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神崎 愛海(かんざき なるみ)…人形ドールの金髪少女


少女…迷彩服を着た謎の少女

 

 重ね置きされた機材、散らばった用紙、そして割れた窓ガラス…


 この光景を見ていると、教室での光景を思い出す…机が散らばり、クラスメートが倒れて、【自分だけ】がその場で立ち尽くしていた。


 そして、今、愛海の背後に、一人の女性が立っている。髪はショートでいかにもキャリアウーマンという風貌だ。


 「あのさ、ここ立ち入り禁止なんだよね。外に立て札あったから分かっているとは思うんだけど。一応聞くけど、ここになんでいるわけ?」


 彼女の口調は、とても強めで、弁解次第では帰してもらえない…そんな気がしてならなかった!!!


 「ちょっと気になることがあってここを訪れたんです。もしかしたら、気になっていることが分かるんじゃないかって思って」


 「じゃあ、その気になっていることは分かったのかしら??」

 愛海の言葉を聞いて、彼女はフッと鼻で笑った。

 「全てではないけど、少しは解決しました。これはあたしにとって大きな進歩ではないかと思っています」


 その言葉に、「じゃあ、その進歩ついでに、私から一つの結論を教えてあげる!!!短い人生お疲れさま」


 彼女はそう言って、持っていた拳銃を愛海に向けた。

 「やめた方がいいです。あたしは人殺しなんかになりたくない」


 「この状況でも強気なんて流石ね。私が男なら惚れてるわ」

 彼女が拳銃の引き金に手をかける!!!


 「そこまでよ。千冬ちふゆ銃を下ろしなさい!!!」


 彼女の後ろに、スーツ姿の女性が立っている。いかにも上司という立ち姿に思わず見入ってしまった。


 「でも、法を犯した者を野放しにしては我々の立場が―」


 「聞こえなかったのかしら?私は、銃を下ろせといったんだけど??」

 その女性の言葉には、威圧的なおぞましさを感じた!!!


 「わ、分かりました。野上教官。出過ぎた真似をして申し訳ありませんでした」

 彼女の言葉を聞き、ゆっくりと銃を下ろす。


 「こちらから発砲をすれば、形はどうあれ、火種は我々ということになるわ。そのようなことをツグミは望んでいないわよ」


 野上という女性の一言は、彼女の心に響いたのか、殺気のようなものは感じられなくなった!!!

 

 「そちらのあなた。ここにいるということは、人形ドールなのかしら?」


 どうやら、愛海の存在も知っているようだ!!!


 「あたし自身も知ったのは最近なんだけどね。あなたの言う通り人形ドールと呼ばれる存在よ」


 「なら、話しが早いわ。私は、野上のがみ 桜子さくらこそして、彼女が部下の柏木かしわぎ 千冬ちふゆよ。私たちは、【ブック】の一員よ」


 野上の言葉に驚いた。「質問なんだけど、ブックって噂の【アレ】なの?」


 愛海の質問に、「そうね。噂になっているものだとそういわせていただくわ」

 野上は笑顔ではっきりと答えた!!!


 

 

 

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