念願のスパイダーシルクの生地を作る。
この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私はお母様に頼んで白い生地で太めの糸と伸縮性のある細い糸をモモちゃんとスカイに頼むようにお願いして、美肌効果の高い化粧水の研究に集中した。
お母様にも石鹸とスキンケアー用の保湿クリームを試して貰ったら、意外に評判が良かったのと、3人のメイド達からも肌がスベスベでしっとりとしたと好評だった。
石鹸とシュンプーとリンスも好評だったので作り方を記してお母様の預けて、辺境伯家で工房を建て生産すると張り切っているので私の置き土産として辺境伯の領地の発展に繋がれば良いなと思った。
今まで作った石鹸とシャンプーとリンスと保湿クリームは保湿効果のある物を作っているうちに組み合わせを色々と試しているうちに出来たので良かったけど美白の効果のある物はなかなか難しかった。
考え方を返還して白粉を利用して、それに保湿効果のある物を加えて肌の城さを保つ方法に改めれば出来ればと考えた。
今ある白粉は顔に濃いめに塗る感じで、そのままにしていると肌が荒れししまうので寝る前に綺麗に洗顔するのが常識である。
薄く軽く顔に塗るだけで美白になる様にすれば肌に負担が減るのではないかと思い直し前世の記憶をたどり色々ともう一度練り直す。
参考の為に白粉の成分を確認する為に手持ちの白粉の成分を鑑定して見たけど、意外と成分的には芳しいない物が含まれていたので知ると使いたくなくなった。
やはり白色を強めにしようとすると、成分的には芳しくない成分が多くなるのかとチョッと絶望的なるなと思った。
物は試しに我が家の牧場から魔牛のお乳を貰ってきて、温めると表面に膜が出来るのを思い出して、その膜を使ってみようと思い立つ。
取れた膜を乾かしてみると白い粉末状になるので、その粉末を植物油に混ぜて行くと白く固まっていくので、これはと思い肌に塗ると塗った部分が白くなった。
私は何となく手応えを感じて、その方向でファディーションを作っていくと、それなりに出来たので成分的にも悪くなかったので、これに色を混ぜればバリエーションが増えると考えた。
そんな折に前の婚約者のエドモンド殿下が聖女のエリアナと婚約が成立し、聖女エリアナに王太子妃教育が始まった様である。
それが聖女エリアナが学習能力が今一つの様で、特に外国語が思うように進んでないとの情報が入って来た。
王太子妃は少なくても母国語は勿論だけど他にディアント語とオディニア語とポストニア語の3ヶ国語を習得しなければならず大変だと思う。
私の場合はディアント語は日常会話くらいは既にできていたので、2ヶ国語だけだったけど、しかし、ディアント語と他の2ヶ国語は似通っているのでアクセントと多少の単語が微妙に違いがある程度ある。
アズラン王国の言葉が逆に特殊過ぎる感じもしないでもないけど、他の3ヶ国は昔から王侯貴族間での婚姻関係を結んで交流があるので自然と言葉が似通ってきたと思う。
アスラン王国は大聖女発祥の地として昔から貴族出身の聖女を誇りに思い重視し過ぎるあまり他国との令嬢との婚約の破棄が続き、その時の聖女との婚姻を重視してきた。
その結果がアスラン王国の王侯貴族間と他の3ヶ国も婚姻関係を結ぶのはご法度となってしまい信頼関係も希薄となっていた。
そんな事もあり交易に関してもアスラン王国と周辺の隣国である3ヶ国も極力避け、周辺の3ヶ国間での交易と交流が盛んに行われている状況である。
しかしその大聖女の出身地がここの辺境伯爵家からである事は当時は伏せられ、王都出身とされて宣伝する為に酷使されてしまい早死にさせてしまった歴史がある。
ただ我が領地は平民の女性でも聖女が生まれやすいので、魔術師団に入団してもらい騎士達の支援部隊として大切に扱い活躍して貰っている。
領内の平民の聖女は好きな男性と自由に婚姻を認めており、大抵は騎士団の騎士と婚姻するケースが多いですが、子供も複数出産するので聖女が誕生しやすい環境である。
平民は王都の教会で魔力判定を受ける義務かなく、平民の聖女となるとやはりゴミ扱いされて酷使されてしまい早死にさせられるので我が辺境伯家では絶対に申告を王都の教会にはしていない。
