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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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ももちゃんとスカイはお母様の餌付けされる。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 モモちゃんとスカイを家族に紹介した翌朝の朝食の時にお母様が私にモモちゃんとスカイを借りても良いかと問いかけられた。


「アディ、モモちゃんとスカイを借りても良いかしら」


「えっ、はい、別に構いませんが、何かなさるのですか」


「えぇ、機織り機を注文しようと思うのよ、それで業者さんにモモちゃんとスカイの糸の質とか見せる必要があるのよ」


「あぁ、そういう事でしたら構いませんよ、私は薬剤部に行きますので」


「うふふ、私も立ち会おうかしら、お母様よろしいですか」

エブリナお義姉様も何だか楽しみなのか、機織り機の業者さんが来るのを楽しみにしていた。


「ええ、良いわよ、来たら呼んであげるわよ」

お母様も満面な笑みでエブリナお義姉様に応じる。


 やはり女性にとってシルクの魅力には勝てないのでしょうか、前世でも絹の生地で作られた物は高いけど肌触りがやはり良かったなと下着を買って身に着けた時に感じた覚えがある。


 私がポーションを作り終えて部屋に戻るとモモちゃんとスカイの姿が無く糸巻車の無くなっていたので、お母様の部屋へ行こうと廊下へ出ると空き部屋からメイドが出てくるのを見た。


 空き部屋の中を覗いてみるとお母様がモモちゃんとスカイに果物を食べさせて餌付けしているのを見て、ドアをノックしてから中に入る。


コンコン。


「お母様、ここに居らしゃったのね」


「あぁ、アディ戻ったのね、うふふ、今チョッと実験してみたの」


「実験?なんの実験なのです」


「うん、白だけでなく違う色の糸も出せないかな~と思ってね、色んな色の果実とか食べ物を食べさせて色を覚えて貰ってたの」


「そうなのですか、それで成果はありましたか」


「うん、それが意外と赤と黒と黄色と青とかの原色は出せるのよ、それだけても凄いと思うのよ、凄いわねモモちゃんとスカイは、これなら染める手間も省けて良いでしょ」

お母様は私に4色の色の糸の束を見せてくれた。


「えっ、本当に凄いわね、お母様、私ねシルクの生地で新しいデザインのウェディングドレスの下の付ける下着を作ろうと考えているの協力してくれますか」

私は注文したウェディングドレスのデザイン画をお母様に見せてから、生地の薄いシルクの下着のデザイン画を描いて見せた。


「まぁ、そのウェディングドレスのデザインも斬新だけど下着も斬新で可愛らしいわね、まさかこれで初夜の時にサンディ殿下を誘惑する気なの」


「えっ、あ~そう言えばそうでしたね考えてませんでした。ただこのデザインのウェディングドレスだと従来の下着だと線が目立つので極薄の下着が欲しかったのです」


「うふ、まぁ、アディが美を意識するようになってくれて嬉しいはチョッと心配したけど杞憂だったみたいね」


「えっ、それはどう言う意味ですか、お母様、私だって美しくあろと努力はしてますわ、特にスタイルには気を使ってます」

私はお母様にどう思われているのか察しましたがどれもスタイル維持の為だと主張したいと思った。


「うふふ、確かにスタイルも美の大切な要素ではあるけど、アディもそろそろお肌にも気を使わなきゃダメよ、これからはお肌の手入れもちゃんとしなさい」


「うっ、そう言う事ですか、確かに今まであまり気にしてませんでしたが、私も18歳になりましたから気を付けます」


「そうね、何か美肌効果のある物が有ればいいのだけど、年齢の重ねて行くとお化粧の乗りも悪くて困るわね、私も若い頃に森で魔物を狩ってばかりで、お肌の手入れを怠ったから今は割と大変なのよ」


