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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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身内の領地に浄化結界を張る。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私は何とか翌日の早朝から始めて昼前には水晶石と二つの魔晶石に浄化の魔力を籠めて浄化の結界石を完成させて、お父様に報告すると直ぐに地元の聖イリシア教会へ行き司祭に会う。


「司祭様、浄化結界の水晶石を出来れば女神像の前か後ろに置かせて欲しいだけど、そうさせて頂ければ浄化結界の効果は高めれて範囲が広がるのだけどよろしいですか」


「おぅ、流石はアディナお嬢様でございます。あの出来ればどのような結界石か見せて頂いてもよろしいですかな」


「えぇ、良いわよ、これなんだけと」

私はアイテムボックスの中から水晶の台座の上に置いた白く輝く水晶石の正八方体のダイヤ型の結界石を一緒に取り出して女神様の像が立つ台座の前に置く。


 実は水晶石と二つの魔晶石に浄化の魔力を籠めていたら理屈は分からないけど、正八方体のダイヤ型の結界石と台座に分離して見た目も綺麗に出来たので、考えても分からないので女神様の御業だと思うようにしてる。


「おう、これは何と美して結界石ですな、流石は今世の大聖女と謳われるアディナ様ですな、良いでしょう女神様の像の前に置いて下さい。見た目にも問題ないでしょう」


「はい、ありがとう御座います。それでは司祭様、結界を張らせて頂きますね」

私は結界石の台座に両手のてのひらを当てて結界を張る為に浄化の魔力を流すと結界石と台座が光りだす。


ダイヤ型の正八方体の水晶の結界石がさらに光輝き結界石の中で金色にキラキラと小さな粒子の輝きだして宙に浮かび上がる。


水晶の結界石は女神像の頭上まで浮上して止まると横にゆっくりとクルクルと周り出すと一瞬眩いばかりの光を放ち結界が張られてた。


私が結界石に見惚れていたら気が付いた時には結界石の台座が消えて、女神像が立つ台座と一体化した様で台座の正面に丸い水晶の球体が装着されていた。


「オッ、なんと美して光景ですな、流石は今世の大聖女様で在らされるな、感謝のお祈りを捧げさせてください」

司祭は感動のあまりアディナ向けて感謝のお祈りを捧げる。


「ちょっと司祭様、私は大聖女ではありませんから、私にお祈りを捧げるはお止めください」

私は行き成り司祭様が私にお祈りをしてきたので慌ててお祈りを止めるようにお願いする。


「うっん、しかしですな本来ならアディナ様は大聖女として崇められる存在なのですよ、しかし聖イシリス教会はイリシア教教会の間違った聖女至上主義を異として袂を分かって新たに創設した教会ですからな・・・・」

司祭は聖イシリス教会の方針は聖女認定をしない事にしている。


「えぇ、お陰で私は自由にさせて頂いてます。ただいざという時は協力はさせて頂きますので、ただ3ヶ月後にはディアント王国の王太子の元へ嫁ぎますけどね」


「はい、それは誠にお目出度めでたいことです。我々聖イシリス教会の王都の教会も誠心誠意を尽くし王太子殿下との結婚式を執り行うと張り切っておりますな」


「アハハ、まぁ、あんまり張り切りられてもね、普通に淡々として頂ければいいのですよ、あっ、王都の教会でも浄化の結界石を置かせて貰おうかしら、話を通してくださる。私が王都へ行ったら結界石を作るわね」


「はい、手紙を送っておきましょう、実に素晴らしい結界石ですな」


「う~ん、まぁ、これは女神様の御業もあっての事だと思ってくださいね。あっそうだ。叔母様の子爵領の教会へも結界石を設置するんだけど誰か派遣して貰えませんか、教会は今封鎖されている様なのでお願いします」


「なるほど、分かりました。我が教会の看板を持って行き取り換えて結界石の管理をさせて頂きます」


「子爵家にはお父様が既に先触れを送ってますので、私もこれから行くので後日でも良いので準備が出来たら派遣をお願いします」


「はい、うけたまわりました」


「はい、それでは私は失礼いたしますね、司祭様、ご協力して頂き感謝いたします」

私は聖イシリス教会を後にして直ぐに馬車に乗り、叔母様に会いに子爵邸へと向かう。


 子爵領の子爵邸までは馬車で約3時間程の距離なので日暮れ前には到着し、今日中には結界石を設置して作動させて、今晩は子爵邸に泊めて頂いて早朝にはお母様の実家のハーベスト侯爵領へ向かう予定でいる。


