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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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サンディ王太子殿下に第3王太子妃サティナを娶る。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私は十分な魚介類の買付け出来て、大量の廃棄されそうになっていた昆布を安く買取り満足してオフマンティ王国の王都にサティナと担当者のナタリナの3人でシルビの背に乗って戻った。


 私達は王城に帰るとその晩も泊まり、国王夫妻と王太子夫妻とサティナが嫁ぐ事になり最後の家族の団欒を過ごして私とサンディはそれを傍で見守って過ごす。


 翌朝を迎えて王家の方々と朝食を頂いて、それからサティナを連れてディアント王国の王都を目指してシルビの背に乗ってノンストップで国境の手前にある森に3時間程て辿り着く。


「ふぅ~、さてとここで休憩しましょうか」

私は国境前にある森の入口の近くで昼食を摂る為に休憩を取る。


「アディ、この森を何とかしないとオフマンディ王国との物流が上手くいかないけど何か手があるのかい」


「そうですね、街道を開通させるにも時間が掛かると思いますけど」


サンディとサティナは目の前に森を何とかしないと商品などの輸送ができないので、アディナに何か方法があるのか疑問に思い尋ねる。


「私が昼食後に魔法でサクと森の中に街道を通しますよ」


「えっ、やっぱり力技で街道を開通されるのかい、でも、そんな事をしてお腹の子に影響はないのかい、それが心配だよ」


「本気で、魔法で街道を開通されるですか、それだとかなりの魔力を使うのでは、もし魔力切れでもしたらお腹の胎児に良くないのではないですか」


「そうでも無いわよ、結界を張る時よりも魔力はそれほど消費しないわよ、それにシルビにも手伝って貰うしね」


「ワッオー」【主の為に頑張る】

シルビはアディナを見て期待に応えると吠えて答える。


 昼休憩が済んでシルビは森に街道を開通させる為に森を浄化の炎で焼き払う為に巨大化して距離を測り、そして向こう側の森の端に狙い定めて大きく行きを吸ってから口から青いの炎のプレスを放つ。


シルビが放った浄化の炎は地面を幅20mくらいの半円型を描く様に抉り、森の方へ浄化の炎のプレスが伸びて行き地面を抉らながら森を奥まで伸びて行くと暫らくしてシルビは役目が終ったとばかりプレスを止める。


「うん、シルビ、ありがとう、後は私の出番ね」

私はシルビの前に立ち抉られた地面の手前まで歩き、そして両膝を着いてから両手を地面に着いて土魔法の魔力を流す。


「土魔法、私の前に街道を通せ、行っけー、街道整備!」

私は頭の中に森の中を街道が開通するイメージして土魔法を放つ。


 私が土魔法の魔力をシルビのプレスに寄って抉られた地面に魔力を解き放つと、抉られた地面が地面が盛り上がって平らに整備されて森の奥まで伸びて行く。


「あの、サンディ様、アディナ様って何時もなんですか、やる事が滅茶苦茶というか派手ですね、私も破天荒だと言われますが、アディナ様は私の上の遥か上を行きますね」


「アハハ、まぁ、それがアディなんだけどね、幼い時にアディと知り合った時からね、やる事がね破天荒な事ばかりするけど殆どが人々の為になっているだよな、だからアディが好きなんだよ」


「ふぅ~、終わったわよ、さぁ、帰りましょうか」

私は森に街道を開通させたので後は帰るだけと思って二人の元へシルビと共に戻る。


 私達は3人はシルビの背に乗って開通したばかりの街道を走っていくと1時間程で西の砦の門に辿り着き、門の見張りの衛兵二人に敬礼をして門を通り開けて貰い衛兵に一言伝えて王都へ向かう。


