ドラゴンクエストユアストーリーを勝手に考察 例のウイルスを作った犯人は誰か・・・ (ネタバレあり)
2019年8月2日(金)に公開されたドラゴンクエストユアストーリーを自分なりに勝手に考察してみました。 この作品の世間評価は、つまんない、糞映画、令和のデビルマンなどドラクエファンのみならず普通の一般客ですら酷評する最悪の作品だそうだ。
ちなみに自分は公開された2日後にこの作品を見たが、普通に楽しめた作品だった・・・ 読んだ人は え? っと思うかもしれないが、映画館を出て素直に思った感想がこれだから仕方がない。 実はその一週間前に新海監督の天気の子なるものを見てきたが、はっきり言うとそちらより断然こっちの方がおもしろかった。 家に帰って評判を見ると酷評の嵐で驚いたほどだ。 ちなみに自分はドラクエ5は未プレイであり、子供の頃兄貴のプレイする画面をボーっと見てる程度だった。 映画に出てくるパパスやビアンカだフローラが出てきても、ああこんなキャラいたなぁ・・・ と感じ、ブオーンやヘンリー王子などが出てきても、こんなキャラいたんだぁ・・・ くらいしか思わなかったのでドラクエファンの評価と自分の評価が違うのは当然かもしれない。 おそらく酷評の分かれ道になったであろう最後のシーンは、自分的にはあんな展開も、まあアリなんじゃないかという感想で酷いというわけではなかった。
では、この映画を作った人たちを紹介しよう。
原作・監修:堀井雄二
音楽:すぎやまこういち
総監督・脚本:山崎 貴
監督:八木竜一、花房 真
配給:東宝
堀井雄二はドラクエファンなら知らない人はいないドラクエシリーズの生みの親である。
音楽のすぎやまこういちもドラクエファンなら知らない人はいない、ドラクエシリーズの音楽を手掛けてる有名な人だ。 ドラクエ起動時に流れるあのBGMは昔から良い曲とは思ってたが、この映画を見た後からますます好きになった。 旅行やお出かけにイヤホンしながらあのBGMを掛けるとテンションが上がりまくる。
そしてこの映画の最大の戦犯とも呼ばれる山崎貴・・・ 彼の作った作品は三丁目の夕日・ドラえもんスタンドバイミーなどで、数々の映画賞を取っている。 自分は特に三丁目の夕日シリーズはマンガはもちろん、映画も大好きだ。
その他の監督と配給会社は・・・ まあ紹介せんでもいいだろう。
次にこの映画の俳優・声優陣
佐藤健 有村架純 波瑠 坂口健太郎 山田孝之
ケンドーコバヤシ 安田顕 古田新太 松尾スズキ
山寺宏一 井浦新 賀来千香子 吉田鋼太郎
と言った豪華キャストだ。 豪華キャストに相応しい演技で、まあ特に何もいう事はないですね。
作品の全体の流れですが、考察という事もあり、さすがに全部を説明するのは面倒なので自分がお気に入りのシーンをいくつか紹介しよう。
まずヘンリー王子と主人公が奴隷から逃げ出すシーン。
次に主人公が家を飛び出して「行きゃいいんだろ! 行きゃあ!」みたいなことを言いながら走りだし、そこでドラクエ序曲のBGMが壮大に流れるシーン・・・ 自分は(おお!ドラクエが始まったぞ! どんな冒険になるんだ!)とテンションが上がりました。
ドラクエ5で長年議論が止まないビアンカ、フローラを選ぶシーン。
主人公が石像になって、その息子が助けに行くシーン。
最後にミルドラース戦、主人公一家がミルドラースとモンスター軍勢に挑み多数の強敵モンスターを倒しますが、3人の主人公一家に対して所詮は多勢に無勢・・・ 戦いの中で徐々に押されごついモンスターに囲まれ、まさに絶体絶命と危機・・・ と思ったら空中から船が現れ、鎧を着た大勢の兵士と金ぴかの鎧を着たヘンリー王子が加勢してきた! これには自分も おお! 場は合戦上のような戦いになり、なんだかんだでゲマを倒し、息子が天空の剣を投げて例の最後のシーンとなるわけですが・・・
そこで、このタイトルの通り・・・ 例のウイルスを作った犯人は誰か? という考察に入ります。 あのウイルスは何のために作られ、何者が作ったのか・・・ 『監督が作ったんだよ』と言われれば終わりですが、まあそれはひとまず置いといて・・・。
1つ、あのウイルスを作った犯人は、当たり前ですがゲーム開発及び一流のプログラマーで、恐らく一流のIT会社やゲーム会社に勤めてる事は間違いありません。
2つ、ウイルスを仕込んだ割には意地悪い愉快的改悪、つまり罠や敵の配置や、バグで積ませる行為などがラストまで一切ない。
3つ、ウイルスは主人公を排除する前にこんなことを言っている『私を作った人はこのゲームをプレイする住人達が大嫌い』『大人になれ』という強烈なメッセージ・・・。
では結論から言ってみましょう・・・ これはあくまでも自分が考え出した犯人ですが・・・ このウイルスを作った犯人は
FFシリーズを開発してるプログラマーの1人
なのではないかと・・・ 思っています・・・ あくまでも推測ですが・・・。 あのウイルスはなんとなくFFのボスキャラに出てきそうな外見をしてませんか?
