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魔王になったあの娘のために(プロトタイプ)  作者: 団子の長
第3章・牙と爪は誰が為に
43/60

3.加速する事態と集落と

 コロニスから出て2日と半日。日が低く沈み始め辺りは夕暮れに染まる。

 乾燥した空気と背の低い草原が広がる大地を南下するように進めば、ワービーストが住む最初の集落が見えてくる。


「御主人様、では予定通りこの集落で一晩を明かしましょう」


「分かった。他にやることは?」


 コーラルが御者台から周囲に対して警戒をしているのが分かる。エメラは手綱を握る主の意向を受けてさらに大地を強く踏みしめ疾走する。

 既に向こうは殺気を向けている。交渉の余地など最初から存在しない。


 ヤナギとスターチスが既に戦闘体勢に入っている。


「可能なら御主人様は手を出さないようにして頂ければ」


 集落の様子を確認する。話しに聞いていた狩猟や放牧を中心として生活する移動式の集落のようだ。

 円形の家屋が見える。木製の骨組みに羊毛と獣の皮を被せて作られた、分解すれば持ち運べる家屋だ。それが6ほどある。その近くには柵が広範囲に設けられていて、その内には多くの中型羊『シーパァ』が飼われている。


「良いのか?」


「正直に申し上げれば男性が力を見せるのは後々面倒なのです」


「・・・あー、そうだったなワービーストは。悪いな任せる」


 あの家屋1つに家族が1つ。当たり前ではあるが相手がワービーストなら少し事情が変わってくる。俺は箱馬車の中で待機か。


『獣人を捕捉。数は成体18、幼体28。向こうもこちらを捕捉しています』


 流石といった所。まあ視界に入る位置なら向こうもこちらの人数ぐらい、馬車の中に居てても把握出来るか。そこからさらに性別・体格・強さといった物をまで分かるヤナギとスターチスが異常なんだろうが。


「お師匠様。家屋から出てきています。お1人を除いて加護はそこまで大きくはないですが・・・当てにはなりませんね、ワービーストは。ですが皆様なら問題ないです」


 シルフィーの言う通りワービーストの強みは自身の肉体だ。その他種族を圧倒できる身体能力を土台にすれば強力ではない加護でも恐ろしい戦闘力を発揮できるのが()()()の種族の特徴だからだ。


「・・・どうして男がいないんだ? 気に入った男性がいれば群れを形成するんだろ?」


 女性だけの集落、視界に入る前からヤナギとスターチスからは事前に聞いていたがその理由だけは知らない。窓から覗けば今も家屋から出てきているのは武装したワービーストの女性達。

 詰め襟に先が膨らんだ長袖、丈は膝下まであるが太股を露出するように切れ込みが入っているせいで際どい所まで肌が見えている。


「気に入ったら直ぐに子供作る。でも・・・」

「直ぐに別れてこっちに帰ってくる人も多いのです」


 2人から聞いていたワービーストの特徴。向こう見ず、無手法、蛮力、馬鹿、阿呆。

 自分達もそうなのにあまりに酷い形容。しかし子供まで作ったのに旦那を捨てて故郷に帰ってきているのは事情があったにせよ・・・1つの集落丸ごと男がいないのを見ると反応に困る。


 そんなにワービーストは思いつきで生きる種族なのか―――


「ん、カー君どうしたの?」

「自分達に何か?」


 ―――そんな感じだな。


「何でも無い。じゃあ2人に任せる」


「大丈夫。余裕」

「敵ではありません」


「では皆様止まります!」


 エメラが半円を描くように動いて急減速する。草原の土と草を車輪で巻き上げながら今まで進行方向とは逆向きだった扉が正面に向く。

 それと同時にヤナギとスターチスが扉を開け放ち飛び出す。全てを皆殺しにするために。

 戦いの火蓋が切って落とされる。



 ◆◆◆



「現在のゲルダ大平原は非常に不安定な状況となっています」


 コロニスを出て初日の夜。草原で夕食を終わらせ照明を囲んで座っている俺達は、目的地に着いた時の確認を取っている。


「王を中心とした『群れ』。その女性達が襲撃されているって話しだったな」


 コーラルが俺の言葉に肯定して話しを続ける。


「原因はデミヒューマンの異常発生と王の対立です」


 王の対立。その言葉にヤナギとスターチスが強い反応を見せる。刃を抜いたような気を発し始める。


「水面下での対立は今までもありましたがここ最近でそれが表面化しました。それと合せるように発生したデミヒューマンの異常発生がこの自体を深刻化しています」


「お姉様、確かにダークはワービーストの王の方々に手を出していました。しかし行動が早いと感じます。・・・コロニスもそうでしたがお師匠様達が相手に与えた影響よりも何か大きな問題がダーク内で発生していると思います」


