されど彼は愛を謳い、真実が現れる
「やぁ」
「な…なん…、え…えぇ?」
片手を上げて軽い挨拶をする姿が
テレビで見た様なモデルと
ぶれて視える程、彼は綺麗でした。
「…着いて来たんですか?」
仄かに不信さを滲ませて
彼に話しかけます。
ストーカーでしたらどうしましょう!?
「大丈夫、着けた訳じゃないから」
…え?
「君のお姉さんの宿題と補講予習プリントを預かってて」
よく見ればもう片手に紙袋を持っています。
「あと、君の進路予定表の書き直しと提出済みノートを先生に託されて」
…何だか少し、申し訳ない気持ちになってしまいました…。
「で、もう学校出ちゃったから…先生に教えてもらってきたんだ」
「…そう…だったのですか……すみません…」
さっきの不安は何だったのでしょう。
とってもいい人です!
「あの時は、ゴメンね」
「え?」
「放課後の事…」
さっきとはうって変わって
彼はしょんぼりしました。
…多少、申し訳ない気持ちはあったのですね。
「焦っちゃったんだ…」
「へ?」
「君が恋を諦めて欲しくなかった、それ以前にまだ諦めてないうちに好きな人が出来てしまう前に!…振り向いて欲しかったんだ…」
…彼は…
気付いていなかった心を…
あっさりと……見破ったのですか…?
言われて…納得した…気付かなった心を…
ずっと……?
「あ…りがとう……ございます」
「…ッ!」
「でも…」
私は……
「私は、罪人だから……」
「!?」
「愛を……願っては、いけないんです」




