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白雪舞う、聖夜の決闘の語句解説

***用語***

《poke》

本編で書いたとおり、ポケじゃありません。でも、「ポキモー」だったら少し離れているから、怒られないでしょうか? ……などと試すつもりで設けた項目ではありません。

本編ではロミオとジュリエットの例をあげましたが、本来のイメージとしてはあれより先に、「ねえねえ」と肘で突っつくの方が強いので、他でポキモーを使う場合はご注意ください。……ポキモーじゃなくてpokeでしたね。

そもそも、ロミオとジュリエットの有名な呼びかけ前に、原作では本当に窓に小石を当てて注意を引いたのか、も実は知りません。気になる方は「Webで検索!」してみてください。


奇想天外(きそうてんがい)コンテナ車》

ある時は移動式実験室。またある時は、前線指揮車両。またある時は、暴走冷凍トラック。その実態は、奇想天外(きそうてんがい)コンテナ車! ――あ、でも、仮名です。

運用するには、コンテナ部分を付け替えると良いとすると便利ですね。なので、魚図(うおず)研究所のガレージにいつの間にかコンテナが増えているかもしれません。

暴走冷凍トラック用のコンテナは今後使う予定がないので改装されるでしょう。しかし、運転席からではなく、コンテナ内のコンピューターから車が操作できるという改造は、コンテナだけ替えて済む話ではないので、今後も引き継がれるでしょう。つまり、ずっと道路交通法違反状態です。ハラハラドキドキしますね。

事件後、ひっそりと自動運転で現場を後にしています。もちろん、音と図体の大きさからちっともひっそりではなかったのですが、むしろ目立つからこそ「誰かが許可を出したんだろうな」と咎められることなく脱出できました。運が良かったのですが、そこはもちろん頭蓋骨(とうがいこつ)博士が運任せな計画を実行しているわけではなく、そこはご都合主義でゴリッと通すつもりは、、なんとあのホログラム技術で通行証を偽造していたのでした!

作者は「ゴツゴウ・ユニバースだし~」とゴリッとご都合主義で強行突破するつもりでも、キャラが道を造ってくれているから、名前どおりのご都合主義がなかなか発動しないんですね。子供の出来がいいと親が助かる、という例みたいですね。

この奇想天外(きそうてんがい)コンテナ車が、クリスマスツリーのある城跡広場の丘の上まで通ったのは、資材運搬用の蛇行路でした。運転に不慣れの者なら何度も切り返したり脱輪しそうになったり、とかなり難しい道です。ですから、AI運転は言わずもがな……と思いきや、その運転ぶりは見ていて緊迫感のなさに驚くくらいだったので、作中ではカットされていました。


《クリスマスツリーの(もと)でのプレゼント開封会 with サンタ》

長い名称ですね。近頃のラノベのタイトルかよっ、って感じです。企画段階で書類に書かれた名称なんですが、もしかすると発案者はラノベを意識していたのかもしれません。

市民の間では、「クリスマスプレゼント会」あるいはもっと短く「プレゼント会」と呼ばれています。ええ、クリエーター側の意向など消費者はまるで無視して利用していきますから、このあたりの変貌は「作者の考えていた事と違う!」と叫んだところで社会には響かないのです。

プレゼント会が抽選制になっているのは本編で記したとおりですが、全くランダムに選出されているわけではなく、一定の枠があり、その条件内での希望者からのランダムとなっています。一番大きな枠組みが地域で、人口比でおおまかに均された複数の町が一枠となります。

候補の資格は小学校の低学年までです。初回は小学校の中学年まで範囲内に入れていましたが、ちょうど「サンタなんか偽者だよ」と口にしたい年頃と重なり、より幼い参加者への悪影響が出たために範囲外になりました。もう少し成長すると「サンタを信じたい子供にはそうさせてやろう」という大人の余裕が出てくる子供になれるのですが、段階を経て成長していくものだから仕方ないですね。

参加資格者が子供のみとなると、実は単純な人口割りでは平等になりません。より平等な抽選にするなら参加資格者の人口比で町を分けていかないといけません。しかし、枚鴨(まいがも)市の役所では、データベースをうまく活用できておらず、担当がデータベース操作に対する習熟度が低いせいもあり「子供だけ数え直しなんて面倒臭いことやってらんねーよ」と、全体人口比のままで割り振られています。市民に気付かれればうるさい声を上げる人も出てくるでしょうが、今のところ、知られていないようです。

地域枠の下に、団体枠を設けている町はたくさんあります。町内の子供会、という分け方をしている町もあれば、学校単位もあります。銀子先生の勤め先の保育園は、この枠組みで「当選」したわけです。

この当選は、作中でも記したとおり、養老家への忖度によって発生しています。通常、金が動くのですが、養老家は恩義の貸し借りや弱みを握られているうえでの優遇など、心理的な力によって人を動かしています。

