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前世の記憶を持つ辺境伯爵令嬢は加護持ちの大聖女である事を隠し、王太子殿下から婚約破棄された後に隣国の幼馴染の王太子の元へ嫁ぎます。  作者: 榊原 レンガ


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嫌な予感がして東の森へ行って見ると的中して大変な事態に!

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 朝を迎えて私は朝の陽射しを浴びて気持ち良く目が覚め、大きく背伸びをして深呼吸をしてからベッドから起き上がり装備服を着てからメイドを呼ぶ。


「お早う御座います。お嬢様お呼びで御座いましょうか」


「うん、お早う、レティア、今日は騎士団の食堂で朝食を食べるから伝えてくれる」


「あの、お嬢様、まさか森へお出かけですか」


「うん、そうだけど、何かしたの」


「はい、旦那様より、くれぐれもお嬢様を森へ行かせない様にと仰せられておりますので、出来れば控えて頂ければ私としても助かるのですが」


「もう、お父様ったら余計な事を・・・でも行くわよ、お父様に伝えてね、私が素直にそんな事を聞く娘でない事はご存知でしょってね、それじゃ、お願いね」


「はぁ~、お嬢様には困ったものですわね、くれぐれもお気を付けてくださいね、お嬢様は我が領の至宝なのですから」


「うふふ、至宝って大げさよレティア、うん、気を付けるわね」

私はメイドのレティアに笑顔で話して部屋を出て騎士団の食堂へ向かう。


 私は騎士団の食堂へ向かい、食堂に入ると幼馴染のデモンドとヨシュアを探して見つけると二人の元へいって挨拶をする。


「お早う、デモンド、ヨシュア」


「おはようって、まさか森へ行くのかお嬢」


「そうよ、だから付き合ってね、ヨシュアもね」


「お早う御座います。本当に行くのですか、最近は大人しかったから安心してたのですが、どうしてまた急に行くのですか」


「まぁ、好いじゃないの、私も食べるから待っててね」

私はカウンターへ行き定食を頼み、定食を乗せたトレイを持って二人の元へ行く。


「うふふ、頂きます。う~ん、時々食べたくなるのよね、美味しいわ」

私は幼馴染の二人の前に席に座り、和食の定食のご飯を頬張りお味噌汁を飲む。


「お嬢様、はしたないですよ、もうどうしてまた急に森へ」

ヨシュアはアディナに隣国の王家に嫁ぐ前になぜ森へ行くのか抗議する。


「もう、ヨシュア、顔が怖いわよ、もう準備は整ったからよ、後は最後の想い出づくりよ、王家に嫁いだらもう出来なくなるでしょ、それにもう二人と一緒に森へ行けなくなるのよ」


