従魔となったモモちゃんとスカイを家族に紹介する。
この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私はモモちゃんとスカイと一緒にダイニングルームに連れて行き晩御飯を食べる事を考えていたけど、お母様にモモちゃんとスカイの事を話していなかった事に気付き伝える為にお母様の部屋へ訪ねる事にした。
お母様も若い頃はヤンチャで私と同じように魔物の間引く為に実家である隣の辺境伯爵領の騎士団と共に魔境リベルの森へ入り、騎士として魔物との戦っていた経歴がある。
お父様とは辺境伯爵同志で合同で行った大物の魔物の討伐隊に参加した時に知り合い意気投合して交際が始まり結婚した経緯があるので、私のヤンチャ振りは母親譲りだと思う。
コンコン
「お母様、お話したい事があるので、入ってもよろしいですか」
「あら、アディなの良いわよ、何かしら」
「失礼いたします」
「まぁまぁ、そんなに畏まってどうしたのかしら、何か言いづらい事でもあるのかしら、ここにお座りなさい」
「はい、実はですね、先程ブラッドウルフの群の討伐に行ってきたのですが、その時に怪我をしている蜘蛛の魔物と出合いまして二体を救ったのですが、懐かれましてティムしたので、その事をお知らせしよう思いまして・・・」
「まぁ、それは凄いわね、まさかと思うけどスパイダーシルクの糸とか採れるのかしら、そうなったら嬉しいわね」
「うふふ、モモちゃんとスカイと名を付けまして、二体とも糸を提供してくれるそうですよ、私の部屋で一緒に飼う事にしました」
「まぁ、私も見たいわね、見せてくれる」
母親のユリシアも興味津々といった感じで見たいと言ってくれました。
それから早速、お母様と二人で私の部屋へ行くと、モモちゃんとスカイは糸巻機に糸を巻いていて、私がお母様を訪れると中断してくれて母親を紹介すると可愛いく対応してくれました。
「モモちゃん、スカイ、私のお母様よ、よろしくね」
「キューイ」
「キューイ」
「あら、意外と可愛らしいわね、よろしくね、モモちゃんスカイ、うふふ」
お母様はモモちゃんとスカイが可愛く返事をしてくれたので、笑顔でモモちゃんとスカイの頭を優しく撫ぜてくれた。
「あの、お母様、モモちゃんとスカイを私達と一緒にダイニングルームで一緒に食事をしても良いかしら」
「うん、良いじゃないの、可愛いし賢そうだしね、それにティムしているのなら暴れたりはしないでしょう」
「はい、それは大丈夫です。あのお義姉さまにはお母様からお伝えてして貰えますか」
「あら、まだ兄嫁のエブリナの事が苦手なの、まぁ、あの子も幼少期はヤンチャっだたから、アディの剣の稽古の相手をさせたら手加減なしだったものね、それがトラウマになっているのかしら」
「う~ん、それもあるけど全てにおいてお義姉さまに敵う気がしないので、それに躾も王家の妃教育より厳しかったです。今でもあの指導を思い出すと背筋が凍てつく感じです」
「う~ん、エブリナ的には愛情を注いだ心算だったみたいだけど、アディは可愛い妹ですから、どこに嫁いでも恥ずかしくない様に躾もシッカリとした心算ですと言っているくらいだから」
「それはそうでしょうけど、でも苦手なのは仕方がないです。今でも会うと緊張しますし、あっちの王妃の相手の方がまだましなくらいです」
「まぁ、エブリナもディアントの王族の第一王女だから幼少期から躾に関してはかなり厳しく指導を受けていたみたいだけど、確かに憂さ晴らしでこの領に来ていた側面もあるにはあったわね、アディの事は本当に可愛い妹だと思っているのよ」
「まぁ、確かに幼い頃にこちらに来た時は一緒に夜は抱き枕にされて寝てましたけど、あの同時は何をされても恐怖に感じてました」
「う~ん、これは一度エブリナとお茶会でもして話し合う方が良いかしら、今はだいぶお淑やかになっているから大丈夫よ、エブリナもアディに避けられているみたいで気にしているわ」
