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夢の中で攻守交代

「ねえ、真花(まなか)


「なに?」


 掛け布団の中で私にうずまっていた最花(さなか)が急に声を出した。


「いまちょっと寝ちゃってた」


 ちょっとどころじゃない。


 私がスマホでYouTubeを見始めてから1時間は経っていた。


「夢見たんだけどさ」


 そんな短い時間で夢って見れるんだ。


「うん」

「どんな夢?」


「夢の中で真花とシてた」


「きも」


「きもいとか言うな」


「だってキモいんだもん」


 最花は普段から私よりも性欲が強い。


 いつもすっごいねちっこく触ってくる。


 それにすぐシたいってねだってくる。


 わたしは本当は嫌なのに最花がしつこいから体を好きにさせてる。


「こんなに触らせてくれるのに?」


 そう言いながら最花は私のへその周りに指を沿わせていた。


 なんでそんなとこ触るんだ。


「最花が触りたがるから仕方なく」


「ねえ、じゃあもう私のこと好きじゃん」


「好きじゃない」


「ふーん」

「でも夢の中だと私のこと好き好き言ってたよ」


「だからなに?」


「必死に私に触ってる真花が可愛かった」


「恥ずかしいこと言うな」


「恥ずかしいんだ?」

「ねえ、かわいい、真花かわいい」

「大好き」


「うっさ」

「私も寝る」


 私は勝手に抱きついていた最花を抱き枕代わりにして寝ることにした。


 勝手に私に触ってくるんだから最花が私に触られるのも自業自得だ。


「真花の夢の中だと私たちどうなるんだろうね」


「夢なんて見ない」

「おやすみ」


「おやすみ」

「かわいい真花」


 最花はまた私の懐にうずまって、ゆっくりとした吐息を漏らしていた。




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