マーメイドドレスを着るには下着も何とかせねばと思い悩む。
この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私はマーメイドドレスのデザイン画をサッサと書いて男性の担当者に見せると、その担当者はデザイン画を見て感心した様な表情をする。
「これは、素晴らしい、こんなデザイン画は見た事がないですね、でもこれはこれで着こなすのが難しそうですね」
「あっ、そうね、下着を何とかしないと下着のラインが出ちゃうわね、ただね生地か問題よね、綿でも出来ない事もないけど、出来ればシルクとかあれば好いだけど」
「そうですね、シルクと云えばスパイダーシルクが在りますが大変貴重な物で高価で手に入り難いんですよ、王家の方でもなかなか手に入りませんよ」
担当者も難しい表情をする。
私は前世で言う絹を思い浮かべたけど、蚕はこの世界には存在しないので、その代わりに魔物の蜘蛛が出す糸が絹の代用品にみたいな感じで、柔らかくて薄くてそして伸縮性も高いとも言われてる。
「う~ん、この辺の森にも居る事はいるけどね、ティムが出来れば好いだけどね、変異種でもいてくれたら好いだけど、素直に言う事を聞いてくれる魔物の蜘蛛が居ないかしら、ダメ元で探索して見ようかな」
「それでいかがしますか、お嬢様」
「うん、一応それでお願いできるかしら、まだ時間もあるから探してみるわね」
「畏まりました。今日はこれで失礼します」
「うん、お願いね、何かあったら連絡を下さいね」
「はい、それではお暇致します」
男性の担当者と女性の担当者は一礼してから応接室を後にする。
その時の私はまだお昼を過ぎたばかりだし、一時間くらい森を探索しようかなと、それに魔法も試したいのがあるから軽く昼食を摂って森へ行こうと考えた。
蜘蛛の魔物には森を荒らす物と、森の掃除屋と呼ばれる比較的大人しい蜘蛛の魔物の二種類があるけど、私達は森を荒らす蜘蛛の魔物と遭遇すると必ず討伐している。
私が狙うのは森の掃除屋の蜘蛛の魔物の方だけど、私なら上手くいけばティムが出来ると踏んでいるけど、なかなか出会うのが難しい魔物でもある。
騎士団の食堂へ行き、私は武装して軽く昼食を摂っていると分家出の兄妹の騎士で幼馴染の二人に合い、二人とも私が武装してここで昼食を食べている事に疑問に思い声を掛けられる。
「お嬢、そんな恰好でこんな所で昼食を摂っているという事は、まさかこれから森へ行く気なのか」
「あらデモンドとヨシュアじゃない、えっ、まぁ、チョッとね探したいものがあってね」
私は彼らから視線を外して答える。
「はぁ~、アディナ様、いずれは王太子妃様になられる方が一人で森へ行くなど言語道断ですわよ、私達もお供させて頂きます。何か合ったら大変ですから、兄さん良いわよね」
「あぁ、そうだな、知ってしまった以上は護衛するしか無かろう、じゃないと当主様に叱られてしまうからな、俺達も軽く食べてお供しようか」
二人は食事の受取口へ行き、騎士の食堂の定番メニューのカレーライスを二つ頼み、私と一緒のテーブルへ持って来て一緒に食べる。
つまるところ二人には三日間ほど、私と一緒に午後から森へ探索のお供をして貰い、蜘蛛の魔物の探索のついでに薬草採取も一緒にして貰ったけど、結局蜘蛛の魔物に出会う事は無かった。
四日目は父親のギブソン率いる騎士団と共にブラッドウルフが大量発生しているとの情報があり、ブラッドウルフの間引きを目的に森の奥へと同行させて貰った。
「アディナ、何が目的で私達と同行したんだ。アディナは次期王太子妃になる身のだから屋敷で大人しくして貰った方が父親としては助かるのだがな」
「うふふ、良いじゃない、こんな風にお転婆に私を育てたお父様が何を言うのかしら、偶には発散しなくては気が滅入ってしまいますわ」
「うっ、それを言われると辛いがな、はぁ~、どうやら私は娘の育て方をどこかで間違えた様だな」
父親のギブソンはアディナを見て大きく溜息を吐く。
そんな親子の会話を後方で来ていた幼馴染のデイモンドとヨシュアはクスクスと笑いながら、二人の後方を歩きながらこの親子の会話に聞き耳を立てる。
「うふふ、でもお陰様で自分の身は自分で守れるから良いじゃないの、お陰でレベルも50まで上がったお陰で色んな魔法も使える様になったしね」
「あのな、普通のお嬢様のレベルなど精々高くても15もあれば良い方なんだけどな、いつの間にそんなに上げたんだ」
父親のギブソンはアディナのレベルを聞いて呆れる。
「あらそうなの、これが普通だと思ったわ、ねぇ、ヨシュアはどのくらいなのかしら」
「えっ、私ですか、これでもレベルが38ですよ、アディナ様が異常なのではないですか、私でも高い方ですよ」
ヨシュアも呆れた表情でアディナを見つめて言う。
その時私はこれは拙いと思いつつ、前世の記憶を取り戻した5歳の時には既にレベルが36ほどあったので、これが普通だと思っていた。
けどどうやら違ったらしく、私の場合は女神アテナ様の加護があったのでレベルが上がりやすくなっていたのだとその時に初めて気づく。
ただ女神アテナの加護をある事は誰にも話していないし、自分のステイタスが見れるのも特異なことだと子供心に薄々気が付いていたので親達にも内緒にしている。
「あら、そうなの、私って特別なのかしら、もしかして女神アテナ様に愛されているのかしら」
私は何とか誤魔化す為に冗談半分で本当の事を話す。
「アハハ、そうかもな、5歳の時に行き成り使える魔法の属性が増えたものな、あり得るな、それに今までの実績もあるからな」
ギブソンは高笑いをして私の冗談に付き合ってくれる。
「まぁ、確かにアディナ様は特異な方ですものね、私達もその恩恵は受けているけどね」
「確かにな、何と言っても発想が奇抜だからな、どこからそんな発想が出るのか未だに不思議だよ」
ヨシュアとデモンドが私をまるで奇人を見る様な目で見て言う。
「うふふ、天からの贈り物の様なものね、そんな感じかな」
まさか前世の記憶からとは言えないので取敢えず誤魔化す。
そんな会話をしながらも私達は森の奥へと突き進み、ゴブリンやオークなどと遭遇して討伐しながらブラットウルフの群を探す。
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