パンツイッチョマン VS ノーパン刑事の語句説明
***用語***
《H案件》
敢えて語るのを避けていた用語ですが、そろそろ第二シーズンも終了なので少し書いておきましょう。
そもそも、ゴツゴウ・ユニバースにおける異能者の犯罪はどう取り締まられているのか? 例えば、桜ちゃんがふん縛った壁ペッタンのヤモリ男で考えてみましょう。
痴漢についてはそのまま通常に対応できるのですが、ある例で「お尻を触られた後、この男が壁を上って逃げました」という証言が出たら、ヤモリ男は「そんな事できねぇよ」と言い張ります。で、できる事をできなく装うのは可能ですから、よほど明確な画像証拠などない限り「犯人は別人」と主張できることになります。
大変困る事態ですね。
これがもし、ヒーロー連盟に登録された者ならば、国家機関として警察が問い合わせればほぼ照会できます。そうなると、「壁登り男はお前だよ!」と言える事に繋がるのですが、「日本では登録ヒーローはほとんどいない」事からわかるとおり、ヤモリ男は元々良からぬ事にその異能を使うつもりだったので、わざわざ手間とお金が掛かるヒーロー認定なんか受けていません。
それじゃあ、どう取り締まっているのか、というと……。あくまで一例ですが、人権無視な対応がされています。「『俺はやっていない』だってぇ? ンなデタラメ、俺たちに通用すると思うなよ!」という感じですね。H案件班の向こう側での世界なので、一般の警察は知りません。
もちろん、「国家権力の横暴だ!」と声を上げる者も居ますが、世間の皆さんは「人権意識を優先して社会が乱れるのはちょっとなぁ」と知らんぷりを決め込んでいます。ゴツゴウ・ユニバース人の視野の狭さはこんな所にも現れているのですね。
と、ここまでなら、おそらくあんまり受けが良くないでしょうから、受けそうな要素も公開しておくと、H案件班には、やはり異能者が含まれています。
その異能者は、認定ヒーローだけれど匿名枠の者と、非認定ヒーロー。そして、外国籍の異能者が混ざっています。
普通の作家なら、このH案件対策班の活躍をメインに作品づくりをするんでしょうが、何をどう間違って、半裸の男が暴れ回ることになったのでしょう。
と、第三者視点で語ったところで「おまえ(作者)のせいだ!」という事実は変わりませんね。……無視しましょう。
《気絶三連コンボ》
理香珈さんによる、スプレー+注射(銃型)+注射の連続技、というか手技。効果は従来であれば、先ほどの順に、軽度の麻酔(よろめき効果)、本麻酔(昏睡)、記憶阻害という内容になります。その上で、別に暴走化の薬が投与されていました。暴走化まで含めると、四段階だったのですね。しかし、今回、理香珈さんはこの暴走化の薬を二段階目の麻酔と混ぜて使えるように調整しており、手順を一段階省くことに成功していたのです!
読者としてはどうでもいいことでしょうが、こういう改良は現場では大助かりです。だったら一発で済ませればいいじゃん、と思われるかもしれません。しかし、少なくとも最初のスプレーは、手のひらサイズに隠せて相手の不意を突ける効果が必要なので、そこはまとめるのは難しいでしょうね。
スプレーをシュッと一吹きで全ての効果を得られる、ってテクノロジーは無理です! そんなのができるようになったら、もう理香珈さんがすごく強くなるだけでなく、他の人も同じ事ができてしまいますからね。
テクノロジーは量産化が怖いんですよ。ただ、その量産化のハードルって外の人が思う以上にかなり難しいんですけれどね。
***登場人物***
《パンツイッチョマン》
全身黒塗りの姿で登場した、本作が誇る変態。
……たぶん、変態については誇ってはダメなんでしょうね。そこを誇ってしまったあたり、きっと根本となる作品から変態なのでしょう。変態な世界では変態は誇るべき要素に変わっちゃっている、というわけです。
「そこまで言うなら、作品からさらに遡って作者まで言及……」と考えた方もいるかもしれませんが、それ以上は被害者が出るので止めましょう。
ついに身バレしたパンツイッチョマンだったが、多くのヒーロー物語で真に孤独に戦っている者はむしろ稀です。だから心配することはありません。家族だったり、恋人だったり、親友だったり……。あれ? ノーパン刑事はこれらに当てはまらないですね。……やっぱり、作品が変態なせいでしょう。
《ノーパン刑事》
今回大活躍を見せた、もう一人の変態。←― って、変態とヒーローが同一化してるじゃん!
