。お互いに視線が明後日の方向に行ったので同じようなことを考えているんだろうな、と察した。


「でも、これがまだ序の口なのが絶望だと俺は思うんだけどどう思う、『()()《ほしぞら》』ちゃん」


「それは完全に同意ですね、『()()()()()』さん」


 そして、これからのスレッドが阿鼻叫喚の様相を呈すことも一緒に察して、私はスマホの画面を消した。

引き籠もりと父親に、協力者二名、終幕

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