標的
神崎 愛海(かんざき なるみ)…人形の金髪少女。
柊 水蓮(ひいらぎ すいれん)…ボクっ娘の美少女。巨乳。
一発の銃声が建物を満たして、教室には、血だまりができていた…
銃を向けていた男は、その場に倒れ、息を荒げている!!!
男が放った弾丸を愛海が反射ではね返す【はずだった】。
実際は、男が撃つ前に、撃たれてしまったのだ。弾丸は、男の右手に当たり、致命傷を与えた。
「…ふ、ふざける…なよ…女がでしゃばって生きられる世界じゃない…んだ」
男は、痛みをこらえながら、懸命に言葉を発している。
「状況はどうであれ、全て君の甘さが招いたことだから、自分自身を恨むのね」
愛海は、冷たく一言吐き捨てた!!!
別の男が、倒れている男を抱えて、その場を離れようとする。
「一言言っておくけどな。無能力集団を敵に回すことは、死を意味するぞ。今回の一件は、少なくとも、数日で広まる。そうなったら、標的に、アンタ達はなる。ただでさえ、【闇】が深い連中が多いんだ。今みたいな、平凡は、もうないと思った方がいい」
愛海と水蓮にそう伝えると、教室を後にした。
「平凡って何?」 小さく、愛海は言った。
「やはり、人というのは、分かり合えないみたいだね。まあ、ボクの胸に我慢できなくなるのは分からなくもないけどさ」
水蓮は、シャツのボタンをとめながら言った。
「あなたも、あんなに慌てたりするのね。顔真っ赤にしてて、可愛かった」
意地悪のつもりか、鼻で笑って、愛海が言うと、水蓮は、表情を頬を膨らませた!!!
「し、仕方ないだろ。まさか、押し倒されるなんて思っていなかったんだから。せめて場所を選んでほしかったよ。他にも人がいるのに、デリカシーのカケラもありゃしない」
やや早口でそう答える。
「まあ、あれは、柊の自業自得ですね。自分から誘ったわけですから。まあ、私としては、普段とは違う一面が見れて面白かったんですけど」
廊下で笑いながらそういう女子が一人。
彼女が、男を銃で撃った張本人だ!!!おとなしそうな顔つきのくせに、末恐ろしく思う。
にしても、スカート短すぎだろ…かがんだら、多分見える…
彼女の名は、白凪 花火、茉莉の姉だ!!!