まあ、それはそれとして、大活躍していた印象もなかったので補足しておきましょう。
まず、ひっそりやられたはずの後輩刑事のピンチに都合良くやって来ましたが、あれは直前にあげていた後輩刑事の叫び声を聞いていたからです。通り一つ隔てた店内から聞こえてしまうなんて、すごい地獄耳ですね。
ただし、そのレベルの悲鳴を毎回拾えるわけではありません。むしろ、ノーパン刑事でも普通は拾えません。かわいがっている後輩タカの声だから聞こえたんですね。
そこから素早く行動開始したのですが、この迅速さの裏に、先払い式の喫茶店だったから問題が起きなかった、という小さなゴツゴウがありました。……まあ、後払いでもノーパン刑事は飛び出していましたが。そうなったら食い逃げ事件として通報されていたかもしれなかったので、ややこしくならなくて良かったです。一応、私物を置いていたから、お店は「戻ってくるだろうな」と待ってくれた可能性は高いですが。
他の活躍としては、前項でも書いた「パンツイッチョマンの身元の特定」に、「『連続暴漢(暴走人工異能者)発生事件』の火消しを開始」し、そのために「枚鴨市の二大変態の共闘」まで取り付けました。
ストーリーの分岐点としては多大な貢献ですね! そりゃあもう、次で終わらせなくてはいけないので、ゴリッと強引に繋いでもらわないとこっちが困ります。
この活躍の反動か、次回で「さらば!」が宣言されました。古いアニメマニアの中で語られる「モリモリ博士現象」なのかもしれません。
何のことか気になったら「Webで検索!」してください。
《後輩刑事》
悪堕ちさせられ暴走するのかと思いきや、ビンタ一発で倒された悪役のなりそこない。先手必勝がいかに重要か、感じさせられましたね。
先制攻撃を喰らわずに、パンツイッチョマンと激突していればどうなっていたか、というと……やはり、パンツイッチョマンが圧勝だったと思います。後輩刑事の武術は主に柔道なので、掴みにくいパンツイッチョマンだと不利です。冷静な頭ならそれでも対処方法を考えるのでしょうが、がむしゃら状態なので、身に付いた技術をそのまま適応としてうまくいかないところをイッチョマン・スラップで倒されていたでしょう。
いくら強い一般人枠とはいえ、岸九浪や下柳光円と比べると弱いですからね。ただし、ノーマル状態で戦うと、覚醒前の下柳よりかは後輩刑事の方が強かったかもしれません。現役を離れて闘志も失せた元ボクサーはそれだけパフォーマンスが落ちるんですね。
《ナレーター》
時間稼ぎの最中に、恐妻家らしいのが発覚しました。でもね、少なくとも日本の家庭では、そっちの方が健全に安定するんじゃないかな、と思いますからね。
逆だと、DVなんじゃないか、と心配にさせられる事例もありますからね。……女性上位でかつ暴力も振るわれている家庭もある? ……その場合は、各々の家庭で解決してもらうのが一番ですが、我慢できないレベルなら警察へご相談ください。
私が、ナレーターが楽しみにしている『映画名曲の調べ』のコーナーを潰したように、次回予告おじさんも最後ナレーターを無視して割り込んでいましたね。
こういう無駄話が止まらないタイプは、割り込んでいくのが正しい対応かもしれませんね。
《理香珈》
後輩刑事を秒単位で撃破! やっぱり強かったですね。 しかし、ノーパン刑事には通じませんでした。むしろ、めちゃくちゃ相性の悪い相手でした。
