表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

理代と、行為

ずいぶん前に書いた小説です。

ある日、僕はこの指輪をして、公園でぼんやりしていた。ふと、インスピレーションがある。僕は指輪を放ってみた。(僕は時々こういう悪癖がある)



 そこに彼女が来た。式は、怪訝にしている僕に指輪を渡してくれた。




 「これ······」

「うん、どうもありがとう」そうして僕は慌てて、君の名前は?と聞いた。



「理代」そう低い声でつぶやいた。







     ◆◆◆◆◆◆◆◆





 僕と理代は、だんだん仲良くなっていった。理代は言う。『わたしには楽しいことなんてないの』、なんて·······




 僕は彼女と会って話すだけで楽しかった。けれども彼女は、楽しくないと言う。僕は妙に寂しくなった····



僕は理代を、自分の中で式と呼んでいた。式は楽しくないと言う。僕は彼女を楽しませたかった。だから、デートした時は遊園地に連れていき、彼女を喜ばせようとした。


 その日は晴れていた。そうして僕は、あまり乗り気でない彼女をデートに連れて行った。




 確かに彼女は楽しくないとは、言わないが、どこか冷めている気がした。




 ある日、そうしたいんでしょと言う式を、僕はホテルに誘ってみた。



 僕は住むところから3駅ほど離れたホテル。Pというそのホテルで、僕は彼女と共にいた····





 ホテルの102号室。僕は少し緊張していた···




「寂しいの?」と彼女は言う。その日は、彼女は浅葱色のワンピースを着ていた。


「うん。けれどもゴッホだって寂しかったんだ」

「そう。その人もなのね」

「うん。」

「······」 

「君も寂しいの?」

「女の子は寂しくなんかないの」 

「そうなの?」 

「うん。」

「僕は·····式が居ないと寂しいよ。」

「何度も言ったでしょ。わたしは理代だって」彼女は少しイライラしているみたいだった。「抱いてよ」

「·······じゃあ、シャワー浴びる?」 

「一緒はイヤ」

「うん。じゃあ僕から」そう言い僕は、重い腰を上げた。少し暗いシャワールームへと向かう。



 シャワー浴びている間、考えるのは、彼女の体のことだった。



 やがて僕らは二人共シャワーを浴びた。そうして裸になってベッドへと向かう。



 僕は何をしていいのか、分からなかった。理代は、イライラした表情をしている。とにかく、ええい、やらなきゃ。



 そう思い、僕はベッドに横になって彼女に、口でして、と言う。彼女は、少し目を伏せる。やがて何か感触がして、彼女が僕の物を口に咥えるのが見えた。




「もっと·····」

そう僕はわがままに言ってしまう。理代は、何も言わなかった。ただ恥ずかしそうに、行為を続ける。



「じゃあ···しようね·····」

そう言って僕は、理代にまたがるように言った。彼女は、ぼくを貫く。やがて僕は、至福に包まれ、世界は一変し、彼女は、僕だけのものになり、宇宙は呼吸を始めた。



「あっあっ♥もっと····」

そう彼女は言う。顔は暗くてよく見えない。

僕は満足感に包まれた。自分の好きな人に、殊に美少女に、こんなにされたら、どうかしてしまう。



 僕は昇天してしまうのではないかと思った。


バックでも正常位でも彼女を突く。白いお尻が可愛くて、僕は彼女をめちゃめちゃにしてしまいたくなった。



やがて行為も終わる。

「良かった?」

「······」彼女は何も言わなかった。黙ったまま目を伏せていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