表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

少年時

夏の浜辺·····浜辺には大勢の人達が居て、海水浴を楽しんでいる。彼らは、この暗い時代において、一時の夏を楽しみ、永遠を希み、そうして青春の苦き味わいを、とわの思い出に押し留めようとしている。



 青春時代·····誰にでも青春時代があり、誰にでも、甘い恋愛があった。中にはそんな目にも会えない人々も居たが、その人々はその後に青春を、楽しんだ。



 青空が好きだった。そこにソフトクリームのように浮かぶ雲······


 蝉が、かしましく鳴き、じりじりと暑い陽射しが、刺して、僕という存在に掴み取られていく夏。



 そんな夏。僕は、絵に夢中だった。最初は僕は本が好きだった。お父さんの教えてくれたミステリーや、海外の小説。そうして僕の家には子供の頃から、たくさんの本があった。




 けれども僕は、だんだん本に飽きていった。なぜなら世界中の面白い本はみんな僕が二十代の終わりまでに読んでしまったからだ。




 世界の名作を全部読んだわけではないけれど、カフカも読んだしモーパッサンも少し読んだ。


 ボードレールは、大体読んだし、レイモン・ラディゲの小説はみな読んでしまった。



 最近僕は、サガンの小説を読もうとしているけれど、「悲しみよこんにちは」は、もう読んでしまった。



 サガンの「ある微笑」を僕はまだ読んでいない。けれどもそれと前後して、僕はジャン・コクトーの絵にはまった。



 ジャン・コクトーの絵は美を感じる。コクトーも、「美の特権は絶大である」と書いている。



 絵は色々と不思議な所がある。どうして人間は、コクトーや、ゴッホのように素晴らしい絵やイラストや水彩画が描けるのだろう?



 僕も描いてみたいなあ。絵は一瞬で鑑賞できるからみんな見てくれるかなあ?




 そうして、僕は深夜の暗い部屋で、色々な絵の模写を始めた。




 それから2年の月日が経った······



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