私は子爵邸に向う馬車の中でおにぎりとお新香を食べてお昼を済ませて、車窓から見える景色を眺めてから仮眠を取る。


イブリング子爵邸の門扉の前に到着すると、直ぐに叔父様が屋敷から出て来て馬車まで駆け足で来てくれた。


「アディ、辺境伯からの先触れの手紙を読んで待っていたよ、直ぐに教会へ行こう」

叔父様は馬車の扉を開けて私に告げると、私も同意したので直ぐに馬車へ乗り込む。


「叔父様、対応を早くして頂き感謝します」


「うっん、感謝したいのは私の方だよ、どうやら暗黒期の入った様だからね、瘴気を浄化してくれる結界が張れれば助かる」


「叔父様、今暗黒期に入ったと言いましたが、どこかで瘴気溜まりでも現れたのですか」


「あぁ、王都周辺で3ヶ所から瘴気が立ち込めてきたとの情報が王都の知合いからきたよ、だからサライアンにも帰って来いと手紙を送ったよ」


「それでは聖女様も大変ね、直ぐに浄化しないと広がりますからね」


「う~ん、それが聖女様は王妃教育が忙しいからと言う理由で浄化の務めをしないらしいよ」


「えっ、そうなんですか、なら早くサライアンを戻した方が良いですね。アズラン王家は何を考えているのか理解できませんね」


「そうだな、それよりも教会の本部がある王都周辺から最初に瘴気が発生したという事が問題だ。一番穢れがていると証明された様なものだ」


「そうですね、実は先日東の森の最深部で大きな瘴気溜まりがありました。直ぐに私が浄化致しましたが、地脈からすると王都に繋がっていますので、かなりの規模で瘴気が発生する可能性がありますね」


私は叔父様と教会に到着するまで暗黒期について話し合い教会に着いてからは

直ぐに結界石を起動させる。


聖イリシア教会の時と同じ様に女神像の上にダイヤ型正八方体の結界石が横に回り出し女神像の台座に球体が装着されて結界が張る事が出来た。


その晩は子爵邸に泊まり叔父様からアズラン王国の近況を教えて貰ったり、久しぶりに叔母様と会話を楽しんだりして晩御飯を美味しく頂くことが出来た。


その時に忘れずに叔父様には聖イリシア教会から結界石の管理する聖職者が派遣されるので教会を管理させて貰える様にお願いすると叔父様が同意してくれた。


 私は早朝に子爵邸を出発して馬車の中で仮眠を少し取ってからアイテムボックスの中からおにぎりを2個とお新香を取り出し食べて朝食を済ませる。


お母様の実家であるハーベスト侯爵領に向かう途中で魔馬を休ませる為に屋敷に寄り、私は昼食を騎士団の食堂で食べてから、もう一度馬車に向うとお母様も便乗する事になった。


「うふふ、アディが行くなら私も久しぶりに実家の帰るわよ、アディも退屈せずに済むでしょ」


「うふふ、お母様がご一緒して頂けたならそうですね、それに叔父様の相手をお願いします」


「う~ん、今回の目的はジョアンナかしらスパイダーシルクの生地の差し入れよ」


「あ~、叔母様ですか、なるほど」


「まぁ、ジョアンナは兄の妻ではあるけど、私の幼馴染で親友なのよ、だから差し入れするのよ」


「それは知りませんでした。私も幼い頃に何度か行った事は薄っすらと覚えてますけど、あまり馴染みがありませんもの」


「うふふ、だから私も付いて行くのよ、アディだけじゃ心持たないでしょ」


「そうですね、だから安心できます」

私は正直侯爵家の叔父様とは馴染みがないので、いくら私が母親似とは言え、一人で叔父様と向合って話すのには不安であった。


ハーベスト侯爵家の屋敷には4時間程で到着して、叔父様は直ぐに対応して頂いて教会へ案内をして直ぐに浄化の結界の結界石を起動して結界を張る事が出来た。


その晩はお母様と共に侯爵邸に泊まり、お母様と二人で叔父様と叔母様とで両家の昔からの交流の経緯いきさつなどで談笑した。


その後にお母様からスパイダーシルクの生地を叔母様に贈ると、スパイダーシルクの生地の話と他に化粧品関連などについての商いの話で盛り上がっていた。

お読み頂きありがとうございます。

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