影の仕掛け人 2
添谷(以降、「添」と表す。): 豪裸神拳。
ナレーター(以降、「>」と表す): いきなり私を差し置いて謎の発言をする添谷さん。まあ、先んじるのはもういいんです。慣れました。しかし、脈絡のないセリフは解説を預かる身としては困ります。
頭蓋骨博士(以降、「頭」と表す。): ごうらしんけん?
>お、ナイスアシスト! 頭蓋骨博士が聞いてくれた事ですんなり解説が出てきそうですね。
>ここは、頭蓋骨博士の研究所の一室。一応食堂なのでしょう。四人掛けがせいぜいの小さめのテーブルに向かい合って座る頭蓋骨博士と添谷さん。確か、貝積社長もここで応対されていましたね。その時と同じく、添谷さんの前にもコーヒーの入ったカップが置かれていますが、未だ手を着けていないようです。
添: はい。豪快の「豪」に、「裸」、神様の「神」に「拳」です。パンツイッチョマンが受け継いだ伝説の拳法のことです。
頭: ほほう。しかし、それに似た名前の拳法が、親戚の子供が昔読んでいた漫画にあったような……確か星座に関係したような……。
>あぁ、ダメですよ! 開始早々、他作品に本作のバッチィ手で触れてはいけません。
頭: 何やら金色にきらきら光った十二星座が……。
>な、なんと! 記憶違いから別の作品に飛び火。こ、これはもうこのシーンを封鎖しなければいけない事態なのでしょうか!?
添: あ、間違えました。「神」ではなくて「真」の方です。
>言いながらメガネを直す添谷さん。やっぱりレンズが光を反射し、瞳が見えなくなっています。はい、これでもう豪裸神拳はデマカセ確定ですね。
頭: では、その伝説の拳法とやらを解析すれば、自ずと弱点が明らかになるわけだな!
添: はい。しかし、豪裸神拳は通常の継承が行われないからこそ伝説と化していまして、総本山など存在しません。
頭: ほほう。それは、あれかね? あの漫画のように一子相伝とかいう――
添: ――いえ。持って生まれた素質から覚醒するという、もはや異能と言ってよい拳法。
>頭蓋骨博士がまた変なとこへ突っ込もうとしたのを止めてくれたのは良かったですが、豪裸神拳ってもう、添谷さん自身が言っているとおり、拳法の体をなしていませんね。
頭: ほう。では、その素質とやらはどの程度の頻度で得られるものなのかね?
添: ……一万人に一人?
頭: ん? 意外に多いな。それでは日本だけで一万人以上の――
添: ――そこから覚醒できるのは、さらに一万人に一人!
>慌てて付け足しました感アリアリの割込み!
頭: なるほど。それでは、日本で一人居るか居ないか。……じゃが、世界で考えると、ああいう男が五十人以上――
添: 文化的に裸はNGだと、やっぱり出てこないかな……。
>えーと、さっきから添谷さんのメガネのレンズは輝きっぱなしなので、ちっとも信用できませんね。そもそも日本も裸は文化的にNGですからね!
頭: では、やはりあのパンツイッチョマンは特異な存在なのだな。豪裸神拳伝承者、侮りがたし。では、きっとあのスタイルにも深い意味があるのだろうな?
添: はい。豪裸神拳は、肌を露出することにより、周りの気を吸収し、それによって肉体を活性化させているのです!
頭: 気?
添: はい。生きとし生けるものが放つ生命の波動!
頭: では、街中ではなく、僻地に誘い込めばいつものパワーは出せない、ということか!
添: え!? え、まあ、そういうことになるんですかねぇ?
>思いつくままデタラメを放言していたら、意外にも突破口を開いたようになってしまって、添谷さん、ちょっと慌てています。
添: あ、でも、田舎に行ったら行ったで、木々や野生動物や虫なんかがいますから、やっぱり変わらないかもしれませんね!