 シルフィーの意見。彼女はメディルに乗っ取られていた時に見聞きしていた情報を基にしてコーラルと行動の指針を相談していた。そうして通常なら後手に回ったであろう事態も先手を打てた。

 しかしそれでも事態の進行は早まっている。ダークの狙う神種(デウス)の汚染は手間と時間を必要とする物なので除外するが、それでも最初に判断していた2年から1年という猶予も既に無いと考えた方が良い。


「・・・コーラル」


「何でしょうか」


 この事態の進行の早さと、あの黒い宝珠の存在。そこからある考えが浮かび上がる。


「『赤い月』は本当に3年後か?」


 クレアの持っている猶予は想定より少ないかもしれない。


「それは―――


『赤い月が魔界で観測できる【邪神の檻】の事を指しているのでしたら遅くとも1年以内には観測が可能と推察しますカイル様』


 ―――1年以内。旅装に身を包んでいるコッペリアがコーラルの言葉に被せるように言ってきた。


「コッペリアの行っている事は本当か?」


「・・・本当です。メーティオケーを出る前に同胞に連絡を取りました。その時に魔王の力の増大に伴い時期が早まっていると」


 それはつまりクレアの力が増しているのと同義。


「個人の力で変動する物だったのか?」


 自分から切り出しておいてだが、まさか本当にという思いもある。周期通りで到来する物という先入観があった。


「普通ならあり得ません。それは1日の時間を個人で増減させるような物です。それなのに時期を知れたのは赤い月の日が近付くに伴う現象が出てきたからです」


『ダークの極上の贄となる【アシュラ】の発生をエルドラドから感知していました。統計的にそれは邪神の檻観測まで4百日を切ると出現するようになります」


「アシュラ? ダークの贄?」


「お師匠様。シルフィーの知った情報ではアシュラはダークの特殊個体です。この個体は通常のダークなら有り得ない特性を持って未踏破地帯の奥地、魔界で誕生するようです。赤い月と魔王の存在が必要になるようですが」


「アシュラは・・・死ぬ為に、殺される為に生まれてくる存在です」


 贄という言葉の意味。嫌な想像しか出来ない。


「アシュラは強力な『浄化』を持って生まれる()()()()()()です。ダークはその生まれた子に徹底的に苦痛と恐怖を与えてその心を邪悪で押し潰します。そうして出来た『悪鬼』を魔王の手により生きたまま八つ裂きに、それを贄としてダークに配られの力の源となります」


 力の源?


「それは黒い宝珠とは違うのか」


「・・・アシュラが配される時は乾死体、漆黒のミイラの状態のようです。力を与える点では同一ですが別物です。そして黒い宝珠の事は先日調査の結果が出ました」


「聞かせてくれ」


「はい。あの宝珠は―――



 ――――――



「―――そうか」


 コーラルから聞いた宝珠の正体。確かに解決したい問題だ。クレアが魔王である限りそれは生み出され続けることになる。

 だが目の前の問題も捨て置けない。


「・・・その件は分かった。じゃあ今回の事もそれが影響を?」


「デミヒューマンの異常発生はそれの副次的な物です。これまで無かった現象や物質が顕われています。断定は難しいですがその全てが今代の魔王であるクレア様の強大さが端を発している物と思われます」


