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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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聖イリシア教会が観光名所になる。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私が魔力切れで倒れている間に聖イリシア教会では何時になく信者が殺到し、女神像にお祈りを捧げ、女神像の上に光輝くダイヤ型の八方体の結界石を近くに見に来ていた。


そのお陰で聖イリシア教会には信者さんからのお布施が凄い額が集まっているという事になっていた。


 浄化の結界の張る範囲は王都の全てを網羅し、その周辺の街まで結界が張り巡られており、かなり広範囲で瘴気溜まりは収まり瘴気の発生を抑えていた。


 私はディナーに間に合うように身支度を整えて、王家の方達とディナーを共にする為にサンディの隣に座ると行き成り抱き付いて喜んでくれた。


「アディ、良かった目が覚めてくれて一時はどうなるかと思ったよ、レティアは何か慣れているみたいで冷静だったけど、看病すると言ったら追い返されたよ」


「アハハ、サンディ、心配かけてゴメンね、それで結界の効果はどんな感じになってますか」



「あっ、ゴメン、つい嬉しくて、うん、王都は勿論だけどその周辺の街まで結界の効果が出てるよ想像以上だよ」


「うん、そうだな、これで他の領地にも魔術団を派遣できる様になった。アディ、良くやってくれたね、感謝する」

国王ルドルフはアディナに感謝の言葉を贈り軽く頭を下げる。


「あの、他に結界石が10個あるので、聖属性の魔術師に聖属性の魔力を注いで貰えれば結界が作動出来るようになってますので、明日にでも魔術師団に行って説明して結界石を預けて来ます」


「そうかね、それは助かる。うん、アディにその辺は任せるから頼む」

国王ルドルフは笑顔になり、アディに任せる事した。


「うふふ、ねぇ、アディ、今ね教会が大変な事になっているのよ」

王妃エリザベラは微笑みながらアディに教会が面白い事になっているのを伝える。


「えっ、教会がですか?」


「えぇ、信者さんが殺到してるのよ、アディが設置した結界石を見ようとね、それでお布施が沢山集まってたからって、王城にお布施の半分をアディにって納めに来たわよ」


「えっ、私に、いやいや、そんなお布施になったお金を貰う訳には行きませんので国庫に納めて下さい。あの水晶石の代金という事でお願いします」


「ところでアディは結婚式を我々だけで挙げたいと言ったらしいが、それで本当に良いのかい」


「はい、私はサンディ王太子殿下と結婚するのですから、立会人に陛下と王妃様とエリナ王女殿下が居て下されば十分だと考えております」


「そうか、それなら予定通りに教会で我々だけで式を挙げよう、このご時世だ貴族達も文句は言うまい」


「そうですね、いつ

障気溜まりが発生するか分かりませんから領地を離れる訳にはいきませんものね」

王妃エリザベラも微笑みながら結婚式を挙げる事に賛同する。


「はい、ありがとう御座います。私も早くサンディ王太子殿下と結婚したいので嬉しいです」

私は素直に両陛下に思っている事を伝える。


王家の皆さんの朝食を摂った後は王太子妃付き専属メイドのルーシとナリスの案内で魔術師団塔へ行き師団長マティアス・ルティアナ子爵と会う。


「失礼いたします。アディナ・オズワルドと申します。お会いできて光栄でごさいます」


「これはアディナ様でいらっしゃいますか、私は師団長マティアスと申します。お会いできて大変光栄です。驚きましたよ、あの巨大な結界石を御1人で御作りなったと聞いた時は・・・・・」

