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勘違い

本業があまりに暇すぎて2話目投稿。待機時間だけズルズル延びてしまう…。

誤字脱字など無いように見直していますが、お気づきの方いらっしゃったら指摘していただけると助かります。




目が覚めた。隣ではふーちゃんが丸くなって寝ている。起こさないよう静かに動き、時計を確認する。7時。あれ?寝ぼけてる?目を擦り再度確認。時計の針は変わらず7時。

飛び起きてふーちゃんの隣で寝ている嫁さんを見る。熟睡中だ。あれ?これやばくね?


「ナオ!」


声をかける。眠そうに嫁さんが目を覚ます。


「おはよう、よーちゃん。」


「時間時間!」


「ん…七時だね…」


「七時だよ!?大丈夫!?」


「…よーちゃん、今日は何曜日?」


「何曜日って、昨日が稼ぎ時の金曜日だったから…」


まて、冷静に考えろ。昨日は週末の金曜日。ここで稼がずいつ稼ぐ!と延長までして頑張ってきた。ということは…


「…すみません、土曜日ですね。保育園も、ナオもお休みでしたね…」


「わかればよろしい。それじゃ、もう少しおやすみ~」


モゾモゾと布団に再度入り込む嫁さん。あー、そういや自分も休みだった。この業界、定期的な休みがないから曜日感覚狂うんだよね…。

そのまま自分も二度寝に入ろうとした。…何か視線を感じる。隣を見ると、ふーちゃんと目があった。


「…………」


「……パパ!」


ニコニコと嬉しそうに、はしゃぐふーちゃん。やっちまった。…ふう、しょうがない。


「おいで、ふーちゃん」


ふーちゃんをだっこして、寝室を出る。まだ上の子も嫁さんも寝てるから、違う部屋でふーちゃんと遊ぶことにしよう…。

あ、その前にふーちゃんのオムツ交換しなきゃ。


一時間ほどふーちゃんと遊んでいると、嫁さんとアオちゃんが起きてきた。


「おっはよー」


「パパ!おはよう!」


「はい、ママもアオちゃんもおはよう」


声をかける。すぐにアオちゃんがふーちゃんに気がつく。そしてふーちゃんが遊んでいるオモチャに気がつき、


「それアオちゃんの!」


奪い合いが始まってしまった。ふーちゃんは頑として譲らず、アオちゃんが涙目になってる。結局、アオちゃんはオモチャを譲り泣く寸前のような顔でこちらに向かってきた。


「アオちゃんのなのに…」


「あー、よしよし。ちゃんとふーちゃんに貸してあげたんだね。偉いぞアオちゃん。さすがお姉ちゃん」


だっこしながら頭を撫でてやる。それでも、納得していない様子で泣きそうなアオちゃんに、


「じゃあ朝御飯食べたら外にお散歩にいこうか」


「うん!いく!今日は猫ちゃんいるかな~♪」


途端に元気になるアオちゃん。じゃあご飯を食べたらみんなでお散歩にいかなきゃね。


「ご飯できたよ~」


その一言で、みんなで食事をすることになった。


お散歩も終わり、帰ってきてからもいっぱい遊んだせいか、昼食を食べた後には子供たち二人ともお昼寝をしてしまった。パタパタと遊び回る子供たちも可愛いけど、寝顔も可愛い。マジ天使。


「寝ちゃったね、お疲れ様」


コーヒーを2つ持って、嫁さんが隣に来る。


「ナオもお疲れ様」


声をかける。妊娠中はあまりカフェインの取りすぎはよろしくないようだが、1日一杯くらいなら問題ないそうだ。逆に飲まなくてストレスが溜まる方が良くない、と担当の先生が言っていた。


この意見は先生ごとに違うようだ。中にはコーヒーは飲んじゃダメ!っていう先生もいて、タンポポ茶なるものも勧められていたな。コーヒーに似た匂いと味だったが、二人ともあまり気に入らなかった。


「そういえば、夢、どうなの?」


嫁さんから聞かれてしまった。


「んー、どうなんだろ?記憶にないや」


笑いながら誤魔化した。…さすがに何度も夢の続きを見ていることが、普通だとは思わない。心配されてしまうかもしれないから内緒にしておこう。ただ、夢を見ることで疲れたり、寝不足ってことも大丈夫だろう。


「そっかー。で、リータちゃんって可愛いの?」


「スゴく可愛いよ!抱きつかれちゃって困っちゃったよ~」


……………あ


「旦那さま、お話があります」


「ちょ、ちょっと、まって!違うんだ!これはあくまで夢だから…!」


「問答無用!」


「待って!頬っぺたはやめていひゃいいひゃい!」


………嫁さんに「あなたは嘘がつけない」と笑われてしまった。今のところ実害はないのか、しつこく聞かれてしまったが問題ないことを伝えると、最終的には納得してくれた。


「まあ、夢の中までは私は介入出来ないからね…。楽しんだら良いんじゃない?」


まあ、所詮夢だしね。いつ、見れなくなるかわからないしね。


「ただし、起きている間は、アオちゃん、ふーちゃん、そして私をちゃんとかまってね?」


そんなことを言われて思わず抱きついたのだった。




うん、現実で同じ夢を見続けるのは異常だと思います(汗)

理解ある嫁さん、と思って読んでいただければ幸いです。

…うん、べ、別にうちの嫁さんが理解がないとは言ってはいませんよ!?

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