祝福の魂
作品を読んで嫌って思うごく普通の人間性を「資産化」する(有益なものにする)ためには、何が必要かっていうと、意識して原始的な「好き嫌い」を支配することです。
言葉のために、「愛」と「祝福」の枠を建てて、その枠に基づいて言葉を使うと言葉が「道具」でなく、生きる魂のように人の心に沁みるはずです。
駄々をこねて僕はいう
ほめないで
ほめないで
この私をほめないでって
常に僕はそう言う
人間心を持つ私が
自らの欠点も弱点も
人一倍見えるんだ
人一倍見てるんだ
謙虚じゃないってば
毎日も自分だけが
自分の弱点を見てきたんだ
謙虚じゃないって本当だわ
褒められることを好む人間性なんか
私にないなんて
意外だなぁって僕は
さまざまな人に言われた
過ぎ去った恥ずかしい思い出が
変わったりしない
変えられるわけじゃない
棘のように僕の腕を刺す
がたがたとキーを僕は
コメントを書きに打った
感想を伝えに打った
人を褒めに打った
何度も何度も打ってきた
ーー全ては、読む人を支えるために
今でも刺しているその棘が
指の動きが不自由になる程度に刺している
見えもしないように深く刺している
見えもしないのに何故か痛んでいる
悪夢が睡眠に悪い影響を与えるよう
雑音のように美しいメロディーを乱すよう
棘が刺している
創作の細胞に深く
脳裏を過ぎり離れなようもなく
ーー今でも、僕は刺されている
コメント、感想、レビュー、
普通の話し、論文、新聞、
言葉を媒介にするものを読む
それは人間である
ーーそして、書いたほうも人間
書く、読む、
その間には
平和な関係を
僕は併せ持つ
コメントを創作のように重く
感想を論文のように大切に
レビューを新聞よりも慎重に、
僕は書く
人のためになるかもしれない
私のためにもなるかもしれない
だが
一番大事なのは、
誰一人のためではなく、
「読む」と「書く」を共有する
「私たち」の平和な関係のためだ
そして
その慎重なる平和さが
人と人を一つにできる
唯一の魂である
だって
言葉は
孤立された人を
呼び集める口笛のよう
好き嫌いが止まらずに
止めようのない相互変換を
する激流の上に
建てられた橋のよう
生きる魂で
生かされている魂
ーーそして
目の覚めない人を
呼び起こす魂
唯一性を持つ
祝福のためだけにある
魂なのである
後書きは基本的にコピペですが、時に内容を加えます。
気が合えば、評価・感想・指摘を、心の底からお願いいたします。それと、もしよかったらお気に入りも長期の交流に意のある方もよろしくお願いいたします。
誤字を見つけた人、あるいは「私あの表現をよりいいものに書ける」と思ってよりいい言い方を薦めたい人も大歓迎です。理由の有りかを問わず、ただ私みたいな人を嫌って低評価を付けたいと思っている人も実は大歓迎です。
嫌いと好きにはルールはありません。作品の実の価値をその嫌いと好きのバランスで見てみたいので、これからの評価の上がり下がりを楽しみにしています。嫌いになっても読者の自由ですから好きにすればいいですよ、どんな結果も喜びで迎えて受け入れるつもりです。読者が私を嫌うことによって喜べたら、嫌われることによって私もどんな人にも喜んであげることができます。恥ずかしき思わず好きにして、心を正直に話せばいいです。「低評価」と「言い方の悪い感想」が反省と成長の資産ですから(もちろん高評価と賞賛も同じですが…)。心の底から嫌いと思ったら正直に話せることが、私にとっても少し楽になれます。
後書きは以上ですが、
これからもよろしくお願いいたします。