長い旅路の末に王都に到着する!
この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私達は早朝にオズニール伯爵邸にお世話になり、私好みの和風な朝食を美味しく食べさせて頂き、その他に豪勢なお昼のお弁当まで全員分シルビとルティの分も含めて頂いて伯爵邸を出発する。
その次のエルニドスの街にもほぼ予定通りに到着し、そのままイリシア教会へこの街の代官に寄り案内されて赴き浄化の結界を張ってからの歓待を受ける。
エスカルゴの街でもエスカルゴ伯爵様が自らが案内して頂き教会へそのまま赴き浄化の結界を張り、その後は歓待を受けての日々を王都に到着するまで続いた。
王都の手前のエドネルドの街でもエドネルド侯爵からの使者によりイリシア教会へ案内されて浄化の結界を張り、その後に歓待を受けるのは良いのだけど精神的に私は疲れてしまった。
「ふぅ~、王都に着いたら少し気晴らしがしたいな~」
「アディナ様、お行儀が悪いですよ」
「まぁ、レティア、そう言わないでくれるかな、確かに色々と気付かれする気持ちも分かるからね、アディ、王都に着いたら少しゆっくりしようか」
「あっ、サンディ、王都に着いたら結界を張る前に地下にある開かずの扉に連れてっい欲しいの、それでこの国の瘴気の問題が永遠に解決できる予感がするの」
「そうか、それはアディの予感なのかい、なら伯母上に相談してみよう、アディなら何か途轍もない事をやらかしてくれるかもと、つい期待してしまうだよな」
サンディはいつも奇想天外な事をやらかすアディに期待を寄せる。
「殿下まで、そんな事をもう、私は知りません。只見守りお世話をするだけに致します」
レティアはアディナの事が大好きであり、アディナの世話を焼く事に生きがいすら今も感じている。
「うん、レティアは私を見守ってくれてお世話をしてくれれば良いのよ、私が素直に甘えられる唯一の存在だものね」
私はいつも最後に頼りに出来る大好きなレティアを大切にしたいと思っている。
こうしてその日の午後の割合早い時間に王都の入場門に到着し、衛兵がサンディの顔を見て確認すると、衛兵は敬礼して直ぐに門へ通過させてくれたので、私達は王都の街並を通る街路をゆっきくり進み王城へと向かった。
私が見る限り王都周辺はそれほど瘴気に汚染されている様には感じられず、民達も至って普通に暮らしているように感じられた。
「アディ、先触れには結界石を張る前に地下の遺跡を見せてやって欲しいと伯母上に頼んであるけど、あまり期待はしないでくれ」
「うん、ありがとう、でも地下の遺跡って王家では王家以外は立ち入り禁止区域じゃないの、極秘という訳ではないみたいだけど」
「さぁ、どうだろうね、俺も見せて貰ってるけどね、それ程厳しくはないと思うけどね、ただのデカい扉だけどね、アディはその奥に何があると思う」
「うん、地下ダンジョンのコアが隠されていると思うの、それを起動させるとダンジョンが出来て、この国の最大級の資源となると考えてるわ。コアは瘴気を糧にダンジョンを形成し魔物を生み出すと思っているわ」
「それは随分と突拍子もない推理だけど、それが何で古代遺跡の中にあると思うだい」
「多分だけどコアを完成させたは良いけど起動に失敗したと思う。起動させるだけの魔力を持った人がいなかったのよ、一人の魔力でなきゃダメなのよ、それだけ膨大な数の複雑な魔法陣を幾重にも重ねたからだと推察するわ」
「仮にアディなら起動できると思うかい」
「う~ん、それは挑戦してみないと分からないわよ、それにチャレンジする資格があるかどうかも分からないわね、多分扉を開けられれば属性的には問題ないと思うけど。先ずは扉を開けられるかね」
「しかし、アディナ様、どうしてそんな推理が出来るのですか、何かご存知なのですか」
「え~と、私が作っている結界石が古代の叡智の一つだからよ、実家の図書室の奥にある禁書庫に古代の叡智の書物があるの、一つだけね、その中に記されていたの」
「なるほど、辺境伯家に古代の叡智の書物がね・・・・」
サンディは辺境伯家は昔から特異稀な家柄だと聞いてるので、そう言うのがあっても不思議では無いなと考える。
「あれ、これは言ってはいけない事かな、多分忘れ去られてるから誰も気づいてないのかもしれないけど、私はたまたまサーチ魔法で探り当てたのだけど」
「うん、まぁ、聞かなかった事にしておくよ面倒事になりそうだから、辺境伯家に眠っているのなら、それでいいと思う。戦争の火種になりそうだからね、ただアディもレティアも他言無用だよ」
