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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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ディバーン王国建国宣言しレイモンド帝国から独立する。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私は反皇子派のディバーン公爵様と他四人の貴族様方と打合せを終えてから、翌日に各領地に反射防御結界と中型の魔導砲の3門ずつ配備を完了し、サンディをディバーン公爵邸へ置いて一旦ディアント王国の王城にシルビの背に乗って帰る。


 王都に戻ると先ずはハーベスト商会王都支店へ行き、従兄のユリュウスに会い、レイモンド帝国の内情を説明して新たにディバーン王国を建国する事を伝える。


「新たにディバーン王国を建国してレイモンド帝国から独立するので、国境の街ディアントと取引が増えるから宜しくね」


「はぁ~、昔からだけどアディは色んな所に首を突っ込むね、まぁ、うちとしては商売が繁盛するから良いだけどね、程々にしなよ、王太子妃なんだからね」


「でもバカ皇子が二人でドングリの背比べで覇権争いをして、我が国に落としてから東側へ侵攻するとかバカな事を言ってるらしいのよ、見過ごす事なんて出来ないでしょう」


「流石に東側に侵攻したら不味いな、魔族相手に戦争なんてしたら、こちら側も火の海に為りかねないな、まぁ、分かったよ担当者に伝えておくよ」


「えぇ、お願いね」

私は従兄のユリュウスに用件を頼んで、直ぐに息子のダティスに会いに王城へ帰る。


 王城に帰ると直ぐに私はダティスに会うめに5階の王家のプライベートエリアに行き、ディアラナが父のディスアント公爵と面会して応接室に居ると聞いたのでお邪魔する。


「失礼するわね、ご無沙汰しております。公爵閣下、ディアラナ様、ゴメンねダティスを引き取りに来たわ、直ぐにお暇するからね」


「これはこれは、アディナ王太子妃様、こちらこそご無沙汰しております。まぁ、直ぐにお暇なさらず、少し帝国の事をお聞かせ願いませんかな」


「あぁ、閣下も帝国の事は気になりますか」


「はい、やはり国の防衛を預かる身としては気になります」


「うん、そうよね、簡潔に説明しますね、ディアラナ様、隣に失礼しますね」


「もう、アディナ様、父の前だからって、堅苦しいですわよ、いつも通りで良いですわ」


「アハハ、まぁ、それじゃ、失礼します」

私はディアラナの隣に座るとディアラナの専属メイドが直ぐに紅茶を入れてくれた。


私はそれからディスアント公爵に今までの流れを説明して、今後の備えて防備を固めてディバーン王国を建国し帝国側に経済封鎖をする事を伝えた。


「なるほど、経済封鎖ですか、まぁ、アディナ王太子妃様らしい戦術ですな、しかし、私の方で出来る事が合ったら遠慮なく仰ってください。出来る限りの協力をさせて頂きます」


「ところで、アディナ様はこれから、どうなさる予定なのですか」


「私、え~とダティスを連れて、直ぐに帝国に向うけど、サンディを置いて来たからね」


「ふぅ~ん、困りましたわね、なら私も行きますわ、ティアラがね、アディナ様のお乳じゃないと飲まないのよね」


「えっ、そうなの、う~ん、それはまた困ったものね、レティアを連れて行こうと思ったけど、取り敢えず陛下に許可を取りましょうか、それでは陛下の所へ行ってきますので失礼するわ」

私はダティスを乳母車に乗せて陛下の居る執務室へと向かう。


私は陛下の執務室に伺い、陛下に現段階までの事を報告してから、ダティスとディアラナとティアラにレティアを一緒に連れて行く事を話すと流石に困った顔をされるが一応許可が下りた。


「ただな、ディアラナを連れて行くとなると公爵にも連絡しなければな、何かあったら大変な事になるからな」


「あぁ、閣下なら応接室で孫のティアラの顔を見に来てますので、ディアラナが一緒に行きたいと言った事は直接聞いてますわ、あの様子だと付いてきそうな勢いですけと」


「そうか、なら公爵に護衛で後追いで良いから、騎士を10人くらいなら問題無いだろから連れて行ってくれと伝えてくれるか、一応指示書を出すから、チョッと待ってくれるか」