「うっ、それはそうですけど・・・」

ヨシュアもアディナとはもう一緒に森へ行けなくなるのは淋しく感じていたので、アディナな想いでづくりと言われ言い返せなくなる。


「まぁ、それもそうだけどな、そんじゃ、3人で森へ行って暴れるか」

デモンドもアディナとの今までの想い出もあるが、アディナがこれから王家に嫁いで窮屈な環境の中で暮らすのだから今のうち気持ちも理解できる。


「うふふ、付き合ってくれて、ありがとう」

私は二人とは幼い頃から私の無茶振りに付き合って貰っているから、今でも二人には感謝をしている。


私は朝食を食べた後に屋敷を出て街に出て東門へ向かって3人で歩く。


「なぁ、お嬢、行き成り東の森へ行くのは無茶が過ぎるじゃないか」


「そうですよ、お嬢様、東は強暴な魔物が多いのですから」


「うん、だから良いのよ、もう少しレベル上げがしたいの、備えあれば憂いなしと言うでしょ」


「えっ、お嬢って俺よりも確か上だよな、まだ上げたいのか理由は聞かせてくれるか」


「うん、何と言うか、感よ、これから先ね、例のバカが原因で紛争が起こる予感がするの」


「例のバカというのは元婚約者のアホですか」


「あ~、何でも今度の婚約者の聖女もバカぼっいと言う噂がありますね、何となく想像がつきます。イケイケでしたね、例のバカカップルって」


「そうね、後先考えずに行動するから危険なのよ、思い付きで行動するから絶対にやらかすわよ」

私はアズラン王国の経済状況を考えれば、これから近いうちに行き詰まり紛争を起こしかねないと踏んでいる。


 私はデモンドとヨシュアと3人で東の森へ入り、遭遇する魔物達と次々と戦い奥へと向かって行き最深部へと近寄っていく。


森の最深部へ行くにつれて、森の奥から薄く黒い靄が発ち込んできているのが見て分かるくらいに明らかに瘴気が発生していた。


「お嬢、あれはまさか瘴気か」


「えぇ、そうね、嫌な予感がしたけどね、やっぱりね、ここで一旦休憩しましょう、軽く何か食べていきましょうか」

私はアイテムボックスの中から水筒とおにぎりを2個ずつ出して、デモンドとヨシュアに手渡す。


「お嬢様、まだ先に行くのですか危険ですよ」


「うん、危険かもしれないけど今のうちに浄化しないとスタンピードが発生するわよ、そうなったら遅いわよ」


 この世界に存在する魔物は二種類あり、森に生息する魔物達はほぼ交尾に寄って繁殖する場合と瘴気溜まりから発生する魔物がいる。


瘴気溜まりから発生する魔物は瘴気が黒い塊になり魔物化していき、初期段階では脆く体内で魔核が形成されていく。


魔核の形成が終ると完全な魔物となり交尾をして繁殖していく場合と、暴れ出して森の徘徊して周る場合とがある。


 私はまだ森の中に黒い魔物とは遭ってないのでまだ間に合うと確信して一刻も早く瘴気溜まりを浄化して魔物の増殖を防ぐ構えで挑む。


「さぁ、行くわよ、これから先は黒い魔物と遭遇するわよ、魔核狙いで仕留めるのよ良いわね、あっ、その前にこのマスクをしなさい。浄化が付与されてるからね」

私は浄化魔法を付与したマスクを二人に渡す。


「お嬢、何だか活き活きしてねえか、普通は怖がるところだぜ」

デモンドがマスクを掛けてからアディナを見て感じた事を伝える。


「そう云う性分は昔からでしょう、お陰で何度も私達が痛い目に遭ってきてるじゃない、まぁ、そのお陰で騎士団に入れたけど」


「うふふ、まぁ、そう言う事もあったわね、懐かしいわ、行きましょう」

私は瘴気溜まりを求めてさらに森の最深部へと向かう。


森の最深部の奥へ行くと空気が完全に黒ずんできて先が見づらくなってきて視界がわるくなってきたので、サーチ魔法を使い先へ進むと黒い魔物が現れて、浄化魔法で消去する。


「二人共黒い魔物が出て来たから気を付けてね」


「「はい」」

デモンドとヨシュアの二人も気を引き締めて慎重に周辺を警戒しなからアディナの後を付いて行く。


 デモンドもヨシュアも黒い魔物と戦う際には指示通りに魔核を破壊するまで戦い続け順調に先に進み、二人のレベルも順調に上がっていった。


森の最深部の奥へ進み一時程でようやく瘴気溜まりを発見したけど、何と言うか黒い池の様に地面に広がり黒い物が湧いてきて周辺に群れていたのを草木の陰から隠れて3人で様子を見る。


「うわぁ、これは想像以上ね」


「おい、こんなの初めて見るぞ、お嬢、大丈夫なのか」


「そうですよ、危険すぎます」


「でも誰かがやらないと二人以外にも領地の民達も危険に晒すのよ、それに何のためにレベルを上げて来たと思うの、この時の為よ、いいわね、私が浄化魔法で瘴気溜まりを一掃するから、向かって来る魔物は二人に任せるわよ」

私は二人に告げると立ち上がり、剣を鞘から抜いてイメージして浄化の魔力を剣先に集める。


剣先に浄化の魔力を溜めると池の様な瘴気溜まりに向けて縦の剣を振り抜くと、浄化の魔力が白と金の粒子とが光り輝き玉となって剣先から放たれてた。


光輝く玉は白の輝き中の金色にキラキラと輝きとが膨らんで行き黒い魔物達を次々と消滅させて行き池の様な瘴気溜まりの真中で拡散し広がり浄化が終ると残った黒い魔物達も消滅して行った。


「オッー、すげ~な」


「お見事です。お嬢様、とても綺麗です」

デモンドとヨシュアは初めて瘴気溜まりを浄化するところを見て、その美しい光景に感動して勇ましく立ち凛とした姿のアディナ崇める。


無事に瘴気溜まりの浄化を済ませてからデモンドとヨシュアの護衛をして貰い街へ帰り、屋敷に帰る途中でカフェテリアに寄って3人で甘いケーキと紅茶を頂いてから屋敷に帰る。

お読み頂きありがとうございます。

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