「うん、分かったわ、面倒事は嫌いだから、レティアも良いわね」
「はい、下手に喋ったら命の危険に晒されそうですからね、私は忘れます」
私は古代の叡智については私達の間でも封印しておく事に決めて、地下遺跡に関しては何か合ったら全て偶然が重なった事にしようと決めた。
王都までは順調で空も青いので瘴気の影響はなさそうなので安心して、王城の城門を通り城の玄関前に馬車が停まるとサンディの叔母であるエリシェナ・ロイヤル・オディアニア王妃と専属メイドが5人で出迎えてくれた。
「ようこそサンティ、アディナさん、本当に此度は御成婚おめでとう、さぁ、中に入りなさい。疲れたでしょう」
「伯母上、お世話になります」
「ご無沙汰しております。アディナです。よろしくお願いします」
私はルティを抱きながら王妃エリシェナ様にご挨拶をする。
「うふふ、そんなに堅苦しいのはなしよ、今はね、私達は身内なのでからね、アディナは随分と美女になって幼い頃も可愛かったけど」
王妃エリシェナは若い甥の夫婦を見て心が和む。
王妃は私達をロイヤルフロアーの応接室へと案内をしてソファーに座らせて貰い、シルビとルティは私の座った脇に並んで座り、レティアは私の後方に控えた。
「あら、アディナの従魔って神獣フェンリルじゃないの」
王妃エリシェナは私の脇に並んで座るシルビとルティを見て神獣だと察した。
「はい、まぁ、何と言うか元々はシルバーウルフでしたけど契約したら進化したみたいです」
「うふふ、そうなのね、本当にギブソンの娘だけあって面白いわね、アティナはここの地下遺跡に興味があるのよね、明日の朝で良ければ連れて行っても良いわよ」
「本当ですか、お願いします。凄く興味あります」
「うふふ、凄い喰いつきようね、私のカンだけどアディナならきっと奇跡を起こしそうで私も楽しみなのよ」
「そうですか、私も楽しみです。興味が尽きません」
「しかし、ギブソンもアディナ程の実力があれば自分の元に置きたかっただろに良くサンディの所に嫁がせたわね、まぁ、アズラン王国のポンクラ王家に嫁がせるよりは遥かにマシだろけど」
「それはその、元々私は幼い頃にサンディと結婚する約束を交わしてましたし、お父様もサンディの所なら安心できると考えたんだと思います。いずれは誰かと結婚する訳ですからね」
「ところで伯母上、王都は見る限り瘴気の影響はありませんけど、書簡では何か緊急事態みたいに記されてました。父上がかなり狼狽してましたけど」
「うん、つい先日までは確かに緊急事態だったのよ、ここ2、3日でなぜか瘴気が止んだと言うかね、私もそれまでは必死で王都とその周辺を浄化して回ってたのよ、だからアディナに何か関係があるのかなと思っているの」
エリシェナはアディナに何か関係があるのかと睨んでいる。
「クック、クーン」
シルビがエリシェナの話聞いて、主が営んでいる最中に浄化の魔力をかなりの勢いで体内から放出されていたので、その影響だと思い笑いを堪える。
「うっん、シルビ何か今笑ってなかった。何かあるなら言ってごらんなさい」
「クウン、クウーン、クンクン、クウーン」
シルビはアディナに激しく営んでいる最中にかなりの勢いで浄化の魔力を体内からただ漏れして放出している影響だと事を伝える。
「えっ、それ本当なの、いや~、恥ずかしい、聞かなきゃ良かった」
私はシルビから話を聞いて思わず赤面して顔を両手で隠す。
「あら、どうしたのアディナ、赤面しているわよ、シルビから何を聞いたのかしら白状しなさい。原因究明の協力してくれるんでしょう」
エリシェナは赤面しているアディナにシルビから何を聞いたか面白半分で追及する。
「えっ、その、最近サンディが激しくて、それを感じている時にかなりの勢いで、その私の体内から浄化の魔力が、そのただ漏れして放出されてたそうです。いや~ん、恥ずかしいです~」
「うっぷぷ、アハハハ、うぅ~、アハハ、いや、それは確か恥ずかしいわね、それが収まった原因なんて公表できないわよ、うっふふふ・・・」
エリシェナはお腹を抱えて笑い、笑いが止まらなくなる。
その時私とサンディはお互いに赤面して、何も言う事が出来ずに叔母のエリシェナ王妃が笑いぱっなしでいる様子をただ黙って見ている事しか出来なかった。
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