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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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旅の途中で・・・。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私達が王城を出発して3日目の朝を迎えると、サンディとは今のところ毎晩ハネムーンベビーをつくる為に二人で励んでいるのだけど、その度に私の身体にキスマークの数が増えて行く。


「お早う、サンディ、チュッ♡」


「うん、お早う、アディ、チュッ♡」


「ねぇ、サンディ、お願いがあるんだけど」


「何だい、お願いって」


「うん、私の身体にキスマークを付けるのやめて欲しいの肌が痛んじゃうの、サンディは私に綺麗な肌でいて欲しいでしょ」


「うっ、そうなのか、ゴメン、ついアディは俺の妻だぞと言う意味で付けちゃったよ」


「う~ん、サンディの気持ちは嬉しいけど、私はサンディ以外の男には興味ないし寄せ付けないわ、私の強さは知っているでしょう」


「それは、そうだけど、でもあれだよ途中で魔物に出くわしたからって、アディが出しゃばってはダメだよ、護衛騎士に出来るだけ任せないと騎士達のプライドが傷つくからね」


「うっ、ハーイ。善処します」

私的にはせっかくの旅路で王都から離れているし、魔物の居る森が傍にあると暴れたいと言う欲望が湧いてきて身体が疼いてくる性分は未だに治らないみたいです。


皆でガッツリと朝食を食べてから、私は魔馬も含めて全員に疲労回復の為の癒しの魔法を掛けてからテントなどを片付けてから出発する。


 今のところは旅路は順調で魔物の狼の群が12頭とチョッと大き目なビッグベア1頭くらいで護衛騎士が難なく討伐してくれたので、左程のロスにはならなかった。


私としては、このまま賢いと言われる白銀の狼に会う事なく、明日にはオディアニア王国の国境まで行ってしまうのかなと思うと残念な気持ちが強くなってくる。


正直言って王城住まいになってからどうにも心が癒されないので、何んとか白銀の狼をティムして白銀の毛並みでモフモフして心を癒したいとの想いが頭の中を駆け巡る。


白銀の毛並みにモフモフがしたいと言う願いは叶えられないのかと、心の中でどうか最後のチャンスである今晩にでも白銀の狼に出会う様に女神様に懇願するばかりである。


私達は日が暮れて来たので最後の夜営のできる場所を求めて街道を進み、夜営に丁度いい広さの開けた場所を見つけて街道から開けた広い場所に馬車を向かわせて停車して夜営準備に取り掛かり私が防御結界を張る。


「う~ん、流石にここまで来ると結界の外だから瘴気がだいぶ漂ってるわね。レティア、食事が終ったらチョッと森の中へ行くわよ、瘴気溜まりがありそうだわ」


「はい、畏まりました」


「うっん~、まさかアディ、森の中へ行く心算かい、流石に二人では危なすぎるよ」


「うん、でも大勢で行ったら余計危ないわよ、相手は魔物ではなく瘴気よ騎士達に何か出来るの、幸い魔物の数はそれ程でもないけど早めの浄化はした方が良いわ、国境の街の近くなんだから」

私は鍋料理に入れる野菜を刻みながらサンディに瘴気溜まりの事を伝える。


「うん、分かったよ、ただ気を付けるんだよ」

サンディは渋々アディの言う事を聞いて了承する。


「うん、サンデイは今晩の後継者つくりする為にもゆっくり休んで待ってね」

私はサンディに今晩も励んで貰う為にも身体を休めて貰いたい思いでお願いする。


「あぁ、頑張るよ」

サンディも最愛の妻のアディに言われては期待に応える為にも頑張ると誓う。


私とレティアは晩御飯を食べ終わると早速二人で森の中へと向い、レティアには光の魔石で周辺を照らして貰い魔力溜まりを探索する。


私は王都の時に魔力切れを起こして8日か意識が戻らず寝込んだ時に女神様の夢を見て目覚めると、魔力量が測定不能となっていて魔法は使い放題である。


サーチ魔法と浄化魔法で周辺を浄化しながら魔物の気配を感知すると、瘴気の濃い箇所も近くに感知したので恐らく瘴気溜まりも魔物の気配のする近くに在ると確信していた。


 近くまで行くと魔物の気配が大きいのと気配と中と小の気配の3個に別れたので、さらに近付く行くと体長が3mくらいのブラッグベアと何んと念願の白銀の狼の母娘が戦っていた。


