表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
満載グリム童話・昔話集:その重みに耐えかねて  作者: イグアナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/17

狂乱の重奏と百万の裏切り 〜The 1,000,000 Pillage Traitors: Bremen〜

 50メートルのシンデレラたちが消え、硝子の山脈がそびえ立つ戦場に響き渡った、あの不協和音。

 それは四匹の動物たちの歌声などではありませんでした。

 

 かつて森の小屋に立てこもっていた「数人の泥棒」たちは、このカオスバースの異常な増殖法則に飲み込まれ、いつの間にか「一〇〇万人の武装泥棒集団」へと膨れ上がっていたのです。

 彼らは「二百万人のヘンゼル」が撒き散らしたパンの粉末を吸い込み、「一千万人の精密法師」が算出した最も効率的な略奪ルートを突き進む、人間による災害でした。

 その泥棒たちの先頭を走らされていたのが、あの四匹の動物たちでした。

 しかし、ロバ、犬、猫、雄鶏は、自分たちを「音響兵器」として酷使し、黄金のクレーターまでこき使った百万人の泥棒たちに、ついに愛想を尽かしました。

「ウオォォォン!(もうやってられねぇ!)」

 ロバがいななき、急ブレーキをかけた瞬間でした。

 四匹の動物たちは、突如として百万人の泥棒たちに向けて「音響反逆」を開始しました。

 四匹が垂直にドッキングし、一千万人の精密法師すら計測不能な「逆位相の超絶叫」を放つと、背後にいた百万人の泥棒たちの鼓膜は一瞬で無力化されました。

 混乱する泥棒たちの足元で、ロバが「パンのアスファルト道路」を蹴り上げ、巨大なパンの礫を散弾のように撃ち込みます。

 そこへ、三半規管をやられてバレエを踊っていた「182cmの星の金塊」が、怒りに震えながら立ち上がりました。

「私の黄金を砂にした百万人の泥棒たち……全員に一〇〇万%の『損害賠償(質量)』を請求してあげるわ!」

 一八二センチの少女は、四匹の動物たちと「一時的な共闘(という名の略奪)」を承諾。

 彼女が蹴り出す十トンの金塊隕石と、四匹の動物が放つ共振音波が混ざり合い、百万人の泥棒たちは自分たちが奪ったはずの金銀財宝の重みに押し潰され、「十万人の乙姫」が待つ海へと、一人残らずパチンコ玉のように弾き飛ばされました。

 百万人の泥棒を追放した四匹の動物たちは、今やこの戦場の新たな主。

 彼らは一八二センチの少女の肩に乗り、「二五九センチの白雪姫」が整地した戦場を、さらにやかましく、さらに強欲に闊歩し始めました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