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舞台

とある方から、書き方についてご指摘を受けましたのでちょっと変えてみました。

でもこれだと読んでいてなんかスカスカな気がする…。どっちの方が読みやすいんでしょうね?




夢を、見ていた。

そこは真っ白な場所だった…ってあれ?


「うん、二度あることはって諺もあるし、なんとなくわかった。」


どうやら夢を見るたび、こちらに来るらしい。それはわかった。けれども疑問がひとつ。


「確か、前回きた?時は景色が変わっていたと思ったんだけど…」


そう、リータの名前を呼んだ瞬間、変わったはずだ。


「あの景色もスゴくキレイだったんだけど…。もう見れないのかな?」


少しがっかりして呟いた。そしてもう一度みたいと、強く思ってしまった。

世界が一変した。自分の足元を中心に、まるで穏やかな水面に石をひとつ投げ入れた時のように、波紋が広がり、世界が広がって行く。

そして見えてきた世界は前回見た景色そのままだった。


「…はい?」


呆気にとられた。何がどうなっているか把握できない。ただ、ひとつだけ確かなのは、


「やっぱり綺麗だな」


目の前に広がる景色への感想だった。風にあわせて、草原がさらさらと揺れている。強すぎず、弱すぎない日差しを空は提供してくれている。遠くに見える海はどこまでも広がっているみたいだ。


「綺麗ですね」


隣で声が聞こえた。横を見ると、黒髪の美少女がいつのまにか自分の隣に立っていた。


「こんにちは、で良いのかな?」


声をかける。前も言ったけど挨拶って大事。


「はい、こんにちは、・・・・さん」


可愛らしい笑顔でリータは返事をしてくれた。うん、前回も思ったけどすごい美人さんだ。すぐに彼氏ができそう。…いや、あまりの美貌に男が近づけないような気もする。


「で、これはどういうこと?さっきまであんなに真っ白な景色だったのに、急に変わっちゃった。」


「それは・・・・さんが強く願ったからです。」


リータが答えてくれる。あー、やっぱり自分のせいか。ん?でもリータに名前を付けたときは特に何も思っても考えてもなかったんだけど…ん?と、いうか、願っただけで景色が変わった…?


「・・・・さんが願えば、願った通りにこの世界は変わります。」


まるで内心を見透かされたようにリータが告げる。


「以前は、この景色はその、私の意識にある景色を・・・・さんが拾いとってしまったというか…」


申し訳なさそうに、そして若干恥ずかしそうに顔を赤らめながらリータが伝えてくれる。うん、可愛い。


「そっか、これはリータが望んだ景色だったんだ。」


納得した。


「すみません…」


「や、謝ることじゃないよ。綺麗な景色だね」


素直な感想を告げる。そしてふと、思う。


「あれ?ということは、リータも世界を作れるの?」


もしそうなら、自分、いらないよね?リータが世界を作ってしまえばすべて解決するのでは?


「私には世界は作れません。知識として、情報として様々なことは知っていますが、作ることは出来ないんです。」


少し、悲しそうにリータは告げる。


「なので・・・・さんが作ってくれたこの場所は、私にとっては想像でしかありませんでした。こんなにも、美しいんですね…。」


嬉しそうに辺りを見渡すリータ。自分も嬉しくなってしまう。


「喜んで貰えて嬉しいよ。じゃあ、この世界をベースに色々試してみようか。」


そう提案した。おそらくだけど、この景色を作って終わり、ではないはずだ。[世界を作る]というのは大地や空や海を作って終わりとは自分は考えられない。


「いえ!・・・・さんの思う世界を作ってもらってかまいません!」


慌ててリータがそう告げる。


「でもここをベースにしても大丈夫でしょ?」


「はい、それはそうなんですが…」


リータは申し訳なさそうだ。でも、


「自分も、この景色は綺麗だと思うよ。だからここから、作りたい」


そう決断した。


「…はい!」


リータも嬉しそうに笑ってくれた。うん、良かった。


「あ、もうひとつ確認したいことがあるんだけど」


「はい、なんでしょう?」


「…リータさん、あなた様、私の思ってること、心の声が聞こえたりします?」


若干冷や汗をかきながら聞いた。先程の受け答えがあまりに的確だったからだ。やべ、もしかして色々やっちまったかも…。


「いえ?わかりません。…ああ、さっきの返答ですね?なんとなくそんな気がして答えたのですが、間違っていましたか?」


「あ、そうなんだ!良かった!」


安心した。いやー、良かった良かった。


「…もし心が読まれていたとしたら、不味いことでも考えていましたか?」


クスクス笑いながらリータが聞いてきた。


「そんなことございません」


即答した。即答させていただいた。あぶねー!


そんな話をしていると、眠気が襲ってきた。


「あれ?まだなにもしてないのに…」


今からが本格的な始動のはずなのに…悔しい。


「待ってます。そんなに落ち込まないでください」


そう言いながらリータが優しく抱きついてきた。意識を手放す間際、ああ、この状況を嫁さんに報告したらどうなるだろうという罪悪感と、美少女に抱きつかれたヒャッホー!という喜びの両方を考えていた…。次があるかわからないけど、その時までに世界の名前でも考えようかな…。





物語が進まない!申し訳ありません。頑張って書き続けますのでご容赦ください…。読んでくれている方々、本当にありがとうございます!

※主人公の名前は・・・・でいこうと思います。略称は既に出ていますね。途中で変更するかもしれません。


…夢の中なら浮気にはならない!と思いたい…

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