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白雪に混じる  作者: ゆー
1/3

毒リンゴ

目を通していただきありがとうございます。

一生懸命書いて行きますのでよろしくお願いします。

息が白く消えていった。

外は雪化粧のせいか、人々の表情も明るく見える。

私は車の中、曇ったガラス越しにそんな人々を虚ろに眺めていた。


「〇〇さん?聞いてます?」

「・・・」

「〇〇さん!寝ちゃってるのかな?」

「〇〇さーん!」


「…」

「はい。起きてます…」


「良かった、そろそろですよ!外は雪が…」


と、運転する彼は陽気に口をはずませる。


彼は私をお城へ運ぶ。

私のお城は毎日変わる。

毎日違う王子様。

それでも私はいつもと同じ。


彼も王子様達も台本通り毎日同じセリフを話す。

私も毎日同じセリフを返す。

心にもないことだけどスラスラ言える。

私にかかった魔法がそうさせる。


「前払いだっけ?」


頷く私に王子様はお金を渡す。

この言葉は嫌い。

お金を手にすると少し魔法が解けるから。


「シャワー、一緒に浴びようか」

そう言いながら彼は服を脱ぎ捨て、手を差し伸べた。


裸の王子様に誘われた私は思考を止めた。

90分のこの魔法が解けるまで。

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