>さすがはデタラメ道を独り往く変人。すぐにそれっぽいいいわけを思いつきました。
頭: ふむ、確かに。ならば、そういった生命体を排除した地下室のような空間であれば、奴の不利な戦場と言えるな。
添: ……試してみる価値はあるかもしれません。
>おっと、いいわけを思いつかず、問題を先送りにしたぞ。それはそれで上手い逃げ方と言えます。追撃を入れにくいようにする為か、ズズズっとコーヒーを啜る添谷さん。
添: まあ、それはそれとして――
>視聴者の方も日常で時折耳にする言葉かもしれません。都合のいい切り替え文句ですね。
添: ――パンツイッチョマンにぶつける人材を確保したという話でしたね?
頭: おお、それそれ。この男――元力士のようだが――が、次の素体として使えるのではないかと考えておる。
>と言いながら、タブレットで情報を表示――せず、ポケットから紙を取り出すあたりが、普段パソコンを触り、最先端の研究をしていても、昭和世代。紙切れには漢字三文字が書かれていた。
添: 岸九浪!
頭: ほう、そう読むのか。「きし きゅうろう」と読むのかと思っていた――
添: ――平成一強い力士という評判すらあった伝説の関取です。
>添谷さん、「伝説」、好きなようです。
添: 特に、岸に打ち寄せる九つ波の如き、連続突っ張りが怒涛の快進撃を――
頭: ――おお、親戚の子が読んでいた漫画にもあったな。こう手が何発も同時に描かれている――
添: ――まあ、そんなところです。
>また、メガネのレンズが光っています。今度ばかりは納得できる話だったので本当なのかと思いましたが、相変わらずのデタラメ発言だったようですね。ですが、真実も似た内容という可能性はあります。嘘から出た実、というやつですね。しかし、デタラメの後ろ暗さから頭蓋骨博士の発言を遮ってくれたおかげで、今回も他の漫画作品が「あたたっ!」と飛び出して来ずこちらは助かりました。
>せっかく、権利関係のややこしい領域から外れたのですが、先日偶然、同僚とこれに関する会話があったので報告します。
>同僚は、パンチが何十発も同時に同じコマに描かれる演出を、前述の拳法漫画の方が先にやって、星座漫画の方は「それの真似じゃん」と思った記憶があったそうです。実際どちらが先にやったのかは知りませんが、その時私は「どちらもオリジナルとは言えない可能性の方が高い」と答えました。
>喧嘩のシーンを、立ち上る土煙として描いたとして印象に残っているのは、かのフニャコ先生です。思い出してみれば、その時から既に、走る時に足をグルグル何本も描く演出があったように思います。手と足が違うといえばそうですが、素早さの演出として一コマに手や足を何本も描くという手法は、やはり拳法漫画が来る前に使われていたと考えるべきでしょう。
>と、踏まえた上での本当のご報告は、「ボコスカ土煙」演出がフニャコ世代、あるいはその前のオサムシ先生世代から使われたもの、とこちらは認識しておりましたが、視聴者の方から「それ以前にアメリカの白黒アニメで使われていないか?」とご指摘を受けました。そういえば、そうかもなと思いました。……正確にどうなのかは調べてはいません。興味がある方がいれば、この漫画の演出における歴史的な事実を発掘して、真相を教えてくださいね。
>脱線から戻りましょう。えーと、添谷さんが、岸九浪についての解説を始めていますね。聞いてみましょう。
添: 数々の学生横綱の記録を打ち立て、鳴り物入りで角界入りした岸九浪。期待どおりの破竹の勢いで昇進し、いずれは大関、横綱かという声が出ていた中、実質引退に追い込まれます。粗暴すぎる性格が徒となったからです。
頭: しごきが当たり前の世界で「粗暴すぎる」とは、よっぽどひどかったのか。
>えー、「しごきが当たり前の世界」というのは頭蓋骨博士の認識です。
添: 後輩や同門の下位力士への粗暴な態度なら問題なかったかもしれませんが――
>えー、重ねて、「格下の相手への暴力は当たり前」は添谷さんの認識です。