 白銀の狼の母親の方は2mくらいで、子供の方は50cmくらいで乳離れが済んだばかりの様に感じて、もう可愛いくて見てるだけで心が癒される。


 白銀の狼の多分母親が子供を守りながらの戦いで苦戦しているのは見て分かったので、私は迷わずブラッグベアに向けて浄化魔法の塊を頭に向けて放つと苦しみだしたのでタイミングを計り隙をついて両足を斬り裂く。


ブラックベアが両足が斬り裂けれると倒れたので、その隙に魔核のある右胸下を突き刺し魔核を破壊するとブラックベアは砂の様に地面に黒い砂の塊となってから風で舞って散る。


私はブラックベアを倒すと直ぐには白銀の狼の母娘の方を振り向くと母親が倒れていたので、直ぐに駆け寄り傷を癒して水を与えると直ぐに回復する。


白銀の狼は少し痩せこけていたので餌に取って置いたオーク肉を与えると母娘に与えると、直ぐに食べ始めたのでその様子を眺めてながら母親の頭を撫ぜて魔力流す。


「うん、いっぱい食べて元気になるのよシルビ、ルティ」

私は白銀の狼の母娘の魔力を手に集めて頭を撫ぜながら、頭に浮かんだ名で呼ぶと見事にティムに成功してガッツポーズを心の中で取る。


私は上機嫌で白銀の狼の母娘にお腹を満たすくらいにオーク肉を食べさせながら、ある一転に浄化魔法を放っていると瘴気の気配が消えたので魔力溜まりの浄化を終わらせた。


「お嬢様、少し手間を省き過ぎですよ。まったく、後で私にもモフモフさせてくださいね」

レティアは森の奥から感じる瘴気の気配がなくなったのを察して浄化が終ったと確信する。


「うん、明日になったらね、うっん~、可愛いいルティおいで」

私は子供のルティを抱きかかえてシルビを連れて野営地に戻る途中に遭う魔物をいとも簡単に魔法攻撃で倒してアイテムボックスに自動収納する。


「はぁ~、お嬢様の悪い癖が出ましてね」

レティアは後方からアディナの様子を見てタメ息を吐く。


私は念願の白銀の狼の母娘をティム出来てルンルン♪気分で野営地に向けて歩き途中で遭う魔物を指で指して念じるだけでエアーカッターなどの魔法を放ちめっざさしにして倒しアイテムボックスに自動収納して行く。


 アディナの様子を後方から体長が2mもあるシルビでも身体が震え上がるほどのオーラを放つ姿を見てから、隣を歩くレティアの呆れている表情を見て察し飛んでもない主の従魔になったかもと内心動揺する。


シルビは娘のルティが気持ち良さそうなオーラを出して抱かれている心配はしてないけど、震える身体が収まりそもなく野営地に着くと沢山の人間を見て緊張する。


「アディ、まさか白銀の狼の母娘を従魔にしたのかい」


「うふふ、そうなの丁度ね大きなブラックベアと戦闘中だったけどシルビがこの子ルティを守るのに苦戦していたから加勢して助けたの可愛いでしょう」

私は隣にお座りしたシルビの頭を撫ぜてサンディに紹介する。


 シルビは主の機嫌を損なわない様に隣に大人しく座ると主の匂いが漂う男に紹介された時に頭を撫ぜられて一瞬恐怖心からゾワ~と寒気を感じた。


しかし、その直後に心地よい優しい魔力が体内に流れ込んで来て気持ちが落ち着き、身体の緊張も解れてきて何だか眠気すら感じた。


「あら、シルビも眠そうね、そろそろ私達も休みましょうか、シルビとルティも私達のテントで寝かせても良いでしょう」

私はせっかく従魔にしたのだから傍に置きたくてサンディにお願いする。


「あぁ、良いよ、アディの事だから傍に居させないと怒るだろから好きにすれば良いよ」

サンディはアディの性格から従魔達と一緒に居たいと別のテントに行かれそうなので了承した。


私はサンディが直ぐに同意してくれたので、ルティを抱いままシルビを連れて私達のテントに連れて行き、絨毯の上にシルビとルティに寝床にして簡易ベッドの間に間仕切りを置いた。

お読み頂きありがとうございます。

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