 俺の好きな人はどうも世界規模で影響力が強い娘のようだな。


「じゃあこれからも各地で怪人が異常発生するという事か」


「予兆は既にあるようです」


 ヤナギとスターチスが立ち上がる。2人の目が灯りに照らされ強く輝いている。


「ならここでの用は直ぐに終わらせる」

「立ち塞がる物は全て薙ぎ払いましょう」


 それは頼もしい。2人の成長は著しい、だから心配は少ない・・・だが。


「・・・どうしたんだ2人とも。らしくないな」


 表情が硬い。いつも持っている余裕が見えない。

 故郷での話しは腰を据えて聞いた事は無い。ただ自分達が周囲とは違う事とワービーストの王や男にあまり良い印象を持っていないという事だけだ。

 2人が話していないだけで何か事情があるのか? 軽い雰囲気で話していたから世間話の延長で受け取っていたが。


「そんな事は・・・ない。ボクはいつも通り」

「自分も問題なく刃を振るえる。振るえます」


「そうは見えな―――

「御主人様」


 追求の手をコーラルに止められる。彼女の瞳は俺を射貫くようでありながら、非難の色は無い。


「―――何だ?」


 それはコーラルがヤナギとスターチスを慮ったという事だ。


「彼女達にもう少し時間を。・・・大丈夫ですから」


 つまりは俺が口を出すのはまだ早いと判断したのか。


「・・・本当に大丈夫なのか?」


 気にはなる。当然だ、仲間なんだから。


「任せて。ボクは戦える」

「何が来ても大丈夫です」


 それでも2人が強くあろうとするなら見守ろう。自身の想いを貫くのは、自身の力でしか出来ないから。


「・・・分かった。頼りにしている」


 俺のそんな些細な一言でヤナギとスターチスの表情がさっきよりも和らいだ。


『ヤナギ様とスターチス様の戦闘力に問題はありません。道中で遭遇したデミヒューマンの群れに対しても危うげ無く仕留めていました』


 コッペリアが2人の肩を持つような発言をする。色々と謎の多い新しい仲間ではあるが悪い娘ではない。自動人形ではあるがそこに思いやりを感じる。

 それにヤナギとスターチスも嬉しそうな様子を見せている。いつもの空気に戻ってきている。


「御主人様、1日の移動で遭遇したデミヒューマンの群れは3つ。危険な道を選んだわけでは無いのにこれは普通ではありません。そして目的地が近づくにつれてそれが増加する可能性が高いです」


 ワービーストの王、その周辺で起きる被害にヤナギとスターチスが抱える事情。ダークの暗躍にデミヒューマンの異常発生。宝珠の正体に早まる儀式の刻限。そしてクレアが歴史上類を見ない強力無比な魔王であると再認識する。


 だがそれでも俺がやる事は変わらない。


「それでも問題ない。違うか?」


 全員の顔を見て確認する。各々が秘める想いはあるが、目的は単純だ。


「壊して進む。それだけだ」



 ◆◆◆



 馬車から飛び出たヤナギとスターチスの姿が消え見えなくなる。それは標的であるデミヒューマンの群れにとっても同じだろう。

 集落のワービースト達は2人より遙かに遅れてだがデミヒューマンの襲撃を殺気を向けられた事により察知している。そこにいる全員が戦えるように武装している筈だ。


 集落に向かっている最中にヤナギとスターチスは、その場所に向かって進行するデミヒューマン『オーク』の群れを捕捉した。平原であれば彼女達にとって50㎞も100㎞も変わらない。例え100㎞を遙かに超えていたとしても十分に索敵圏内である。数十分前に集落襲撃の予兆を察知した俺達は駆け付けた。


 オーク。豚の様な大きく上を向いた鼻に2m半はある体躯。筋肉と分厚い脂肪に覆われた肉体は高い耐久と力を生み出す。ヒューマンよりも黄色みが強い肌は弛みがあり、それが緩衝材となり外敵からの攻撃を軽減する。その身には捕らえた獲物の革を加工して纏い、時には奪っただけではなく自作した弓や槍などの武器で武装する。

 そして度々人間を生きたまま攫って巣に持ち帰る。()()に使うのは勿論、生きていれば()()()()()()()として保存できるからである。オーガやトロールよりも知恵を持つがゆえの悍ましい性質である。

 1体ならシルバークラス。10体ならミスリルクラス。数が増えていくほど知恵を使い脅威度が増す厄介なデミヒューマン。


 それが50体。『狂乱の群れ(スタンピード)』程ではないが危険な規模である。


 2つの風が集落とそこに住む人達の間を駆け抜ける。彼女達はそれをただの風としか感じられない。吹き抜けていく風。彼女達になんの害も与えなかった2つの風がオークに向かって奔る。


 集落を挟んで反対側から迫っていたオークの群れに、奴らにとっての凶風が吹き荒れる。


『ピギッ!?』『ゴアッ!』『ブゥウッ!?』『ゲパ』『パウッ!?』


 首を裂かれる。脚が断たれ、胴が落ちる。腕が無くなり臓腑を穿たれる。抵抗など意味を成さない。次々に味方が姿の無い襲撃者に蹂躙される。

 狙いなど考えずに我武者羅に振った武器が近くの仲間を斬り裂き矢が飛び腹に突き刺さる。血が舞い、肉が落ち、骨が断たれて臓腑が零れる。オークにとっての地獄が広がる。


「なにっ!」「殺されてるの!?」「魔法・・・じゃない!?」「何が起こってるの!?」


 集落にいたワービーストは事態に着いていけずに動揺だけが広がる。彼女達の感覚さえ潜り抜けるヤナギとスターチスの隠行はオークには絶対に見抜けない。


 ほんの数十秒で全てのオークが骸を晒した。そこには返り血さえ付いていない2人だけが立っていた。




「流石ですね、ヤナギ様とスターチス様は」


「お姉様達の動きが速すぎて目で追いきれません」


『コッペリアの索敵網からも消失していました。機能の拡張を検討します』


 再びエメラに馬車を牽いてもらいながら俺達も集落に近付いていく。ワービーストの彼女達はそんな俺達には気にも留めずにヤナギとスターチスの方だけを見ている。あまりの一方的な戦闘に驚いているのか。

