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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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結婚式までの自由な時間を過ごす。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私はレティアと共に聖イリシア教会の礼拝する為に行列に並んでから半時程で、ようやく教会の中の礼拝堂の中に入れることが出来た。


行列を整理しているシスターが私と目が合い、チョッと慌てた様子でもう一人のシスターに耳打ちをすると、耳打ちされた一人のシスターが礼拝堂の奥にある廊下へ小走りで向かっていた。


私は身分がバレたかなと思いつつ別に悪い事をしている訳ではないので、そのまま並んでレティアと二人で礼拝堂の中程まで来るとやっと女神像の全貌が見る事が出来た。


女神像は台座に乗った分高さが4mほどあり、礼拝堂の玄関から礼拝堂に入ると手前側が天井が低めで中程から天井が高くなり、礼拝堂の空間が広くなるのでなので静かに並んで女神像を眺めた。


 なぜ礼拝堂の天井の高さが途中から変わるかと言うと、元のイリシア教教会が貴族と平民を区別し手前側の天井が低い所までしか平民は入れず、中程から天井の高い所からが貴族達が礼拝する場所と区切られていた。


聖イリシア教会に代わってから平民と貴族の区別はしていないので、平民も女神像の手前まで行けて礼拝が出来るようになっている。


 私は自分で結界を張ったのだけど、こうして改めて見ると女神像の頭上で横にクルクルと回りながら光輝く結界石を見て、圧倒されるくらいに綺麗に輝き女神像も一段と神々しく見えて綺麗に見えた。


「ねぇ、レティア、凄く綺麗に見えるわね、これは見に来る価値があるわ、結界石の輝きが女神像を照らす輝きがより一層女神像を美しく見せて神々しいさが増して見えるわね」


「えぇ、そうですね、とても綺麗に見えます。まるで心が洗われる心地です」

私とレティアは結界石の輝きに照らされ、神々しいく美しい女神像に思わず見惚れる。


 私はレティアと二人並んで礼拝の順番が後5番目と言うところでシスターが一人に私の傍に来て耳打ちされてた。


「あのアディナ様ですよね、彼方あちらで司祭様がお待ちなので、礼拝が終りましたら司祭様の所に行って下さいませんか」


「うん、分かったわ、私も話したい事があるので」

私はシスターに応じて小声で返事を返した。


私とレティアは二人で並んで順番が来たので、レティアがお布施をお布施箱に2万ルド入れてから、女神像の前に両膝を付いて胸の前に両手を組んでお祈りを捧げる。


私とレティアはお祈りを終えて立ちあがると二人で司祭様の所へ歩いて向かうと司祭様が丁寧にお辞儀をすると手を奥の廊下へ向けて差し伸べたので、私は頷きレティアと一緒に司祭様の後を付いて行く。


「アティナ様、態々(わざわざ)並ばなくても一言私共に言って下されば、優先致しましたのに謙虚で御座いますな」


「別に謙虚という訳ではないですわ、ただ民達の声を聞きたかっただけです。中々盛況のようで何よりですわ」


「えぇ、盛況過ぎて逆に困っております。何事も程々が一番ですよ、司教様がぜひアディナ様のお会いしたいと申しまして、これからご案内させて頂きます」


「まぁ、司教様が私の様な小娘にお会いになりたいと申しているのですか」


「小娘などではないですよ、アディナ様、ご自分をその様な言い方はお止めください。本来なら私共が拝めたてまつるお方なのですから」


「いや、それだけは絶対に止めてください。そう言うのは性分ではありませんから、そんな事をされたら鳥肌か立ちます」


「アッハアアア、噂には聞いてますが故郷ではヤンチャ姫とかいわれてるとか、ですが我々はアディナ様にはとても感謝しておりますので、それだけはお忘れなきように」

司祭様はアディナ様の態度を見て高笑いし、途中から真面目に感謝の気持ちをアディナ様に伝える。


それから司祭様の案内で司教様の執務室へと行くと、直ぐに執務室の中へ通されて、執務室の中に私とレティアの二人で入ると司教様が椅子から立ち上がり一礼をする。


「ようこそお越し頂き感謝致します、大聖女様」


「アハハ、あのその大聖女様とかは止めてください。私はそんな大それた者ではありませんから」


「うふふ、そうですか、我が教会は過剰までの聖女至上主義だったイリシア教教会の教義に疑問を抱き袂を分かったので聖女認定は止めましたからね」


「うふふ、えぇ、お陰様で私は伸び伸びとさせて頂けてます」


「アディナ様、こちらお掛けください。幾つか確認したい事があります」


「えぇ、それではお邪魔致します。レティアも隣に座ってね」


「はい、畏まりました」

私はレティアに言って二人で並んでソファーに座る。


「ところであの結界石はどの様に管理すればよろしいのですか、魔力の注入とか必要なのでしょうか」


「基本的には何もせずに結構です。女神像の台座に設置してある球体は空気中にある魔素を魔力に変換し結界石の中にある魔法陣でさらに浄化魔法に変換されて結界を張っております」


「まぁ、随分と複雑な魔法陣なのではないのですか、それを結界石の中に刻み込んだという事ですか、う~ん・・・それは我々ではマネできる芸当ではないですね」


「そうですね、錬成術を使える者が居ないと無理ですね、それは錬金術とはまた違います。同じ事が出来る方が居るかは分かりません」


「それでは他国でも、こういった結界を張るのは無理ですかね」


「う~ん、それはどうなのでしょうか、違うアプローチの仕方を考えれば出来るかもしれませんが、今の段階では私から何とも言えません。先ずは一度陛下とご相談してください。協力はできると思います」


「あっ、そうよね、もうじき王太子妃になられますものね、来月には予定通りに式を挙げると王家から正式に書簡が届きました。王家の方々だけで式を行うそうですね」


「はい、私としては知らない貴族の方達に祝いられても正直あまり嬉しくは感じません。何だか義理で出来て貰っている感じてしまうの」


「あの、これから何かご予定はあるのですか」


「少し王都の街を散策しようかなと、王都は幼い頃に来たきりなので見て回りたいと思ってます。あの、もし何か結界で不具合があれば直ぐに連絡を下さい」


「不具合ですか、その可能性があるのですか」


「それは分かりません。ただ正直あれほどの強大な結界石なんて、初めてですので何か不具合が合ってもおかしくはないので、世の中には《絶対》と言うのはないと思ってます」


「なるほど、何事も慎重でいる事は大事ですね、慢心は隙を生み大変な事態を招く事があるという事ですね」


「はい、そんな感じですね、あのそろそろ帰っても好いですか、時間が時間なので、あまり散策の時間なくなりますので」


「あぁ、そうですね、お時間を頂きありがとう御座います」


「いいえ、それでは失礼します」

私はソファーから立ち上がり一礼して司教様の執務室から退出する。


「大したお方ですね、あれだけの偉業をなしたと言うのに偉ぶるところがないなんて、流石は大聖女様という事ですかね」

司教のレティシアは退室するアディナの背を見送り、アディナの振る舞いに感心して呟く。


それから私はレティアと馬車に乗って繁華街に向けて馬車を走らせて、途中で降ろして貰い市場を見て回り、美味しそうなお菓子等を色々と買い物をしてから城へ帰る。


 城に帰ってからは部屋で寛いでいたら義妹のエリナ王女殿下が尋ねて来たので、一緒に紅茶を飲みながら昔幼馴染のデモンドとヨシュアとも遊んだオセロゲームで出して二人で遊んで親交を深めた。

お読み頂きありがとうございます。

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