師団長のマティアスはアディナと会うと、教会にある巨大な浄化の結界石についての感想と思い描いた結界石に関する持論をアディナに永延と20分近く話し続けた。


「アハハ・・・・」

私はただ苦笑いを浮かべて師団長の話が終るまで黙って聞く事しか出来なかった。


「・・・いや、実に素晴らしい。おっと、これは失礼つい夢中になって話してしまった。ところで何か御用でしょうか」


「アハハ、よろしいですか、実は他に私が作った結界石を御持ちしたのでお預けして結界が必要な所の教会の女神像の傍に設置して頂こうと思いまして」

私はアイテムボックスの中からマジックバックを10個取り出し、結界石を1個だけ床に置いた。


「おっ、これが結界石ですか、素晴らしいです」


「え~とですね、女神像に傍で聖属性の魔力を台座の球体に注いで頂ければ例の教会の様に女神像の上で結界石が起動して浄化の結界を張ります。出来るだけ女神像の傍で起動してください」


「これでどのくらいの範囲に結界が張れますか」


「え~と、チョッとした街が一つくらいは張れると思います。後は設置した場所によって微妙に変わりますが、結界石同士が共鳴する様にも成ってまして共鳴出来れば結界範囲が拡大します」


「ほぅ、それはどのくらいの距離までで共鳴するのでしょうか」


「すいません、緊急でしたので細かい詳細までの確認が出来ていません。ただそういう仕組みで作ったのものであるのは間違いないかと思います。実際に実家と母の実家と叔父の領地では共鳴して隙間が無くなりました」


「そうですか、まぁ、その辺は我が魔術師団の方で何とかして見ましょう、しかし、サンディ王太子殿下はとても素晴らしい妃を選んだようですな、アディナ様はまるで今世の大聖女の様な方ですな」


「アハハ、お褒め頂き、ありがとう御座います。それでは後はお願いします。私はこれで失礼します」

私はこれ以上長居をすると不味そうなので直ぐに退散する事にした。


私は直ぐに魔術師団舎を出てから一旦部屋に戻って一息入れてから、一度教会に出掛けようと考えて部屋に向った。


 私は部屋に戻るとレティアの淹れてくれた紅茶を一口飲んでから、専属メイドのスーシに教会へ出掛けたいので手配をお願いして、スパイダーシルクの生地で作られた特性の装備服に着替えて馬車の手配が出来るまでは部屋で寛いだ。


「アディ、教会へ出掛けるのかい、おっ、凄い綺麗だね。アディが着ると装備服もドレスを着ている様に見えるよ、あれかいスパイダーシルクの生地で作ったのかい、母上にもお土産で持って来てたけど」

サンディ王太子殿下が部屋に訪れてアディの装備服を見て褒める。


「うふふ、そうよ、私はまだ王太子妃では無いから、今のうちに着ておこうと思ったの別に構わないわよね」


「あぁ、市井に出るのなら構わない。俺の妃になってもお忍びでどうせ街に出るだろうからな、その時にでも着れば良いよ。今日は同行出来ないけどお忍びで街でデートする時間をつくるよ」


「うふふ、サンディ、それは素敵な提案ね、その時を楽しみにしてるわよ」

私はサンディとデート出来る時が来るのを楽しみにする。


私は馬車の用意が出来たのでレティアと共に直ぐに馬車に乗り王城を後にすると、街路を通り馬車の車窓から王都の街並みを見ていると、行き交う民達の表情が笑顔で活気がある様に感じ何だかホッと安心する。


 聖イリシア教会の建物が見えてくると人の行列が見えたので御者に馬車を停めて貰い、私は久し振り行列に並んでみようと思いレティアと二人で降りて、馬車は教会の来賓用の停車場に向った。


「お嬢様、いきなり行列に並びたいなんて、趣味がよろしいですね」


「うふふ、たまにはこういうのも楽しくない、レティアの私服姿なんて中々レアだからね」

私はレティアと一緒に行列の最後尾に並び、私服のレティアと会話を楽しむ。


 私は行列に並びながら並んでいる民達の声に聞き耳を立てると、やはり大きな水晶の結界石が話題となっていて、井戸の水も澄んで美味しくなったと言う話も聞こえてくる。


 結界の効果が出ている話題を聞き、やって良かったなと思いながら浄化範囲は地上の空気だけてなく地中にまで及ぶので地下水も浄化されるので、民達の健康的に暮らせればいいなとも思った。

お読み頂きありがとうございます。

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