添: ――問題となったのは出稽古先の負傷騒動でした。元より、一部で「破壊者」の名が付けられていたくらい、対戦相手を負傷休場に追い込む回数が多かったのですが、本番ではない稽古中、しかも所属先とは別の部屋の有力力士に欠場レベルの怪我を負わせてしまいます。そこで、角界を震撼させた一言「取り組み以外でも故障は故障」が飛び出るのです。
頭: は、はぁ。
>もう、とうに興味を無くしている頭蓋骨博士。しかし、夢中に話す人の例に漏れず、添谷さんも話しが止まりません。
添: この発言は、岸九浪の親方岩頭のものとされています。つまり、本場所以外でのライバル潰しの指示、となります。親方は当然否定しますが、は当然批判の嵐を巻き起こし、岸九浪の廃業の後、岩頭親方も身体的な不調を理由に引退へ追い込まれます。
頭: まあ、それはそれとして、この力士をどうやって――
>おお、さすがは貝積社長の同級生、社長がピシャリと叩きつけるように、添谷さんの話を無視して――
添: ――しかし、騒動はこれでは収まりません。
>ありゃりゃ。貝積社長が止められたのは、上司という圧力があってこそだったようです。頭蓋骨博士は溜め息を吐くと、仕方ないと見守る構え。こちらもしばらくそれにならいましょう。でも、視聴者の皆様は、鬱陶しいならいつもの「読み飛ばしてください!」を発動させてくださいね。
添: 試合の外でのライバル潰しという禁じ手は、みんな知ってはいましたが、実行に移せる手段と認識していなかったのです。もちろん、大多数の競技者はそんな悪の誘惑に乗りませんでしたが、何人かは闇落ちする者が出てきました。そう。「黒ひょう事件」「スパークリングバレー事件」がそうですね。
頭: いや、知らん。どっちも聞いたことがないぞ。
添: そうですか? では、説明しましょうか?
頭: いらん!
>即答の頭蓋骨博士。さすがに、今回ばかりは添谷さんも、頭蓋骨博士の切れ味鋭い回答に頷いて、息を呑みました。
添: その後、岸九浪は――
>あ、息を呑んだんじゃありませんでしたね。ただの息継ぎでした。私の願望から、添谷さんの行動を読み違えました。すみません。
添: 名を「九龍・騎士」と改めて、プロレスラーに転身。幾つかのタイトルを手にすると「本当の俺はもっと強い」とまた問題発言をして、総合格闘技へと活躍の場を移します。実際、体格と運動能力に恵まれた九龍・騎士は新天地でも輝かしい実績を残しますが、長くは続きませんでした。最後は、対戦相手に押しつけ続けてきた故障に、今度は自分が悩まされ、ついには引退します。
頭: ……それで今は?
添: いや、もう格闘技から離れた人なんで知りませんよ。技術や理論に秀でたわけでもなかったし、性格的にもアレなんで指導側に残ってもいませんから、興味ないです。
> こわっ! これって、結婚したから散々推していたアイドルに急に興味なくした、みたいな急変ですね。……ん? だったら、よくあることか。
>「好き」を取り下げると何だか悪いように思われますが、こっちも向こうも年を取って変わるんですから、好みが変わるのも当然ですよね。芸能人は「劣化と言われたら傷つく」と言いますが、『劣化』と言っている方でも劣化しているのだから、みんな同じです。「冬が終わって春が来たね」というのと同じく自然の摂理なのです。だから、人気がなくなっても過度に落ち込まないにしましょうね、益子プラムさん!
添: でも、その岸九浪をパンツイッチョマンに、ぶつけるんですよね? ……最初は「お!」と思いましたが、もうデブデブになっていると思う岸九浪なら力不足ですね。
頭: しかし、私には対象の力を増大させる超人化薬『カヤック』がある!
>フフフと笑うと、ポケットに入れた手を前に突き出す頭蓋骨博士。でも、その手には何も持っていない。エア薬、エア注射器なのかな? まあ、手元にはないけれど、実物はあるんだよ、というアピールなのかな? 正直なところ、このポーズの意味はよくわかりません。
添: それって、どの程度の効果があるのですか?