いわばインチキをして、銀子先生の枠を空けた人は、「来年もまた希望されたらどうしよう」と怯えています。抽選だと連続当選は不正だと丸わかりになるからですね。

こうして今日も養老家は何もしていなくとも人を不安にしていくのであった。


***登場人物***

《パンツイッチョマン》

寒いのをやっぱりガマンしていた半裸おじさん。読者によっては、おじさんではなくてお兄さんかもしれない。

付け焼き刃のボクシングスタイルで戦おうとして、みるみる上達していたので、もしかすると中途半端な相手をぶつけるとダメな存在かもしれません。どっちかというと敵キャラが持っている特性ですよね。……まあ、ある意味、社会にとっての敵なので合っているとも言える。

ちなみに穿いている黒パンツはボクサーパンツとか呼ばれるタイプです。それでボクシングと相性が良かったのかもしれませんね! ええ、そんなわけないですね。

なお、途中で頭蓋骨(とうがいこつ)博士に貸してもらった、ジャストフィットブーツはそのまま履いた状態で退場してしまった。

窃盗ですね。そうですね。


《ナレーター》

本作のエンジン部分でありながら、ブレーキ部分でもあるという、進むのか留まるのがハッキリしろ、なおじさん。おそらく、読者によってもお兄さんに変わることはないでしょう。

今回から都合の悪い情報を無視する術を学びつつあるようだ。そのうちクレームを一切受け付けなくなるでしょうから、クレームがあるなら今のうちにぶつけてみましょう。……もちろん拾い上げてくれる保証は全くありません。


頭蓋骨(とうがいこつ)博士》

もう若くもないし、運動も得意じゃないんだから、とこっちが心配になるくらい、前線で体を張ったお爺さん。読者によってはお兄さん――あ、もういいですね。このくだりは。

自身が改良した強化薬「カヤックⅡ」の影響で戦闘能力が高くなったのだが、技術面はさっぱり変わっていないので、総合的な強さは大したことありませんでしたね。

ゲームで、「憧れのあのヒーローになれる!」という感じのキャラゲーが多くありますが、そういったゲームをプレイしたユーザーの感想で「●●なのにスゲー弱い」という感じの不満が出てくることもあります。これって感想としては間違っていないんのですが、スペックは高くとも使いこなせないと強くないんだよ、という意味でもあるんですよね。コミックやアニメや映画に出てくるあのヒーローは、自身の能力の使い方に習熟していたって事ですね。

「フィクションだから、強さってのは作者のさじ加減一つじゃん」と思っている方もいるかもしれませんが、そういう作品ばかりでもないだな、ってここまで読んだなら納得していただけるでしょう。ええ、ちっともコントロールできませんよ。

創作をしていると「話を考えるってどういう感じなの?」と質問されることはわりと多いのですが、「自分で作っている話なのにコントロールできないってどういう事なの?」の方がきっと疑問に思う人が多いんでしょうね。残念ながら、それについてつらつら書く余地はないのでした。


《ラバーマン》

終盤でつやつや衣装で現れたためいきなり呼ばれた下柳(しもやなぎ)光円(こうえん)

コンピュータープログラムを書いている方なら変数にとりあえずの名称を与える機会は多いでしょう。時にそれらの情報は「開発名」として外部に漏れることがあります。このキャラクターは最初「柳の下のどぜう」という仮名が与えられ、その後下柳(しもやなぎ)になったのでした。……嘘です。

キャラクターの名前は、多くの場合なんとなく思い浮かんだ名前にするのですが、作品が作品だけになるべく実在の人に迷惑かけたくないなあ、と変な名前に落ち着かせています。そういう意味では下柳(しもやなぎ)はむしろ仮名と言え、それが変な名前に変えられる前にリリースされちゃったんですよね。

パンツイッチョマンにKOされた後、コンテナ内に放置されなかったのは、「こんな寒いところでは風邪をひくぞ」というパンツイッチョマンの温情でした。……氷点下十数度の環境なので、風邪をひくどころではなく死んでしまいますね。それをあのツヤツヤ衣装が防げたのかどうかは不明ですが、もしそんな事を伝えようものなら頭蓋骨(とうがいこつ)博士が「本当はどういう結果になるか試してみよう」と実験しちゃいかねませんので、秘密にしておきましょう。

そういえば、「カヤックⅡ」は副作用として強化効果が切れた後に(うつ)状態に陥ります。ですが、イッチョマン・スラップのおかげでラバーマンは、反動による無力感に囚われて自殺を試みる結果に至らずに済みました。それどころか、後日「父ちゃん、俺、またボクシングを始めたいんだ」という妙に前向きな姿勢になってしまいました。

まるで良い結果のようですが、三十歳前からまたプロボクサーに復帰するのは大変ですし、身内は心配させられるんですよ。微妙な展開なので、公開されなくて良かったですね。

イッチョマン・長靴と同様にラバーマンスーツも、頭蓋骨(とうがいこつ)博士からすれば回収しそこなった形になります。しかし、個人的には労働に対する対価として、下柳がもらったままでいいんじゃないかと思います。

