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ナイト・オブ・スレイヤー  作者: 猫ハーフ
第1章 出会いの始まり編
7/7

激闘

 ゴリオンは鼻息を荒くしながら、フィンは呼吸を落ち着かせお互い睨み合い相対する。どちらが先に攻撃を仕掛けるかそんなピリピリとした空間の中静寂が漂う。


 そんな静寂の中それを断ち切るかのように広間にぴちゃんっと水滴が垂れる音が響く。それはまるで試合の始まりのゴングのようだった。


 お互いその音をきっかけに攻撃を仕掛ける。先に攻撃したのはフィンだ。


 ー今狙うべきは首じゃない足だ。


 フィンは瞬足魔法に速度アップバフをかけ更なる瞬足をみせる。たちまちゴリオンの足元に着き切り裂いた。


 ゴリオンは一瞬怯むがフィン目掛けて殴りつけようとする。

 だが、それはフィンに軽々避けられ反対側の足を切り裂かれる。


 ゴリオンはあまりの痛さに前足から崩れ落ちた。


 今なら狙えると考えたフィンは首輪に目線を移し攻撃をしようとする。


 だったのだが、それはまるでフェイクかのようにゴリオンは崩れ落ちた体勢のまま体を捻りその巨体を回転させる。まるでそこに一個の巨大な台風ができたかのように暴風が起き辺りを蹴散らした。


 危なくそれに巻き込まれそうになったがギリギリ回避し距離を取る。


 ーまぁそう上手くいかないよな


 そうこなくちゃ面白くないっと考えるフィンはまた攻撃を繰り出す。


 次はさっき切り裂いた場所に狙いを定めより深く抉るかのように攻撃を重ねていく。攻撃をしては違う足へ、また攻撃をしては違う足へそれを連続で叩き込む。


 勿論ゴリオンもただ黙ってみてるだけじゃなくちょこまかと動き回るフィンを叩き潰すかのように殴りつけたりスピードを生かして回避してフィンを鋭い爪で切り裂こうとしたりと反撃をしていく。


 それはまるで常人では目で追いつけないほどの激しい闘いだった。

 そんな激しい闘いの中で段々と疲弊していく両者。気づいたらお互い傷だらけになっていた。


 フィンは殴られた後か所々青あざができたり切り裂かれたのかフードがボロボロに裂かれていた。

 一方ゴリオンは全ての足が、頑丈だったはずの皮が裂かれ肉が見えていた。


 瞬足魔法もそろそろ限界を向かい始めお互い次が最後の攻撃となる。


 ーくそ。そろそろ限界か…次できめないと終わる。


 お互いはぁはぁっと肩で息をしながら睨み合う。いつどっちか倒れてもおかしくない状況にお互い息を整える。


 そして一瞬の静寂の後に先に攻撃を仕掛けたのはフィンだ。ゴリオンは息を整えたのが仇となったのか一瞬の気の緩みにより全ての足が立っていられなくなりその場に座り込むかのように崩れ落ちる。


 今がチャンスだと考えたフィンは全力で技をキメる。


「みだれ咲き!!!」


 それはかつてフィンの故郷に咲いていた木から取られた伝統技(秘奥義)。

 それはまるで色んな花がその木(一箇所)に一気に咲くかのように連続で攻撃をする技だ。


 フィンはさっきヒビが入った首輪の箇所に連続で叩き込む。


「うおおおおおおーーー!!!」


 その姿は例えるならば美しい綺麗な花たちがその首輪に咲いているかのようだった。


 そして、段々とあの頑丈だった首輪がヒビを中心に砕け始める。ビキビキっと音を立て始めついにその闘いに終止符が打たれるのだった。


 パリーン!っと首輪が弾け散る。


 その音ともに首輪から解放されたゴリオンはまるでその場で眠るかのように横に倒れた。


 ゴリオンは段々とその原型を留めていられないのかまるで浄化されるかのように体が溶けていき、そして、最後には天に召されその場に跡形なく消えていった。


 その様子をただじっと黙ってフィンは片足をついて見ていた。


 ーやっと、終わった…なんとか勝てた…


 安堵からかぐったりとする。


 ただ、それよりも普段温厚なはずのゴリオンをあそこまで非道に弄ぶあの男に怒りが込み上げてきた。


 ーあいつだけは…あの男だけは…絶対に許しておけない


 その怒りをバネに立ち上がり前へ進もうとした瞬間前から倒れる。


 ー絶対助けに行くから…だから…待っててフェイス…


 フィンはそう思いながら気を失うのであった。

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