>頭蓋骨博士は「バン!」(ドヤァ)と言ったつもりだろうが、添谷さんにはあまり響いていないようだ。態度が素っ気ない。
頭: ほれ、ニュースにもなった、商店街の暴走の件。あの黒幕は、実は……私だ!
>頭蓋骨博士は懲りずに胸を張りますが、あれは完全に頭蓋骨博士の手を離れていた暴走でしたよね? 黒幕というといかにも指示をした者という印象があるので、ちょっと違うと思います。
添: 社長に言われてこちらでも確認しましたが、あれは単に乱暴な男が暴れ回ったというだけじゃないですか?
頭: いや、違う。あの暴漢は、私の見立てでは三人力。事実、止めようとした男たちをちぎっては投げちぎっては投げ――
添: ――それが事実なら、あの男を吊り下げた人はかなりデキる人でしょうね。
頭: 人というか、人形だな。確か『カルガモ母さん』とか――
添: いや、そうではなくて、力が強い人でも吊り下げられたら力を発揮できません。
頭: 言われてみれば……。接地して踏ん張れるから相手を押したり投げたりできる。ぶら下がったままだと、押すと同時に押される、作用反作用の法則が如実に出てきて厄介だからな。
添: はい。そこに気づいて直ちに実践できるのは只者ではありません。
頭: うむ。確か、たまたま昼休みに外に出ていた刑事がそうしたらしいな。
添: ……その刑事とパンツイッチョマンをぶつけたら早くないですか?
頭: いや、警察はイカンだろう! 捕まえに行くと捕まるぞ。
添: それはそうですね。……では、博士の見立てでは、パンツイッチョマンの強さは?
頭: うむ。私の見立てでは五人力。で、あるからして、候補の力士は有効数字二桁とするなら、1.67人力。……いや、相手を上回らなければならないから、1.7人力――
添: ――いや、もう、そこは2でいいでしょう!。……まあ、老いて故障持ちといえども、あの岸九浪なら、常人の二倍の強さはあると見て良いでしょう。
頭: ほう。ならば、安心だな。しかも、『カヤック』には鎮痛効果もある。痛みに苛まされず全力を発揮できるはずだ。
添: おお! それは怪我で悩む全格闘家にとって大いに助かる薬ですね。
頭: で、あろう。しかし、痛みを感じにくくなるだけで、身体的障害が治っているわけではないから、薬が切れた後、痛みが激しくなったり、症状が悪化したりする可能性は大いにある。加えて、狂暴化する副作用もあるので、ルールに則った競技はまあ行えないじゃろうなあ。
添: じゃあ、ダメですね。……で、岸九浪はどこにいます?
頭: それは……ここだ。
>頭蓋骨博士が新たに出してきたA4用紙をテーブルに置く。添谷さんは紙の向きを変えると、ざっと目を通し始める。
添: へえ。本名はこんなんだったんだ。……生年月日、住所、電話番号。現在は飲食店勤務。……これってバリバリの個人情報じゃないですか!? どうやってこれを?
頭: 秘密の協力者が居てな。
>露骨に怪しむ顔をする添谷さん。
添: え!? それって大丈夫なんですか? 信用できるんですか?
頭: 信用……はわからんが、「宛森」というコードネームは知っておる。
添: なんですか、そのほのぼのゲームみたいな名前は! それにコードネームってスパイですか?
頭: いや、コードネームというか、電子掲示板での……
添: あ、ハンドルネームですね。
頭: ああ、それそれ。
添: ……ということは、ネット上の情報。不確定ですね。それにそもそも個人情報の流出って違法行為なんじゃないですか?
