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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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アズラン王国の内乱の先に。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私達は元は国境の宿泊街だっだ高級宿に一泊し早朝にキシスリーズ子爵領に向けて出発し街道を進めて行き、ここまで何事もなく子爵領に入る事が出来た。


子爵領の入って暫く街道を進だ所で馬車を停めて昼休憩を一時ほど取る為に、馬車から降りて軽く身体を解してから、周辺の景色を見ながらお昼のお弁当を食べる。


やはり空を見ると薄っすらと黒く霞んでいるなという印象はあるけど、アズラン王国王都の在る方角を見ると黒み具合が濃くなっている様に見えた。


「ねぇ、アディ、この分だと子爵領には結界を張った方が良さそうだね、元を断たないと空から瘴気が蔓延しそうだよ」

サンディは空の様子を見て、アディナに感じたことを伝える。


「そうね、内乱の状況しだいでは王都に乗り込んで教会に結界石を設置する必要がありそうね、その時はシルビの背に乗っていくからサンデイも付き合ってくれるかな」


「あぁ、アディを一人では行かせないよ、俺も一緒に行くよ」


「うん、その時はよろしくね、チュッ♡」

私は『俺も一緒に行く』とサンディに言われて嬉しくなり頬にキスをする。


「うん、任せてくれ」

サンディはアディナから頬にキスされて思わず顔がニヤけてしまい喜ぶ。


 私達は昼休憩を終えて出発しようとした時にキシスリーズ子爵家の騎士と思われる者が魔馬に乗って向かってきて、私とサンディを見ると魔馬から降りて懇願してきた。


「突然で申し訳ございません。ディアント王国のサンディ王太子とアディナ王太子妃で御座いますか」


「あぁ、そうだが何か用か」


「はい、私はキシスリーズ子爵家の騎士で御座いますが、火急な案件が御座いまして、出来ればデモンズ伯爵領の教会に結界を張って頂きたいのです」


「デモンズ伯爵領になぜなの」


「はい、領主が逃亡してしまい、我が主の屋敷に民達が救援を求めてきまして、オディアニア王国からの応援部隊を差し向けましたが手の施しようがなく・・・・」


「はぁ、分かったわ、サンディ、付き合ってくれる。レティア達は先にキシスリーズ子爵家の屋敷に向ってくれる。私とサンディはシルビに乗っていくから」


「えっ、はい、畏まりました」

レティアは一瞬驚いたが急を要する事なのでアディナの指示に従う。


「それじゃ行くわよ、シルビお願いね」

私はルティを抱きあげる。


「ガッウーンー」【主、任せなさい】

シルビは最初に2mくらい大きくなり、アディナとサンディを背に乗せてから5mくらいに巨大化した。


「貴方も行くわよ、シルビ行って」

私はキシスリーズ子爵家に向けて言い放つとシルビに出発の合図を送る。


「ガッウー」【行きます】

シルビは主の合図で走り出すと子爵家の騎士も慌てて魔馬の背に乗りシルビの後を追う。


レティア達はアディナとサンディを見送ると、アディナの指示通りにキシスリーズ子爵邸へ向けて出発する。


「シルビ、その先を左の街道に行って」


「ガウー」【了解】


「アディ、凄いね、流石はシルビだよ凄く早いな、それに快適だよ」


「うふふ、そうでしょう、シルビは優秀なんだから、私達を結界で守りながら走ってるのよ・・・・」

私は自慢の守護獣のシルビを褒め立てサンディにシルビとルティの自慢する。


「アディ、ところでデイモンズ伯爵領にはどのくらいで着くだい」


「う~ん、このくらいの速さなら、あと一時くらいで到着すると思わよ」


「ウッオー」【主様、飛ばします】

シルビは気合を入れてさらに加速する。


