2.5話 閑話休題:魔王の配下メイラ
閑話休題
聡い少女は守るために立ちはだかったのだ。
「え、一番目、私なの? 仕方ないなぁ」
「私はカイさん、いや、魔王カイの配下、メイラ! 子どもだからって舐めないでよね!」
メイラ(中の人:村井音夢)
イメージカラー「撫子色」
フラワー「スグリ」
封印具「水色のリボン(髪留め)」
登場世界:魔法世界
バトルステージ:ステージ「花が咲き誇る街」
戦闘スタイル:近距離対戦の超物理型
容姿:撫子色の眼に織部色の長髪。黒を基調とした黄色のラインが入っている魔法使いの制服を着ている。その下には白いワイシャツと黄色のネクタイが見える。長い髪はクゥクァから貰った水色のリボン(髪留め)と、黒のゴムで纏められている。
10歳〜15歳くらいほどの女子の姿をしており、実年齢も同歳ほど。
「初めまして、世界を救う皆さん」
彼女は勇者達の前に前哨戦であった首都攻防戦の次に立ちはだかる。
だが、その彼女の姿は紛れもなく、ただの女の子だった。
「いやあ、手加減なしね」
魔法世界での本格的な最初の戦闘相手ながら魔法は扱わない。魔法世界の出身ではないため、魔法全般が使えない。魔導や魔術なども一切扱えない。普通の人間。父親であるドウドウの血を色濃く受け継いでいる。母親の妖の力はほぼ、受け継いでいない。
「私が人間だからって手加減しなくて良いよ。私も手加減するつもりはないから」
多少、受け継いでいるものとしても通常の人より生命力が高い程度。それでも、彼女は虚勢を張る。なぜなら、それが自分の役割だから。
「子どもだからって舐めないでよね」
最年少ながら、魔王の幹部のなかでは参謀的ポジション。辛ラーやキュウトに次いで頭の回転が速く、作戦立案が得意。
「…………誰も死にたいなんて、誰かを殺したいなんて思ってない?! そんなことっ、私だって分かってる!」
「私はっ、私はっ、自分の意思でここにいるんだ!!」
だが戦闘能力は仲間達のなかでも最下位を争うほど、低い。そのため、一、二を争うほど戦闘能力が高いクゥクァとよく組まされがち。本人達も気が合うので一緒にいることが多い。強さは関係なく、ただ、友人として二人はいつも一緒にいる。
「魔法が使えなくちゃ、魔法を好きになっちゃダメなの? この魔法を好きな気持ちは嘘なの?」
魔法が使えなくとも彼女は魔法というものが好きだった。それは綺麗で美しくて、楽しいという感情を初めて生み出してくれたものであったからだ。
「私が好きな魔法は……の天気を操る魔法」
父親と兄が魔王に加担することを決め、魔王軍でどこの世界を担当するかという話になったときも彼女は縁も所縁もない魔法世界を選んだ。それは魔法が好きだったからという理由だけだった。
魔法世界は魔法を使えない人間に対しての差別が酷く、彼女は魔法すら使えなかったため、差別をされていたがクゥクァの魔法に励まされ、立ち続けた。
「ほら、やってみなよ」
攻撃は単純に近距離対戦型。使用武器はダガーナイフ二本。ただし、敵ユニットが裏取りをしてくる。魔法世界での初戦闘だが魔法や特殊な攻撃はしてこない。その代わりにユニットの扱いが非常に上手い。
彼女のみ、勝利演出がまったく違うものが存在する。コルウゥの簪を所持して、87ターン経過させることで隠された二つ目は見ることができる。
一つ目は普通にメイラを倒した場合。
「あーあ、負けちゃったか」
「ごめん、ね、かたき、とれなく、て」
「…………しにたく、ない、よ」
無謀な戦いだったことを分かっていたために後悔の多い終わりだった。さらに──の仇を取ることもできなかったために、悔しさと後悔が残る。そしてメイラはまだ、幼い少女。死に対しての恐怖は、生を手放すことの恐怖はどうしようもなくあった。
二つ目は87ターン経過後。戦闘がメイラの生存のまま、強制終了する。
「……生きろって言うの」
「……これも運命、なのかな」
「私達はあなたたちを絶対に許さない。私達の仲間を殺したんだ」
分岐後、彼女が生きられるとは限らない。
「メイ、ラ?」
「……なか、ないで、クゥ、くん」
主人公がクゥクァ戦になった時、勇者が最後の一発を放つ際、メイラが生きているとメイラが突如、勇者の目の前に飛び出し、その攻撃を受ける。メイラはそこで確定で死ぬ。クゥクァはメイラが攻撃を受けたことで生存し、戦闘を続行する。
彼女は一番幼いが聡かった。だから自分の死も分かっていた。それでも笑っていた。それでも泣くことはなかった。それでも、皆のことが大好きだった。
だから、勇者一行と対するのは私なのだとその場に立った。
「私は彼女みたいに強くない。でも、それでも、私は、ここに立つことを決めたんだ!!」
Lv.30 HP300 MP0
通常攻撃:ダガーナイフ攻撃70% 遠距離指示80% 蹴り43% 殴り34%
防御37% 特防10% 回避67%
特性:裏取り 自陣営の他ユニットに勇者達のユニットの裏取りをさせる
──少女は魔法を愛した。だから、だから、勇者の前に立ちはだかった。




