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未定  作者: Un.K.n0̸wn___
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第一章 第十一話 知らない人

ここは...なんだ。何も無い空っぽの空間。見通す限り無限に広がる闇。そこに1人、背を向けて立っていた。


「お前は誰だ。」


ショウの声に反応を示し、同じく聞き返す。


「お前こそ誰だ。」


「俺は...」


「...!?その名前は...」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

...は!!?


ここは...? 帰ってきたのか?あの村に。どこかの宿だろう。俺はベッドの上にいる。鳥のさえずりがよく聞こえる。それだけじゃない...人の声も賑やかだ。俺は、ベッドから飛び出し窓を開けた。そこには、緑豊かな街並みが広がっていた。歴史の教科書にありそうなこの光景は、昔の時代にタイムスリップしたようだった。人々の生活の様子が美しく見えた。


すごい...これが異世界転生なのか...



寝すぎたのか頭が痛い。いつからここにいたんだ。


俺は窓を開けるとそこは、最初の村ではなかった。見渡す限り人だらけだ。


「どこだここ...いっ...痛。」


肩の位置に傷がある。傷口に触れ、過去にダンジョンに行っていたことを思い出した。


サク...ヤ...


「そうだ...バルッ...ウグッ...」


ショウはその場に崩れ落ちた。全身に力が入らないようで、酷い目眩と頭痛を起こしていた。


クソ...魔素酔いか...皆はどこだ...


ギィ...とドアが開く音が聞こえた。ゆっくりと開いていく。


...!誰だ...


ショウは警戒した。もしかしたらトドメを刺しにバルカンがやってきたのかもしれない。あるいは...その一味。


武器... ...!? 刀はどこだ。まずい、武器が無い!


ショウは咄嗟に、近くにあった花瓶を手に取り、扉から入ってくる何者かに飛び掛ろうとした。しかし、体が思うように動かず、その場に崩れ落ちてしまった。


クッソ...俺はこんな所で死ぬ訳にはいかないんだ...俺は...俺は...!!!


ショウの目には中に入ってきた者の足が映っていた。


動け...動け...動けぇえ!!!!


ショウは起き上がった。 しかし、自分で体を動かした訳では無い。勝手に...


「ショウ様。大丈夫ですか!!!」


その男はショウを軽々と持ち上げ、ベッドまで連れて行った。


「おま...え...なんのつもり...だ...」


ショウを持ち上げたのは他でもないバルカンであった。バルカンはショウをベッドに運び、寝かせた。


「申し訳ありませんでした。」


「は、はぁ...?」


「これ、お口に合うかわかりませんが、お持ち致しました。」


「はぁ!?何してんだ!お前!」


「え...もしかして、お見舞いは苦手でしたか?」


「誰なんだお前は!!!」


バルカンはダンジョンで戦った者とは別人のような口振りだった。聞くとお見舞いをしにショウに会いに来たと言う。ダンジョンで起きた出来事。その後どうなったのか全て話してくれた。


ここは、ダンジョンから遥東にあるルクレティア王国と言う国だ。緑が豊かで光の女神を称えている。学問に通じ、勉学に励む者が集まる場所らしい。


「んで...なんでお前がここにいる。」


「償いです。私がした行いは、許し難い行いでした。死ぬのなら簡単ですが、それは逃げです。生かされた身。この命、サクヤ様に使いたいのです。」


「そうか。それより悪いけど...その話し方やめてくれないか。気持ちが悪い。」


「ですが、ショウ様。」


「普通に話せ。」


「はい....」


.......数時間後


「ショウさぁぁああん!!!」


サクヤがショウを見るなり抱きついた。そして泣きついた。


「サクヤ...ごめんちょっと離れてくれ。傷口が...」


「サクヤ様。ショウ様はまだ安静にしてなければいけません。どうか抑えてください。」


「バルカン?貴方がショウさんにこんなことをしたんですからね?忘れたのですか?」


「はい...もちろん...忘れてなどいません。」


「あとその話し方とても気持ちが悪いです。」


「はい...」


...なんだこれ。何を見せられてるんだ。上下関係が逆になってる。


それと...


「バルカン。俺はそういう気持ちになった事ないから上手く言えないけど、好きな人? サクヤくらいは大事しろよ。」


サクヤとバルカンは、2人してポカンとした。


「ショウさん?そのような冗談はあまり好みません。」


「バルカンが言ってたぞ?俺の女、て。」


「ショウ様...あれは、違う意味なんですが...」


「2人は愛し合ってた、てことじゃないのか。」


「違います。こんな男のどこを好きになれば良いのですか。無理です。断固拒否です。」


「サクヤ様...言い過ぎなのでは...あ、ショウ様。サクヤ様には惚れ込んでる男がいるのですよ。」


「バルカン!?ストップです!ストーップ!!!」


「そうなのか。実るといいね。」


バルカンはショウを見ながらニヤニヤしていた。

なんだコイツ。すげぇ気持ち悪い。


バハムはどこに行ったのだろう。念話してみるか。


(バハム?今どこでなにしてるんだ?)


(ショウ...起きたのだな。我は今、山でヤシャと殺し合いをしている所だ。悪いがまた後で話そう。)


(おい、バハム?バハム!)


クソ...何してんだ。ヤシャ、て誰なんだ。

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