前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

　私はアズランズ王国の状況をサンディ王太子殿下に記し、浄化結界を張る為の結界石を作りたいので早く出立したいと手紙に認めて早馬を出して送った。

　その間に街一が結界が張れるくらいの結界石を１０個程ですが、緊急事態に備えて直ぐに使えるように作り、マジックバックに１個ずつ仕舞い、１０個のマジックバックをアイテムボックスの中に仕舞った。

サンディ王太子殿下から直ぐに来てくれるかとの返事が直ぐに来たので、出立する準備を整えて三日後に王都に向けて出立し、王家には出立した事を知らせる先触れを出した。

　緊急事態なので私は当初計画していた旅路の予定は全てキャンセルして貰い、ハーベスト侯爵家に一泊するのもキャンセルして王都へ向けて急いで向った。

その為に王都へ向かう途中に夜営する事が殆んどで、街道沿いにある街に寄って食料を調達しながら王都へ向かった。

私の同行してくれたのは昔から世話をしてくれたメイドのレティアに決まり、今後も王城で住むようになっても私の世話をしてくれることになった良かったと思う。

「レティア、ゴメンね、急にこんな事になって疲れてない」

「私の事よりもお嬢様は大丈夫なのですか」

「私？私はほらそれなりに鍛えているから大丈夫よ」

「うふふ、私もお嬢様が幼い頃からお世話させて頂いております。そのお陰でだいぶお嬢様に鍛えられておりますから大丈夫ですよ」

「うっ、それは・・・アハハ、そうねだいぶレティアには迷惑かけてたものね」

「えぇ、そうです。もうお嬢様をお世話する様になって毎日ハラハラ、ドキドキで目が離せず心配ばかりで退屈した事がございません。ですがお嬢様は優しく愛らしい方なので癒さられるのですよ」

「えっ、そうなの、私で癒されてたの」

「えぇ、お嬢様は私達メイドに心配かける事ばかりですけど、メイドに対して直接酷い事はけして致しませんし逆に労ってくれます。それがメイドに取ってどれだけ嬉しい事か、だから仕え甲斐があります」

「まぁ、私としてはレティアには迷惑かけてる自覚はあったわ、それに意見や忠告もハッキリと言ってれたけど、それでも自由に好きな事をさせて貰ったから何時も感謝しているわ」

「まぁ、お嬢様の場合は物を損壊させるか自分が怪我する事は多々ありましたが、他人様を傷付ける事はしませんしね、だからハラハラドキドキで済んだですけどね」

「うっん？私ってそんなに物を損壊させてた。まぁ、自分が時々怪我したのは覚えているけど」

「そうですね、自分の部屋の物を良く壊すかボヤも出してましたね、あの時は大変でした。お嬢様は部屋の隅でやちゃったって顔してましたけど」

「あ～、親に内緒で魔法の練習してた頃ね、う～ん、あの時は確かにレティア達に迷惑かけてたわね」

「はい、今となっては良い想い出です。その時のお嬢様は部屋の隅でしょんぼりしたり色々と愛らしい表情を見せてくれてメイド達は片付けをしながら、そんなお嬢様を見て陰で『可愛いい』と言ったんですよ」

私は専属メイドのレティアと思い出話に花を咲かせて馬車に揺られて王都での旅路を過ごし、夜営の時はレティアと護衛達の分も含め手料理を作り皆でワイワイと食べて設営テントの中で寝て過ごす。

私は夜営中は魔物除けと防御結界を張って過ごしたので、護衛騎士達の負担はこれだけでも軽減出来たと考えていし、私もレティと二人で夜中まで見張りもやっていた。

その甲斐あって１週間の道程を５日で王都に到着し、午後の３時くらいに王城の玄関に馬車が停車した際にサンディ王太子殿下が３人のメイド達と共に出迎えてくれた。

「アディ、良く来てくれたね、疲れただろうから部屋までメイドに案内させるから休むと言い、君が専属メイドのレティアかい、こちらに居るのがアディの世話をするメイド達だ明日から指導してくれるかい」

「はい、畏まりました。サンディ王太子殿下、気遣いありがとう御座います」

「うん、レティアも今日はゆっくり休むと良いよ」

「はい、お言葉に甘えてそうさせて頂きます」

「アディ、俺はこれから執務があるから、明日の朝の朝食から一緒に居られるからね、何かあったら、こちらのいるメイドに呼んで頼んでくれるかい」

「はい、分りました。サンディ王太子殿下、明日からよろしくお願いします」

「うん、明日から少し忙しくなるかも、だから今日はゆっくり休んで欲しいだ・・・・うん、それじゃ、アディと専属メイドレティアの案内を頼むよ」

「はい、休ませて頂きます」

「「「畏まりました」」」

３人のメイド達が返事をしてアディナと専属のメイドレティアを部屋に案内する。

　私とレティアは今日は客室に案内されて休ませてくれて、私達が実家から持参した荷物を先ずは王太子妃の部屋に先に運ばれ、明日レティアとメイド達で荷解きする段取りになっていた。

その晩はレティアと二人で客間に運ばれた食事を一緒に食べて、お風呂に入ってから広いベッドでゆっくり眠った。

　朝になって昨日紹介されたメイド３人が起こしに来て、サンディ王太子殿下が用意してくれたドレスを着てダイニングルームへと向かった。

「お早う御座います。陛下、王妃様、サンディ王太子殿下、エリナ王女殿下、今日からよろしくお願いします」

私はダイニングルームへ入室すると王家の方達に挨拶をしかー　私はアズランズ王国の状況をサンディ王太子殿下に記し浄化結界を張る為の結界石を作りたいので早く出立したいと手紙に認めて早馬を出して送った。