「衛兵さん、ご苦労様、オフマンディ王国と国交が始まるから、他の衛兵さんにも通達しておいてね」

私は衛兵にオフマンディ王国との国交が成立した事を伝える。


「えっ、オフマンディ王国と国交が始まるのですか、分かりました他の者達にも通達いたします」


「あぁ、これから忙しくなるからな頼むぞ」

サンディも衛兵に二人に向って頼んだ。


 私達は衛兵にオフマンディ王国との国交が正常化した事を伝えると、シルビに王都まで走り、王都に着くと先ずはハーベスト商会王都支店に寄る。


王都支店長の従兄のユリゥスに会い、オフマンディ商会との業務提携契約書を渡して直ぐに直ぐに担当者を数人派遣して貰うように頼んだ。


「ユリゥウスお兄様、これがオフマンディ商会との業務提携契約書ね、だから数人担当者の派遣をお願いね、後はこのマジックバッグに魚介類の買付したのが入っているから店頭に並べて置いてね」


「アハハ、相変わらず、突拍子ない事をして脅かしてくれるね、まさかそちらの方はオフマンディ王国の王女様かい」


「あっ、紹介するわね、この方はオフマンディ王国の第一王女のサティナ様ね、サンディの第三王太子妃になるの、それとオフマンディ王国との橋渡しになるから宜しく頼わね」


「サティナです。これから私も商会に関わると思うので、よろしくお願いします」


「そうですか、私はハーベスト商会の王都支店の支店長をしております。アディとは従兄になります。ユリゥウス・ハーベストと申します。顔見知り置きを」

ユリゥウスはサティナに一礼をして挨拶を交わす。


「それじゃ、私達は陛下にこれから報告しに行くから失礼するわね、とにかく人選の方宜しくね」


「あぁ、分かった。直ぐに人選をしておくよ」


私達はハーベスト商会王都支店を出ると直ぐに王城へ帰り、直ぐに国王ルドルフ様の執務室へ向い、サティナを第三王太子妃に迎えた事を婚姻契約書と共のに見せて報告する。


「父上、オフマンディ王国と友好通商条約とこちらの第一王女のサティナ様との婚姻契約証です。アディが第三王太子妃と向かえると約束致しました」


「えっ、あ~、そうか、サティナ殿も了承しているのなら問題ないか、それではサンディ、この婚姻契約書を持ってサティナ殿と教会へ行き婚姻誓約証にサインして戸籍課に提出しなさい」

国王ルドルフはサンディに第三王太子妃としてサティナを娶ると聞いてアディナを見て、仕方がなく認めて教会での手続きをする様にサンディに命じる。


「はい、分かりました。サティナさん、これから馬車に乗って教会へ行くから一緒に来て貰えるかい」

サンディは父である国王ルドルフの表情を見て、アディナの仕業かと諦めて承諾したと察した。


「はい、分かりました。陛下、ただいま紹介されたサティナです。これからはサンディ王太子殿下の妃として尽くして参りますので宜しくお願いします」


「うん、教会へ行き婚姻契約証にサインしたのを戸籍課に提出すれば正式に王家に一員となる。今日からサンディの妃として宜しく頼む。式とお披露目会の日程は後程決める」


「はい、分かりました」

サティナは式とお披露目会をしてくれるのかと漠然と思った。


 サンディとサティナは二人で馬車に乗って王城を出て教会へと向うと、サティナが疑問に思った事をサンディに質問する。


「あのサンディ殿下、私との結婚を陛下はご存知ないですよね、驚いた表情をしてましたが良くあっさりと承認致しましたね、少しは揉めるかと思ったのですが」


「う~ん、一応だけどこの国の法では王太子の2番目の妃と側室を決めるのは第一王太子妃の権限になっているだ。本来3番目の妃は法では規定がないんだ。サティナの場合は特例になる」


「でも、陛下が拒否する権限はあるのではないですか」


「あぁ、勿論あるけど、サティナの場合は拒否する理由が無いからね、国益に叶っているだろ、今まで国交がない国と国交を結ぶ時に王家同志の婚姻は理に適っているしね」


 サティナはサンディの説明を聞いて納得して、アディナは第一王太子妃として国益の事も考慮して物事を考えているだなと感心するが、実際はアディナの思い付きでしている事がたまたま国益に叶っているだけである。

お読み頂きありがとうございます。

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