ユリシアは三人でお茶会を開きよく話し合う必要があると考えて、少しでも仲良くなれる様にと考えた。
それから私は母親のユリシアに連れられて、エブリナお義姉さまの部屋へ行き、生後8ヶ月になるサディスのお世話をしているエブリナを尋ねることになった。
コンコン
「私よ、今大丈夫かしら」
「お義母様ですか、大丈夫ですよわ、お入りになって下さい」
「うふふ、エブリナさん、失礼しますね、アディも一緒よ」
ユリシアは微笑みながら、アディナの手を掴んで一緒に部屋の中へ入っていく。
「あら、アディも一緒なの嬉しいわ」
エブリナは満面な笑顔でアディナを歓迎する。
「あら、サディスは寝ているのね」
ユリシアはベビーベッドで寝ているサディスを見て微笑む。
「はい、先程お乳を飲ませましたら、それからぐっすりと眠ってますわ」
「あのお義姉さまはご自分のお乳を飲ませているのですか」
私はそう言えば乳母を雇っている気配が無かったので思わず尋ねた。
「うふふ、そうよ、意外とお乳が出るからね、わざわざ雇う必要が無かったの、逆にサディスに飲んで貰わないと胸が張って苦しいくらいよ」
エブリナお義姉さんは微笑みながら私に答えてくれた。
「あの、私ね蜘蛛の魔物を二体ほど従魔に致しまして、私の部屋で一緒に住もうと思っていてるの、モモちゃんとスカイと名付けたんだけど、食事も私達と一緒にしても構わないでしょうか」
私は早速エブリナお義姉さんに用件を伝えました。
「うふふ、とても可愛いくて大人しいのよ、私が頭を撫ぜても気持ち良さそうにしているくらいなのよ、私は賛成よ」
母のユリシアも微笑みながら私の後押しをしてくれました。
「まぁ、そうなのね、お母様がそう仰るなら良いじゃないの、私も興味あるわ、ぜひ頭を撫ぜてみたいですしスパイダーシルクの生地なんて期待しても良いのかしら」
エブリナお義姉さまもやはりスパイダーシルクの生地が欲しいと思っている様です。
「はい、私の部屋に糸巻車を2台置いてモモちゃんもスカイも糸巻車に糸を巻いて貰ってます。あとは機織り機があれば生地が作れると思います」
「あら、それなら直ぐに手配しなきゃね」
ユリシアは直ぐに反応して機織り機の手配をする気になる。
「スパイダーシルクの生地が手に入るなんて贅沢の極みよね、楽しみだわ」
エブリナもスパイダーシルクの生地が手に入る事に期待する。
私は懸念していたエブリナお義姉様もモモちゃんとスカイと一緒にダイニングルームで食事をする事に賛成してくれたことにホッとし安堵する。
エブリナお義姉様もお母様と私の部屋に一緒に来て、お尻から糸を出して糸巻車に糸を巻いている様子を見て感激する。
「まあ、本当に可愛いわね、うふふ、モモちゃん、スカイこれからも頑張って糸を出して巻いてね」
エブリナはモモちゃんとスカイを見て想像していたのと違い愛嬌のある表情をしているので可愛らしく感じた。
「キューイ、キューイ」
「キュイ、キュイ」
モモちゃんもスカイも愛想よく反応してエブリナに挨拶をする。
「うふふ、それではお母様、アディ、私は部屋に戻るわね」
エブリナはサディスを何時までも一人にしておく訳にも行かないので早々に部屋に戻る。
「アディ、これからは少しくらいエブリナと親睦を図った方がいいわよ、もうそんなに一緒に長く居られる訳ではないでしょ、アディも嫁いで行くのだからね」
「はい、そのように致します」
その晩のディナーの時にダイニングルームにモモちゃんとスカイを連れて行くと、ダイニングテーブルの上にモモちゃんとスカイの分も席が設けられていたので家族に改めて紹介する。
食事が始まると意外とモモちゃんもスカイもお行儀よく綺麗に食べるので、お父様も食べ散らかす事も無いなら問題ないなと、今後も家族と一緒に食べる事を認めてくれた。
お読み頂きありがとうございます。
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