もし頭蓋骨(とうがいこつ)博士が本気で取り戻そうと思ったなら、理香珈(りかか)さんを派遣すれば一発解消な懸案ですね。そういう結果にならない事を祈ります。


理香珈(りかか)

どんどん手を付けられなくなってきているおネエさん。もはや彼女を前線に出した方が良いのではないかと考える読者もいるかもしれません。確かに三連麻酔コンボが強烈ですが、パンツイッチョマン相手だと、女性だろうと気を緩めず「イッチョマン・スラップ」をしてくるので分が悪いです。

しかし、銀子先生にせよ、理香珈(りかか)さんにせよ。本作では怖い女性が多いですね。後年研究家からは「これは作者の心理として根底に女性に対する恐怖があるからだ」とか言われちゃうんでしょうねえ。……そういえば、レリレリのアナベル切山(きりやま)も恐ろしい人でした。穴穿(あなあ)きさんはちょっと違ったベクトルで怖い人でしたね。

……やっぱり、私の心理には女性への恐怖感が埋もれているのであろうか。


蟹沢(かにざわ) 紫吹(しぶき)

隠れた天才ボクサー下柳(しもやなぎ)光円(こうえん)を引退に追い込んだ、これまた隠れた天才ボクサー。ただし、この蟹沢(かにざわ)の実力は後の砂時(すなどき)瞬矢(しゅんや)戦で認められており、通の中では十分実力者として知られている。

とにかくタフで、チャンプである砂時(すなどき)も「最も苦戦した相手の一人」として度々、蟹沢(かにざわ)の名を挙げている。しかし、蟹沢(かにざわ)はこの試合のダメージが主たる原因で後に引退している。作品が作品なら「おい、俺ってステータスを防御に全振りしたキャラじゃねえのかよ! ダメージ蓄積にも耐性あるはずだろ」と蟹沢からクレームを受けそうですが、ゴツゴウ・ユニバースは残念ながらそのあたり厳しいのです。あと、そもそも他の作品だったらキャラクターが作者にクレーム入れるなんてことが起きないんだから、もう我慢して受け入れなさい!

それはそれとして、蟹沢(かにざわ)がテレビに出演した時に、ネットで「平家ガニ」の検索ワードが増える傾向があった。……いや、別に、私が「平家ガニみたいな顔をしている」と言っているわけじゃないからね。


砂時(すなどき) 瞬矢(しゅんや)

ボクシング界では、色々な団体のたくさんの階級それぞれでチャンピオンが存在している。タイトル返上により空位になる時もあるが稀だ。

彼ら彼女らは本当に強いのだけれど、あいにく常にいる存在はあまりありがたがられず、長い間活躍したり派手な記録を持つ存在でないと一般レベルにまで認識されない。そして、砂時(すなどき)もチャンプであるのは事実だが、どちらかというと認識されないまま忘れ去られる存在だ。

あ、いや、一応現役なのでこれからどうなるかはわからないのですが、やっぱり長く観戦してきた通からすると「確かに今なら強いが、もっと強い奴が出てくるだろうな」と見なされているわけです。そりゃあ砂時(すなどき)もこれからずっと強くなるかもしれません。しかし、一度鍛え上げた状態から、さらに経験を積むことで運動能力が劇的に向上することはありません。通の目にかかれば、パンチやステップだけで、「こりゃあ十年に一人の逸材だぞ」とわかるものなのです。で、砂時(すなどき)はそうじゃないだろうなぁ、と思われています。

でもね、ある瞬間にはある環境で一番だったのは事実だから大いに誇れると思いますよ。世間から認められなくとも、他で見られないパフォーマンスを発揮していたら、それってすごいことですよね!

これはスポーツに関わらず言える真理です。そう、例えば脱線文学とか……え?



***パンツイッチョマンの技***

《イッチョマン・スラップ》

一応決め技としては使われましたが、今回あまり有効的ではありませんでした。凍り付いていたせいでしょう。


《イッチョマン・パンチ》

もうわかっていると思いますが、自分で言っているだけで、ただのパンチです。ですが、これまではなんとなくパンチだったのが、ボクシングスタイルをかじってしまったため、攻撃力アップしちゃいました。危ないので、基本的にはこれからも平手打ちを多用してもらいたいですね。


《イッチョマン・グースピンポルス》

「鳥肌」という意味だそうです。

毛穴の隆起部分が擦り傷を負わせるほど硬化していたわけではなく、イッチョマン・パンチのスピードによって局所的なかまいたち現象が起きて、その結果肌が切り裂かれてしまったのでした。

顔が命のモデルや俳優には禁じ手だぞ! と私が注意したところでパンツイッチョマンは聞く耳を持たないのであった。

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