結婚式を挙げる。
この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私はアズラン王国の内乱も無事に収まりディストリア公国が建国がなされ、その間に必要な浄化の結界を張る為に実家の辺境伯爵家でサンディ達と2週間過ごした後に帰国した。
私はサンディは約1ヶ月振りの帰国となり、その後の2週間で私はサンディの手伝いで溜まった書類を必死に整理し、私が見て整理した書類をサンディが内容を確認しサインをすると執務をこなした。
私とサンディは溜まった書類の決裁を終えて漸く落ち着き、それからは二人で日々の王太子の執務を行っていく事した。
帰国して1ヶ月が経ち私とサンディの結婚式が王都の聖イリシア教会で国内の貴族が夫婦で招かれて盛大に行われて、私がデザインしたマーメイドデザインの白いウエディングドレスのお披露目がなされた。
私の胸が大きくなっていたので胸周りの手直しが行われたけど、概ね新しいデザインの白いマーメイドウエディングドレスは反響をかなり良かった。
その後の結婚披露パーティーが行われて、貴族の16歳以上の御息女達も招待され華やかに行われ、私とサンディは高いステージに立ち貴族の御家族か自己紹介を兼ねた挨拶を受ける。
その時に自称サンディ王太子殿下の婚約者候補筆頭のディスアント公爵家の挨拶を受けた時に初めて見たけど、公爵からは一応笑顔で祝福の言葉を受けた。
「サンディ王太子殿下、アディナ王太子妃、この度の成婚、おめでとう御座います。公爵家一同、心より祝福させて頂きます」
「うん、ありがとう、ディスアント公爵、今後も私達夫婦に御助力して頂ける様に頼む」
「御意、我々公爵家一同、益々王家に忠誠を尽くして参ります。それでは失礼します」
ディアント公爵が挨拶を終えて一礼すると後方で控えていた妻と嫡男と長女の二人ご息女も一礼してその場から退き次の貴族の御家族に代わった。
ディアント公爵家は元々王家の分家ではあるけど、長い期間王家との婚姻関係がなく血縁で言うと私の実家の辺境伯爵家との方が濃いので、私に対しては左程敵意は感じなかった。
サンディの婚約候補と言われたディアラナ嬢を初めて見たけど、私と似た感じの髪の色で銀髪碧眼の美女だなと私から見ても感じたし、割とシンパシーめいたものを感じた。
その後に私はディアラナ嬢と話す機会があり、半時ほどホールの中にある間仕切りされた所にあるテーブルで二人で軽く食事を取りながら会話をする。
「アディナ王太子妃、この度はおめでとう御座います。一度二人だけでお話したい思いましたけど、私の誘い応じて頂き感謝致します」
「いいえ、私も貴女と話したかったので誘われて嬉しかったですわ、あっ、王太子妃はつけなくて良いわよ面倒でしょう、ディアラナ様」
「そうですか、それではアディナ様とお呼び致します」
「はい、公式の場以外ではそれで良いわ、それよりもディアラナ様はサンディの婚約者候補だったのよね、私が横から奪った感じになったけど、ゴメンね、一言謝りたかったの」
「あぁ、それは別にお気になさらくていいですわ、サンディ殿下とは幼馴染ではありますが、その頃から『僕は将来アディと結婚するんだ』と何度も聞いておりますので」
「アハハ、そうなの、まぁ、私もその心算でしたけど、バカ王子と強制的に婚約させられた時は絶望しかけましたけど、何んとか念願が叶ったので嬉しく思ってます」
「そうですか、その噂として色々とその辺りの話は聞いてましたけど、しかし、隣国がまさかと思いましたわ」
「まぁ、王家じたいがね、色々と問題があったから、それよりもディアラナ様は婚約関係とか、あるいは好いた殿方とかはお在りなの」
「私ですか、正直、あまり殿方に興味が元々ないのです。サンディ殿下の件もお父様が勝手に盛り上がってましたし、ただ公爵家としてそろそろ王家との婚姻関係を結びたいとお考えなのでしょ」
「ふ~ん、物は相談なんだけど、一応調べたら王家は第二夫人まで認められているのよ、どうかなサンディの第2夫人にならないかしら」
「えっ、私がですか、側室ではなく第2夫人としてですか、理由をお聞きしても良いですか、だって跡目争いの元になると今までは敬遠されてたのですよ」
「うん、でも跡目争いは実の兄弟でも起こるわ、ただ問題なのは公爵様よ、貴女のお父様を取り込んでおきたいの北側は問題なくなったけど、他の周辺国との関係が不安定なの言っている意味理解できるかな」
