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満載グリム童話・昔話集:その重みに耐えかねて  作者: イグアナ


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積雪の如き筋肉の進撃 〜259.542243cm Snow White’s Overwhelming Bulk〜

糞投げ要塞「ラプンツェ・パンジー」から放たれる、時速百五十キロの不浄の弾幕。

 空を茶色く染めるその絶望を、二五九・五四二二四三センチメートルの巨躯が真正面から受け止めました。

「……少し、肌が荒れるわね」

 白雪姫は、丸太のような太腿を一歩踏み出しました。

 その瞬間、「二百万人のヘンゼル」が一生懸命に踏み固めたパンのアスファルト道路が、彼女の三〇〇キロを超える自重と踏込圧に耐えきれず、半径五十メートルにわたって粉々に粉砕されました。

 彼女は、背後に控える「一七三センチの小人(一般成人男性サイズ)」たちを、まるでダンベルかのように片手で七人まとめて掴み上げました。

「あなたたち、私の『遠距離攻撃用重り』になりなさい」

 白雪姫の広背筋が、まるで獲物を狙う猛禽のように大きくしなりました。

 彼女が小人たちを塔の窓めがけて全力投球すると、「一千万人の精密法師」が弾道計算した完璧な放物線を描き、小人たちは音速を超えて塔の石壁に激突。猿たちの生体防壁を物理的に貫通しました。

 塔の上層階から、十万匹の猿たちが悲鳴を上げて落下していきます。

 しかし、白雪姫の猛攻は止まりません。

 彼女は、かつて継母に無理やり履かされそうになった「真っ赤に焼けた鉄のスリッパ」を、自らの握力でU字型に曲げ、即席のナックルダスターとして装着しました。

「さあ、この『杉の木のような拳』で、要塞ごと整地してあげるわ」

 白雪姫が塔の土台に放った正拳突きは、局所的な地震を引き起こしました。

 その衝撃波は、森の奥で徘徊を続ける「九人のかぐや婆」の竹林エリアまで届き、さらに海辺で十一人の遺体を抱える「超・浦島」の足元を大きく揺らしました。

 塔は傾き、十万匹の猿たちは「不浄の礫」を投げる余裕すら失いました。

 白雪姫は、崩れ落ちる塔の瓦礫を背に、汗ひとつかかずにプロテインの粉末を空中にぶちまけ、それを肺活量だけで一気に吸い込みました。

 その姿は、もはやお姫様などではありません。

 このカオスバースにおける、「動く天災」そのものでした。

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