 シルビが加速してさらに速度を上げた結果僅か半時程でデイモンズ伯爵領の街に到着し、街の入場門には衛兵が二人居たがシルビを見て怯えていた。


「私はディアント王国の王太子妃アディナと王太子サンディよ、キシスリーズ子爵家の騎士から結界を張る様に頼まれてから来たわ、通してくれる」


「あっ、はい、どうぞお通りください」


「あっ、アディナ様にサンディ王太子殿下で御座いますか。直ぐに教会へ案内致します。私の後に付いて来て下さい」

オディアニア王国の騎士の一人が門まで魔馬に乗って様子を見に来たところで丁度良いタイミングで出くわす事が出来た。


「分かったわ、お願いね」

私はデイモンド伯爵領の街が閑散していて空は瘴気に覆われていて昼なのに日が通らずに夜程ではないけど物が近くなら見えるくらいの暗さに感じであった。


「しかし、これは酷いわね」


「はい、これでも少しマシになったのです。今は我が国の聖属性の魔術師達が懸命に浄化に当たっていますが、瘴気溜まりの数が多く難航しております」


「そう、なら急ぎましょう」

私はこれ程までに瘴気が蔓延したのは見た事がないけど、これじゃ、領主も安全な所に逃げるかと思ったけど、職務放棄した事に同情する気はまたっくない。


 私達は教会に案内されると教会には聖イリシア教会のシスターが二人が待機していて、民達も礼拝堂の長椅子に詰めて座る者や両壁際の床にもびっしりと詰めて避難している民達を見かけた。


「アディナ様、ようこそお越しくださいました。ただ魔鉱石がまだ届いておりませんので暫らくお待ちくださいませんか」

シスターの一人がアディナにお詫びを入れて待って頂くように伝える。


「それは大丈夫よ、私が持っているから、直ぐに取り掛かるわよ」

私はシスターに言ってから女神像の前に行き抱きかかえていたルティを床に卸し、アイテムボックスの中から余った結界石の2個の内の一つを取り出す。


 私は取り出して結界石の台座に性魔術の魔力を注ぐと直ぐに台座から◇型の正八方体の魔晶石の結界石が浮かび上がる。


結界石は女神像の頭上に止まり眩い光を放ちクルクルと横に回りだし、台座は女神像の台座に一体化して球体となり結界を張り終える。


「うん、これで良いわ、もう大丈夫よ」


「あ、ありがとう御座います。流石はアディナ様です。拝ませてください」


「えっ、それだけは勘弁してシスター、私は女神様ではないのですからね、私はディアント王国の王太子妃ですから、くれぐれも間違いのないよう」


「それでは民の皆様、もう大丈夫です。浄化の結界が張られましたので、どうか冷静になって各自のお家にお帰り下さい」

シスターが礼拝堂内の避難民に澄んだ声で民達に結界が張られれた事を伝えてる。


「それは本当ですか、あっ、陽射しが窓から見える、オー、救われたのか、あ~ありがとう御座います」

避難民の代表なのか、御歳を召した老人がシスターに確認すると教会の天窓から陽射しが射してきたの見て歓喜する。


避難民たちは天窓から射して来た陽射しに歓喜して教会の外へ次々と出て行き、外に出て太陽の陽射しを浴びて皆で歓喜して喜び合う。


「それでは私達はこれから、キシスリーズ子爵領に参りますので失礼します。後の事はお願いします。私達も忙しい身なのでゴメンね」

私はルティを抱き上げてサンディとシルビと共に教会を出ると歓喜に沸く民達のを横目に見ながら門扉を通り街路に出る。


私達は街路に出ると直ぐにシルビの背に乗り閑散とた街中の街路を駆け抜けて行き、街の入場門の衛兵に敬礼してキシスリーズ子爵領へ向かってシルビが猛スピードで街道を走っていく。


 シルビが街道を猛スピードで駆けて行くと一時半程でレティア達に追いついて合流して、私達は馬車に乗って何事もなかった様に子爵領に向けて街道を進んでいく。

お読み頂きありがとうございます。

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