 ある程度近付けば彼女達の声が聞こえてくる。


「あの力・・・」「まさか」「でも魔法じゃない」「・・・じゃああの風は?」


 ヤナギとスターチスが振るった力、その一端を感じ取っていたのか彼女達は2人の話しをしている。ここから見える表情は何か重要な物について話していると分かるほど真剣さを帯びている。


 そんな彼女達の集団にコーラルが馬車を近くまで寄せる。そこまでくれば彼女達もこちらに視線を向け始める。18人。成体と判断されていた数と同数。残りの人は家屋の中に居るはずだ。そんな外に出ている彼女達にコーラルが御者台から声を掛ける。


「すいません皆様。私は冒険者ギルドに所属するコーラルと申します」


「・・・助けに感謝を。無用な犠牲が出ずに済んだ、後ほど礼をしたい。しかしギルドの職員が何用だ?」


 彼女達の1人、茶色で短髪、(ふち)の黒い丸い耳と膨らみのある尻尾を持つ30手前程の歳の女性が代表で言葉を投げかける。少し垂れた目ではあるが、その周囲は黒で隈の化粧を施されているので鋭い印象を受ける。武装も他の女性よりも物々しい。

 身軽さを優先する者が多いワービーストの中で隈取りの彼女は金属系の胴当てや手甲足甲、そしてズボン。その両手には別々に小型の盾が持たれている。上下に棘が取り付けられており、攻防の両方をその盾で行うことが見て取れる。装備の厚い戦士という印象だ。


「実はフョルニルにある『王庭』に向かう途中なのです。しかし日も落ちたのでこの近くで一晩を明かさせて頂こうかと御願いをしに来たのです」


「はっ」


 コーラルの言葉に隈取りの彼女は目を細めて笑い飛ばす。


「職員。・・・あそこの虎の娘は『凶獣』だろ? なら隣にいる犬の娘は『百花』の1人という事になる」


「さあ? なんの事でしょうか。私はギルドの命で冒険者様に護衛を頼んだ身、彼女達の過去や深い事情までは存じておりません」


 コーラルが相手の言葉を流すように返す。あの女性は()()()ヤナギとスターチスを知っている女性のようだ。そして彼女の追求に似た言葉は終わらない。


「あの2人がこの地に戻ってきた意味が分からないと?」


「ええ、申し訳ありません。・・・こちらで何か問題が?」


 コーラルが目の前の女性に狙いを付けている。わざと白々しく聞こえるように言葉を投げかけている。相手はそれを理解しているのか、把握出来ていない周りの女性達に少し待つように手を掲げて示す。


「今、このゲルダ大平原に君臨する5人の王は立腹している。デミヒューマンの事も当然そうだが、それに近いほど心に刺さっている事がある」


「それが彼女達であると?」


「そうだ。あの2人は王を虚仮にした()()()()()なっている。対策無しに行けば厄介事に巻き込まれるぞ」


 彼女のヤナギとスターチスを見る目に嶮しさは無い。むしろ隈取りの下にある垂れ目が2人を優しく見ている。


「そうなのですか、困りましたね」


 まるで劇の台本を読み上げるようにコーラルと彼女は言葉を交わす。


「わたしはこの集落の者ではない。訳あって少々滞在していてな、近々お暇する所だった」


「何と奇遇ですね」


 ヤナギとスターチスが駆け寄ってくる。


「今現在の情勢にわたしは詳しい。皆を助けてくれた礼だ、ワービーストの戦士であるわたし『アヤメ・ラクーンドッグ』がこの国での案内を手伝お―――

「アーちゃーん」

「お久しぶりですアヤメ姐さん!」

 ―――ぅげふぅぅう!!」


 横から来たヤナギとスターチスの突撃により跳ね飛ばされていく。その光景はまるでエメラがゴブリンを轢いた瞬間を彷彿とさせる。2人とアヤメさんが毛玉のように草地に転がっていく。

 勢いが止まり、2人を首や肩にぶら下げたまま立ち上がる。


「なんやね!? 人が話してる時に!?」


「相変わらず良い尻尾」

「この似合ってない隈取りも懐かしいです!」


「聞けっ! 姉貴分の話しは聞けっ!?」


「アーちゃんカッコ付けてた」

「何ですかあの口調」


「うちにも体面ってもんがあんのよ!?」


 集落の人達は連続して発生する事態に完全に思考停止しているのか何の反応もない。アヤメさんは2人を何とか引き剥がそうと悪戦苦闘している。そんな光景を尻目にコーラルはシルフィーやコッペリアにオークの処理を指示して、自分は集落の空いている場所に馬車を牽いてもらっていく。


「2人が元気になったみたいだ。良かった」


 2人に絡まれているアヤメさんを見ていると何だか仲良くなれそうな人だと思った。



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