頭: そうか……では、候補はまた別の誰かを捜さねばならないか。
>溜め息をつきながら、頭蓋骨博士が個人情報が印刷された紙を回収しようとすると、添谷さんが紙の上に手を置いて阻む。
添: まあ、一応、確認しておきましょう。
>そう言って、添谷 さんは書かれている連絡先をスマートフォンに入力する。もちろん発信者非通知の番号184も入力しているぞ。
>そのまま表情を変えずにスマートフォンを耳に当てていた添谷さんは、しばらくしてからそっとスマホをテーブルの上に置いた。
添: 九龍・騎士の留守電でした。
頭: そうか。やはり偽情報だったか……。
♯ バン!
>頭蓋骨博士が引き下げようとした紙を、添谷さんが手を叩きつけて止める。
添: 博士! 聞いていました? 九龍騎士は岸九浪の四股名……いや、逆だ。リングネームです。
頭蓋骨博士: つまり、本人、と?
添: ええ。……その前にちゃんと登録しておこう。
>添谷さんはカバンから別のスマートフォンを取り出すと、先ほどの電話番号を入力し始める。本物の元格闘家の連絡先を入手できて嬉しいのだろう。口元がニマニマしているぞ。
頭: どうして二つある?
>頭蓋骨博士が添谷さんのスマートフォン二つを交互に指差す。
添: こっちは廃棄します。社長の関与に繋がって欲しくありませんから。
>え? ……所属不明のスマートフォンを用意しているあたり、どうも日常的にヤバい領域に足を踏み入れているんでしょうね。
頭: ま、そりゃそうか。
>え、あっさり納得するんだ。……頭蓋骨博士はやはり倫理観に問題があるようです。
頭: では、後は舞台をどう整えるか、だな。最大の難点は、パンツイッチョマンをどうおびき寄せるか、だが……心当たりがないわけでもない。
添: ほう。それは?
頭: これまでの傾向を分析すると、あやつは大きな騒動が起きそうな場所に吸引される傾向があるようだ。であれば、それをこちらで作り出せればよい。
添: なるほど。
頭: 加えて、真偽のほどは別だが、追加の措置はなくもない。そちらも、一応、準備しておこう。
添: 追加の措置とは?
>頭蓋骨博士は嫌そうに顔を歪める。
頭: いや、知らぬ方が良かろう。日本の暗部だ。
添: あとは、岸九浪の協力を取り付けるだけ。副作用に黙っておいて、鎮静剤として服用させますか?
頭: いや、服用薬ではなくて注射でな。
添: それは……心理的ハードルが高いですね。なんとか説得するにしても、会うと憶えられて、社長に繋がる危険があるのが――
頭: そこも、心当たりがないわけではない。
添: ……私、来た意味あります?
頭: 一応、力士が使えるかどうかを確認してもらうつもりだったから、それについては。
添: あ、ですよねぇ。
頭: それだけのつもりじゃったのに、ベラベラと関係ない事を話し出すから。
>すいませんね、そういう性分でして。……いや、頭蓋骨博士が添谷さんに言っているのはわかっていますよ。それでも謝っておかないといけないかな、という気にさせられました。
添: しかし、蘊蓄があればこそ、私の専門性に信憑性が増したのでは?
頭: ……一理あるな。
>その時、開きっぱなしにされていた扉から異様な機械人形がふらつきながら入ってきた。
頭: うおっ! メイのやつが入ってきよった。帰れ! 今すぐ帰ってくれ!
>頭蓋骨博士が添谷さんを引き起こすと、そのまま出入り口へと押し出そうとする。
添: え!? ま、まあ、いいですけれど、そのロボットにぶつかっちゃいますよ。
頭: は、そうじゃった!
♯ ビービービー!!
>けたたましくなるブザー音。もちろん、鳴っているのはお掃除ロボットのメイだ。
頭: ギャー! またエラーだぁ!
>頭を抱える頭蓋骨博士を残して、メイの横を慎重に抜けた添谷さんが部屋を出て行った。……と、思ったら、扉の陰から顔だけ出す。
添: あ、九龍・騎士とパンツイッチョマンの試合、呼んでくださいね。また、社長に申請お願いします。
>これはもう完全にプラチナ対戦を観戦する気満々マンですね。はい、私も観たいです。来週まで楽しみにしておきましょう♪