「指示書ですか、命令書ではなく、閣下の判断に任せるという事ですね」


「あぁ、そうだな、まぁ、護衛を付けた方が私も安心だけどな、しかしなアディくれぐれも無茶はしないでくれよ、それだけが心配だよ」


「アハハ、善処します。陛下、それでは指示書を閣下に渡してから出掛けますわね」


「あぁ、アディ、気を付けて行っておいで」


「はい、それでは失礼いたします」

私は陛下に一礼して執務室を後にする。


 私が王家の応接室へ乳母車を押しながら廊下を歩いているとカバンを持ったレティアに会ったので、一緒に直ぐ出掛ける為にカバンを預かりアイテムボックスに仕舞う。


「流石はレティアね、これから呼びに行こうと思ったのよ」


「はい、アディナ妃様が御1人で帰って来たと聞いたので、ダティス様をお迎えに来たのだと察しましたので準備しておりました」


「うふ、それでね、ディアラナ様とティアナも連れて行く事になったのだから宜しくね」


「あ~、ティラナ様はアディナ様のお乳しかお飲みらないとボヤいておりましたね」

レティアはアディナ様が留守の間にディアラナ様が愚痴をこぼしていた事を思い出す。


 私はレティアにダティスを抱いて貰い、乳母車をアイテムボックスの中に仕舞ってレティアと一緒に5階の応接室へ向かった。


「お待たせしました。ディアラナ様、許可が下りたわよ、閣下には陛下から指示書を預かって来ましたので、お渡ししますわ」


「なに、陛下から指示書ですか、う~ん、うふふ、流石は陛下だ。気遣いをして下さったのだな、ならば後から私も護衛騎士を10人連れて行こう」


「えっ、お父様もいらっしゃるの、まぁ、良いけどね」

ディアラナは父の公爵も行くと聞いて驚く。


「当り前だ。王太子ご夫妻に護衛なしは不味いだろ。ところで行き先はどこなのだ」


「はい、ディバーン公爵家の屋敷ですけど、お分かりになりますか」


「あ~、鉱山がある領地か一度だけ若い頃に今の辺境伯爵に連れて貰い視察させて貰った事があるな、友人でな今でもたまに会う事もある」


そんな事もあり、私は大きな籠にダティスとティラナを寝かせて、ディアラナとレティアをシルビの背に乗せて王城を出発して夕方にはディバーン公爵の屋敷に到着した。


 ディバーン公爵に部屋に二つ追加して貰いディアラナとレティアの部屋を用意して貰い、後日後に護衛騎士と公爵様を入れて11人ほど来る事も伝えた。


「アディナ妃様、一応ですが帝都に早馬を出して独立宣言の書簡を届けさせましたぞ」


「そうですか、バカ皇子二人はどう出ますかね、直ぐに軍を出してきますかね」


「そうですな、もうそろそろ雪が降り始めますから進軍しようものなら軍費がかさみますからな国庫が持たんでしょうし、ただでさえ重税ですからな民達からも餓死者が出るでしょうな」


「そうなのね、バカ皇子どもが軍を出してきたら撤退させて、その後に民達が餓死する前に皇城に乗り込むしかないわね」


「アディ、やっぱり無茶する気なのかい、はぁ~、その時は俺も付いて行くぞ、一人では危なっかしくて行かせられないよ」

私は秘かに闘志を燃やしてバカ皇子を懲らしめる事を考えた。


 その翌日には皇城にディバーン公爵と他の4貴族でディバーン王国を建国し独立する書簡が届き、皇子二人が怒りを露わにして直ちに派兵の準備をする様に宰相に指示をする。


「お待ちください。今から派兵するは愚策です。春までお待ちになってはいかがてすか」


「ならん、そこまで我慢できるか、良いから軍を送れ命令だぞ」


「そうだ。従わなければこの場で成敗するぞ」


「分かりました。それでは騎士団に直ぐに派兵するように伝えます」

宰相は二人の皇子に一礼して諦めの表情で騎士団の元へ赴く。


 宰相のゲレンズは皇帝イズラハムが急な病で倒られてから皇子二人による覇権争いが始まり、それからはというもの皇族の求心力は下降の一途である事に心労が嵩む。


二人の皇子の母である皇妃ディスラナ様は皇帝が倒られてから、実家の兄のネルクシア侯爵と頻繁に会合をして何か企ててる様にも思えた。

お読み頂きありがとうございます。

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