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一人ぼっちな私と君。  作者: 稀燕
彼女、色づく世界
12/16

木漏れ日に目覚める朝

約一ヶ月ぶりの更新、すいません。











あの日から、朝が来るのが待ち遠しくて仕方ありません。


夜眠って朝起きた瞬間は、いつも






「…ねーちゃん楽しそうだな」

「っへ!?」



朝、いつも通り家事をこなして朝ごはんを作っていると


珍しく同じ時間に起きた煌生の最初の一言でお茶碗を落としかけました。


あ、危ない…です…!!



「そんな事ないですよ?えぇありません」



知らぬ存ぜぬを決めた私は食事作りを続行します。


冷蔵庫から昨日の残ったおかずを出して机に置くとさらに煌生は



「あぁ、彼氏さんと待ち合わせか」

「!!」



と続けたので開ける寸前のタッパーを机に落としてしまいました。



「な、なん…知って!?」

「彗ネェが言ってた」



その彗翡は絶賛熟睡中です。


だから後で膝からダイブして起こすのがいつもの日常です。



「あ、いや…今日は…」

「失礼しまーす」

「お?」

「え…」



なんて話をしていた時にやってきたのは


件の相手、彼氏の代羽くんでした。



「……早かった…デスネ」

「うん早く来ちゃった」



えぇ、今日は代羽くんが家に来てご飯を食べていく日だったんです。


いつもは彗翡と煌生は寝てる時間に私一人で食べているんですが


その話をしたら一緒に食べよう、と言ってくれたので


即答で「はい」と言ってからは


毎週月・水・金は家で食べてから一緒に残りの家事をして


学校に行くというのが付き合ってから半年後の今の私達の習慣です。


代羽くんは家事が上手なのでとても助かっています。


それに何だか新婚みたいな気分にもなれて


少し嬉しい気持ちにもなれているのは私だけの秘密です。



「ねーちゃん…?」

「あ、煌生…この人が…」

智衛さとえ 代羽ようだよ、よろしくね」



少し照れて俯いていたら


煌生から声をかけられました。


なのでまずは自己紹介から。



「はぁどうも、灯翠の弟の煌生こうき…です」



少し戸惑いながらも煌生が挨拶をしたので私は再びタッパーに手をかけました。


さぁいつもの朝ご飯の準備再開です。


いつもは起きない煌生がいるのが少し不思議な気もします。



「灯翠さん煌生くんってどれくらい食べるの?」

「私の二倍ですね、先にお味噌汁を持っていってください。ご飯まだ出来てないんです」

「分かった…レンジにあるヤツも持っていっても大丈夫?」

「大丈夫ですよー」



こうして滞りなく準備が進みます。


あぁ本当に代羽くんは気配りも要領もいいです。



「これで大丈夫…と、では食べましょうか」

「はーい」

「…いただきます」

「いただきます」

「いただきます!」



先に洗濯機を動かしてもらっていた代羽くんにも声をかけて


炊き上がったばかりのご飯を机に置いたらさぁ朝ご飯の時間です。



「この南瓜のあんかけ美味しい!」

「本当ですか?初めて作ったんで緊張してたんですが杞憂だったみたいですね」

「灯翠さんの作るもの本当に美味しいから朝からいつも食べすぎちゃうんだよなぁ」

「…それは、褒めすぎでは?少し恥ずかしいです…」

「そんな事ないよ、灯翠さんは褒められる事がまだまだあるんだから」

「代羽くん…」

「自信を持ってよ、ボクの彼女は自慢の彼女なんだから」



いつもの通りの食事風景。


この時間がとても楽しみなんです。


少し前までは考えられなかった。


自分は一人だとずっと思い込んでいた私を見つけてくれた


代羽くんには感謝してもしきれない。


だから私は彼に対して出来る事をたくさんしたい。


もっともっと笑顔にしたいと思うことくらいは


欲張りになってもいいですよね?




「……リア充爆発しろ……」

「?煌生なにか言いましたか?」

「いいや何も」




こうして私のまた新しい一日が始まります。


貴方の隣で笑っていられる一日を与えてくれる



木漏れ日で目覚めた、柔らかくて暖かい朝が今日も来る。






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