「そうなのですね、う~ん、私もいずれはそういう事に悩む日が来るのですね、肝に銘じておきます。お母様」

私はその時にこの世界では化粧水とか白粉とかを使った事がない、何故ならお肌に良いとはとても思えなかったからです。


 私はその時な思い付き、この世界になければ作れば良いと思い立ち直ぐに美肌効果役立つ保湿成分のある植物などを物色する事になる。


そうです私は王家に嫁ぐ訳ですから、これからはお茶会な社交界に王太子妃として参加しなくてはならなくなる。


お茶会な社交界は他の貴族の貴婦人方達と美を競い合わう、まさに女達の戦場と言っても過言でなく、王太子妃として他の貴婦人方に負ける訳にはいかない戦いが待っていた。


「それではお母様、私は用事を思い出したのでここで失礼します。モモちゃんとスカイの面倒をお願いします」


「いいわよ、頑張ってね」

ユリシアは微笑みながらアディナを見送る。


 私はひょっとしてお母様に乗せられたのではと一瞬思いましたが、それでも思い起ったら吉日と信じて、石鹸と保湿クリームなどを先ずは作ろうと考えた。


私は薬剤部から薬草用のすり鉢と棍棒を借り石鹸を一つ持って部屋へ戻り、先ずは石鹸をでくるだけ細かく砕いて、すり鉢の中に居れて棍棒でかき混ぜながらさらに細かする。


石鹸をパウダー状に細かくしたら容器に入れて湿気ない様に密封して保管し、次にアロエに近い植物を中には植えてあるのを庭師に頼んで貰って部屋に戻る。


それからアロエ擬きから汁を搾り取って液体を鑑定魔法で鑑定すると保湿と除菌効果有りと表示された。


 私は今まで鑑定魔法というと人物鑑定と言うイメージが強くて使わずにいたけど、これは成分を調べる上でかなり便利なスキルだと思い至り、今後はもっと活用しようと決めた。


それから1週間ほど部屋に籠り、保湿と美肌と香に効果のある植物を集めて植物油を抽出し色んな組合せで成分の混ぜ合わせ魔法も駆使し実験を繰り返しているうちに石鹸とシャンプーとリンスが出来た。


それからアディナはさらに三日を駆けて保湿クリームを完成させてメイド3人に試供品を配り、試供品を渡したメイド達に先ずは手に付けて試す様に指示をした。


 私が石鹸とか美肌を維持する物を作るのに夢中になっていたら、モモちゃんとスカイがお母様の餌付けされて篭絡されてしまい、お母様の言う事を何でも素直に聞く様になっていた。


「あはは、あれ、モモちゃんもスカイもお母様のすっかり言いなりなって参ったわね」

私はモモちゃんとスカイがお母様と仲良くなり、リンゴなどを美味しそうに一緒に食べている様子を見て苦笑いするしかなかった。


「うふふ、もうモモちゃんもスカイも何でも私の言う事を聞いていろんな色の糸を出してくれるから、もう可愛くて可愛くてしょうがないのよ、だからつい色々とあげちゃうのよね」

ユリシアはモモちゃんとスカイと美味しそうにリンゴを食べている脇で赤色の糸の束と白い束と青い束と台の上に置かれていた。


「まぁ、それはいいだけど機織り機はいつ頃くるのかな、私もそろそろ下着を作りたいだけど」


「う~ん、もうそろそろだと思うだけど、後で業者さんに聞いてみるわね」


「えぇ、お願いします。あっ、お母様、私の分の白い糸もお願いね」


「うふふ、勿論よ、大事な結婚式に間に合うようにしないとね、私も楽しみなのだから」


「お母様も青とか赤とかのマーメイドドレスを作ったら良いじゃないのスタイルが良いから似合うと思うだけどな」


「う~ん、そうね、でも花嫁とデザインが被ったら流石に拙いもの、デザインの違うドレスにするわ」


「うそうかな、別に柄とかフリルとかを足して見栄えが違えば問題ないじゃないの、むしろお母様とお揃いが良いわ、ダメかしら」


「まぁ、アディナがそうしたいと言うのなら、お揃いでも良いけど本当にいいの」


「はい、だって私はお母様を敬愛してますから嬉しいです」

私は心からお母様が好きなので嫁いだらなかなか会えなくなるので、良い想い出にする為にもそうしたいとお願いした。

 

私はお母様から結婚についての心構えの助言を受け、結婚式後の初夜の時の心構えや夫婦生活について色々とアドバイスを受けて参考にする。

お読み頂きありがとうございます。

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