じゃあなぜ、犯人がFF開発者なのではないか? という疑問ですよね。 この犯人は何故ウイルス開発をしたのかという経緯を自分が勝手に考察して、筋書き考えてみました。
犯人は恐らくゲームをやっている人間を憎んで軽蔑していたのではないでしょうか? 長くなるがゲーム開発・・・ 90年代中頃のSFCゲームと、現代のps4最新ゲーム、この両者の違いは莫大な時間・経費・人員・技術・広告、それらの開発に比べ物にならないくらい差が付いている。 そして莫大な資金と時間をかけて作られただろうFF12FF13FF14・・・ 特にFF15は賛否両論とはいかずマイナス評価のほうが声は大きい・・・。 犯人は思っただろう、どんなに全身全霊をかけて真剣にゲーム開発に取り込み、やっとの思いでゲームソフトが世に出しても、プレイヤーからは批判・否定の荒らし・・・ お前らの開発努力何て知るかよと言わんばかりに、Amazonレビューは1評価・・・。 おまけにアフィを中心とするゲームブログにはゲーム内で発言・ちょっとしたバグ・脚本など、小馬鹿に煽り書くことでアクセスを増やす始末・・・。 こんな状況で犯人は心折れたんじゃないでしょうか? そして考えたはずです、昔の世に出されたゲームと今の世に出されたゲームに何が違うのかを・・・ この違いが犯人にはわからなかったのではないか?
話は変わるが、今を取り巻くゲーム市場は90年代とはまったく変わり、スマホの無料ゲームが大量に生産され、人気アプリにのし上がり課金体制を構築すれば家庭用ゲーム機ソフトなんかより莫大な利益をもたらしてくれる。 皮肉にもその課金ゲーをやっているのは、小中高生を中心とした子供達だ。 90年代SFCで夢中やったであろうドラクエ、FF、マリオ、ゼルダをやってきた世代はスマホゲーを課金ゲーとバカにしつつやりながら、仕事から疲れた体でとりあえず据え置きゲームを起動するといった感じではないかと・・・。 子供はスイッチだスマホゲーをやり、大人は通勤時間にスマホゲーをやり家に帰って疲れた体で据え置きゲームやっている。 大人が疲れた体でゲームをやる理由は、子供の頃にやったドラクエ、FFのおもしろさと感動ともう一度体験したいからだろう・・・ つまり俗にいう懐古厨になり果ててるのではないだろうか? だから新しいシステムと戦闘とシナリオを兼ね備えた最新FFシリーズを否定するのではないか、と犯人は思ったのではないでしょうか?
そして映画の主人公が遊んでた超オーバーテクノロジーVR型体験ゲーム、ドラゴンクエスト・エクスペリエンス・・・ ドラゴンクエスト5の世界に入ってゲームの主人公になりきれ、しかもプレイ中は日常の記憶を消去できる機能も持っている(危なくねえか?)。 このゲームは主人公がプレイする半年前に出てきたゲームで、かなり大人気らしく土日は2年先まで予約がびっしりで、主人子は仕事を放り出して平日に遊んでいたらしい。 このVRゲームの人気ぶりに犯人はこう思ったかもしれん
(俺の思った通りだ・・・ 俺達がどんなに苦労してゲームを作り上げても、VRゲームをやってる連中は平然と否定し小馬鹿に評価するだろう・・・。 このVRゲームを最高と評価する老害連中が消えない限り、どんな最高なFFゲームを作り上げても無駄だ!)
そう思った犯人は今までの不平不満をぶちまけるようにあのウイルスを作ったのかもしれません。 このウイルスをゲームシステムに何時放流したかわかりませんが、不運にも映画の主人公はゲームを破壊するウイルスの被害者になってしまいました。 そしてウイルスが言った『私を作った人はこのゲームをプレイする住人達が大嫌い』そのままの意味で『大人になれ』は、もうあなた達が望むような子供の頃に感動したゲームはもう2度と作られることはないし、作りようがない・・・ 頼むから子供の頃の思い出補正何か捨ててくれ・・・ と言うふうにも聞こえませんか?
そして主人公はゲーム世界をむちゃくちゃにしたウイルスに対し「それでもあいつら(ビアンカやアルスや仲間たち)は生きてるんだ! もう一つの現実なんだよ!」と言って、すらリンから受け取った剣でウイルスを倒してEDになるのが流れですね。
ただ主人公はこのゲームが終わった時、スタッフや責任者にどんな事を言ったのでしょうか? 何も言わなかったはありえないと思うし「このゲームおかしくないっすか? ウイルスってのもあれもゲームの一つなんすか?」それとも「おい! くそ運営! なんだよこのゲーム! 金返せ!」みたいなことを言ったのでしょうか? 金返せと思ったのは映画を見た観客かもしれませんが・・・
まあ、これで考察は終わりですが、自分にとってこの映画は面白かった映画の一つです。 ビジュアルファンブックを出してくれたらぜひ買いたいですね。