表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/22

転生の朝

「行ってきます」


一人の青年が、ある老人の家の戸口に立っていた。

その腰には、魔術の護符を填め込んだ長剣。

身には草色の長衣、背には背負い袋。


これから冒険者になろうとしている、若い魔術師の姿だった。


その家は、彼の師である魔術師の家だった。そして、彼の家でもあった。


彼は、これまでの暮らしを思い出していた。


彼はそれなりに安定した家に生まれ、本に親しみながら幸せな幼年時代を過ごした。

やがて魔術に憧れるようになると、ある老人に師事して生家を離れ、魔術師を志した。


老人に認められた後、彼は世界に憧れた。

この小さな街から出て旅をし、本に書かれているような広い世界を見て回りたいと考えた。


彼は、習い覚えた魔術の力を人の為に役立てたいとも考えた。

そうして冒険者の世界へと身を投じるべく、彼は師の家を出ようとしていた。


「行ってきます」

もう一度繰り返して、彼は歩き出した。

長い金色の髪が、朝陽を受けて目映く輝いていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