「えっ、それって、お父様が王家を裏切るとでも?」
「う~ん、裏切るとは違うけど利用されやすいと言った方が良いわね、少なくても王家との血縁関係が薄いと思ってらっしゃると、どうしても焦りが出ます。その焦りが災いの元になると言うのかな」
「分かりました。確かに言われてみたら確かにお父様には焦りが感じられます。公爵家を守る為にアディナ様の提案に乗ります。あの子作りとかはしなくても好いですわよね」
「えっ、それはダメよ、子作りして貰わなければ困るわよ、少なくても私が妊娠したらサンディの性欲を解消して欲しいわ」
「えっ、それって因みにサンディ殿下との夜の営みはどのくらいなの」
「えっ、え~と毎晩10回くらいかな~、まぁ、たまにプラスアルファするけど」
「えっえ~、そんなに、ウッワ~、サンディ殿下って、ぜ・ぜ・絶倫なのですか、私に相手が出来るか自信ないわよ」
「アハハ、大丈夫よ、えぇ、何事も慣れよ慣れ、ねぇ、慣れると案外気持ち良いものよ、えぇ、凄くね、ディアラナ様ならきっと慣れますとも、うん、大丈夫、うん、話は纏まったわね行きましょか」
私はディアラナ様の合意を得たとして席を立ち、ディアラナ様の右手を掴んで間仕切りされた個室から出る。
私はディアラナ様の右手を繋いでホールに戻ると多くの招待客の貴族様方の中を通り、3段高いひな壇の前に二人並んで国王夫妻の前に立ち、一礼をしてから大勢いる貴族の来賓客の前で国王夫妻に話す。
「国王陛下、王妃様、私からお話したい事が御座います」
「ほぅ、ディアラナ公爵令嬢とかね、アディ、良いだろ言ってごらんなさい」
国王ルドルフはアディが何か突拍子もない事を言うのではないかと期待半分不安半分で聞く事にした。
「はい、隣に居ますディアラナ公爵令嬢をサンディ王太子殿下の第2王太子妃に推挙致します」
「そうか、まぁ、サディが推挙するのなら認めよ」
国王ルドルフは国の安定のためにディスアント公爵をどうやって取り込むか思案中だったので、ちょうど良いと思い直ぐに認める。
「はい、ありがとう御座います。良かったわね、ディアラナ様、これから仲良く致しましょうね。うふふ」
「えっ、えぇ、私の方こそ、よろしくお願いします」
ディアラナは心の準備が出来ないまま国王夫妻の前に立っていたので空気を読んだ対応を思わず取ってしまった。
「まぁ、そう言う事だから、今日は目出度いな、アハハ、ディアント公爵後程式の日取りを決めよ別室で話合おう」
「えっ、あっ、はい、畏まりました。国王陛下」
ディアント公爵も予想外の展開になってしまったので、その場で応じるしかなかった。
その後直ぐに国王夫妻と私とサンディ殿下とディスアント公爵家が一堂に会して話合われて、私がその場を仕切り一月後に教会で式を挙げる事になる。
「え~と、一応言っておきますが、今回の件は私の浄化の結界を領土全体に張った功績へ対する褒章であるので私が仕切らせて貰います。式は教会で一月後に取り計らいますのでお願いします」
「あぁ、アディの褒章か、それでは従うしかないな、それで決定する。公爵も問題ないな」
「えっ、あっ、はい、承りました」
「ちなみにディアラナ嬢のウエディングドレスは実家の方に頼みます。明日城で作りますのでディアナ様は今晩は城に泊まって下さいね」
私はディアラナ嬢のウエディングドレスを作る為にお母様に翌日王城に来て貰い、ディアラナ嬢を招いてウエディングドレスをモモちゃんとスカイに頼んでシルク生地のウェディングドレスを即興で作る。
「えっ、これがスパイダーシルクですの、凄く着心地が良いわ、これで式が挙げられるなんて最高ですわ」
ディアラナ嬢は憧れのスパイダーシルクの生地で出来上がったウェディングドレスを気に入り歓喜する。
こうして一月後には王都の教会でサンディとディアラナ様の結婚式を私と同様に行い、その後の披露宴パーティーもひな壇に私とサンディとディアラナの3人が並んで招待された貴族の家族方達と挨拶を交わして盛大に行われた。
その晩のディアラナ様は初夜を私と一緒に済ませたいという事で、私がサンディと実演をして見せた後にディアラナ様も覚悟を決めてサンディに抱かれて無事に初夜を済ませる。
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