後輩刑事を狙ったのがミス、ではあるのですが、避けがたかったでしょう。彼女はきちんと『暴れ馬事件』の証言を集めていました。そうなると、破壊者へ果敢に挑み、最後はカルガモ母さんを操った後輩刑事こそ、ヒーローに見えて当然です。
警察に捕まった後は、|ノーパン刑事が言っていたように黙秘を続けているのですが、その後は……時間が合ったら書くかもしれません。
《頭蓋骨博士》
理香珈さんに手伝ってもらったら、まさかの理香珈さん逮捕! 今回、作中で最もハラハラしていたキャラクターでしょう。
そのまま半ばパニックになって、救出しようと突撃しなかったのは正解でした。強化したところで、頭蓋骨博士ではノーパン刑事には敵わなかったでしょうから。
まあ、連絡先を探し続けていたのもパニック状態とは言えます。暴力的な解決手段に頼らず、情報に頼ったのは、性格の差でしょう。
この後、頭蓋骨博士は、パンツイッチョマン討伐を棚上げして、理香珈さん救出に専念するのですが、警察相手だから半裸の男よりよっぽどハードル上がってしまいましたね。
《大門博士》
ゴツゴウ・ユニバースを代表する偉大な科学者。偉大すぎて色んな枠組みからはみ出してしまっています。
本作では理香珈さんの上司として関係しています。
怪しげな『リヴァイアサン計画』を推進し、と書くと「計画完成の際に何か起きるのでは?」と誤解しちゃいかねませんから、はっきり言っておくと、もうほとんど完成しているんです。手遅れなんです。
作者としては、内容が大げさになってしまうからあまり表面に浮上して欲しくない存在です。……読者としては全く逆ですか? そうでしょうけど、そのニーズに答えてほいほい出しませんよ! 手に余るからです!
《銀子先生》
最近めっきり出番の少なくなった、一部の声では正ヒロイン第一候補。今回も姿を現しませんでしたが、おそらくは次回も出ないと思います。銀子先生ファンの方々、すみません。
しかし、毎回作者の予想を超える展開を見せる本作なので、実は登場するかもしれません。
……計画性がないだけですね。はい。
《リョウちゃん》
後輩刑事こと赤羽くんが好きな鑑識課の女性。確かシーズン1で名前まで付けていたはずだけれど……面倒だからもういいか!
勘の鋭い読者なら気付いたかもしれないが、実のところ彼女自身は後輩刑事よりノーパン刑事の方を気にしている。……え、脈絡なかったから気付いてなかった? でも、これまでの話には影響ないから、わざわざ公開する必要もなかったですよね。……だったら脱線もするな、と言われたら返す言葉がないから、ここまでにしておこう。
***パンツイッチョマンの技***
《イッチョマン・スラップ》
今回確認されたのは、先制攻撃からの失神の一発と、気付けの一発。
真面目な読者の方の中には「精神異常の回復には回転式イッチョマン・スラップが必要だったのではないか?」と思われた方もおられたのかもしれません。しかし、あれは気絶を伴わない精神回復技でしたね。今回は、むしろ精神回復を伴わない気絶技でした。
しかし、暴走化の方で「気絶させられるとリセットされる」という特徴があったため、偶然、まともに戻れたんですね。戻っていなかったら、その時に回転式を喰らっていたのかも……いや、たぶんまた通常の張り手で失神させただろうな。
――と、書くと、まるで問題なかったように思うでしょうが、正直に言うと、回転式については忘れていたんですよねえ。実際、回転式を喰らって気絶している人もいた気がするし……。まあ、統一性がないのはいつものことだから、いっか。