そんな因縁があり辺境伯爵家では代々聖女が産まれても隠し、隣国のディアント王国へ嫁がせたり養女に出したりしてきた歴史があるのでディアント王国の王侯貴族とは関係が深いのである。
今回もその慣例にしたがって私もディアント王国へ嫁ぐ事になった訳ですが、アスラン王国の王族に嫁ぐと酷い扱いを受けるのは明白なので今回の婚約破棄でアスラン王国と縁が切れてやっと念願が叶った。
そんな聖女の歴史のある我が辺境伯家ではあるけど、最初の初代の大聖女も私の様に後発的に突然能力の目覚めたと古い手記に記されていた。
まぁ、そんな因縁の歴史は置いといて、やっと機織り機が届いて機織りのベテランの女性を雇い入れて、早速スパイダーシルクの糸を使い生地を製作して貰った。
伯爵家で雇っている針子にスパイダーシルクの生地を使い、薄く伸びる生地と前側にしてお尻の部分は厚めの生地で綺麗に縫って貰い出来上がりを試着するとイメージ通りに出来ていた。
ブラジャーも厚手の生地を胸の下部部分使用して上部は薄い生地を使って、支えるバンド部分は厚手の生地で使用してフロントホックを採用した。
「うん、これで良いわ、ありがとう」
私は作ってくれた若手の針子さんにお礼を言う。
「いいえ、お嬢様に喜んで頂き嬉しいですわ、頑張った甲斐があります」
若手の針子さんが笑顔で私に言ってくれた。
「あら良いわね、私のもお願いできるかしら」
「はい、それでは寸法を測らせて貰います」
針子さんがお母様がドレスを脱いでから、胸のトップとアンダーを測り胸囲も測り、ウエストも三箇所を測る。
「それでは直ぐ縫い始めますが、生地の色は白で良いですか」
「えぇ、最初は白で良いわよ、それで先ずは一組作ってくれる」
「はい畏まりました奥様」
針子はお母様の分のブラジャーとパンティーを作り始める。
「奥様、出来上がりました」
「うん、それじゃ、試着するわね・・・う~ん、良いわね、軽くてしっとりと肌触りも良いわね、これは殿方には刺激が強いかもね、それじゃ、これからも色を揃えて、何色か作ってくれるかしら」
「はい畏まりました。明日までよろしいですか」
「えぇ、残業はダメよ、無理しない程度にお願いね」
お母様の私がデザインしたパンティーとブラジャーを作り、試着して付けると気に入り、針子さんに沢山作る様に指示していたのですが、お義姉様もお母様にお願いして作って貰っていた。
それから肌着とかシャツとか様々の物を作りドレスもいずれは作る気満々であったけど、先ずは下着と肌着をメインに作るようである。
そうしては私は白のファンディションを作り終えてから、アイシャドウとリップと次々と作り方を書き記してお母様に託した。
私は自分で用意する物は出来たので、後はウェディングドレスの出来上がりを待っていると服飾店からようやく出来上がり試着をする。
体の線がくっきりと出たけどスタイルに自信があったので鏡で見る限りは問題ないと確信して下着の線も然程なるほど出ていなくて思惑通りであった。
「う~ん、良いじゃなのかしらい似合っているわよ、ただ胸元の方に何かアクセントが欲しいわね、あまりにもシンプル過ぎて目立たなくなるわよ、主役なんですもの、アクセサリーだけじゃね」
「う~ん、そうね小さな花柄のレースの刺繍でも追加して貰おうかしら、チョッと光るビーズみたいのも花の真中に入れて、こんな感じかな」
「あ~、なるほど、それなら悪目立ちしませんね、胸元を少しカットして入れてみましょう」
「そうね、それでお願いね、ゴメンね我儘言って」
「いいえ、一生に一度の最大のイベントですからね結婚式はお嬢様はお美しいのですからメイ一杯綺麗に仕上げましょう、私もやりがいがあります」
女性の担当者がアディナのウェディングドレスの姿の美しさを見て俄然やる気をだす。
装飾店の担当者が直ぐに手直しをする為にウェディングドレスを持ち帰り、二日後にもう一度屋敷に来て、直ぐにアディナは試着してお母様にチェックをして貰うとバッチリだと褒めてくれた。
お読み頂きありがとうございます。
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