第20話 お仕事決まりました
翌朝にレミは帰ってきました。血まみれで……
「ちょっ!レミどうしたのですか⁉︎大丈夫なんですか?」
「えっ?全部返り血だよー!怪我はしてないから大丈夫!」
「そ、そうですか……でも、汚いのでまずは身体を洗って来て下さい!」
「そうだね!じゃあ川に行ってくるよー!」
「いえ、大丈夫ですよ。お湯を沸かしていますのでお水を合わせて調整して下さい。」
「おおー!流石私の嫁だー!」
「まだお嫁さんになってませんよ?」
「いずれはなるんでしょ?」
私は口を黙ました。何やら心を見透かされた気持ちになりました。
「か、確定ではありませんから。それよりも早く着替えて身体を洗って下さい!」
「アリスー動揺が隠せてないよー。順番逆じゃん!」
レミに笑われてしまいました。言った内容を指摘されて私の顔は赤くなりました。
レミを綺麗にして着替えをさせた後、私たちは町に向いました。
「レミよ……ここ最近間隔短くないか?」
「えへへ、張り切ってるもんだから!」
「まぁ良いけどな。また町を散策するのかい?」
「うん!ナイフが刃こぼれしたから刃物屋さんで研いでもらう!」
レミはナイフを出しに行くというので私も付いて行きました。その道中です。一軒のお店に目がいきました。
「……」
「ん?どうしたのアリス?」
「いえ、このポスター……」
「……おっ、人材募集のポスターだね。行ってみるの?」
「はい、少し興味がありまして……」
「ふぅーん。行ってみたら?」
「良いのですか?」
「うん!私はナイフの手入れしてくるからね。」
「分かりました。では、後ほどお肉屋さんで合流しましょう。」
「うん!じゃあ後でね!」
レミはそのまま走って行ってしまいました。私よりもこの町の事を知ってるレミなら大丈夫でしょう。私は見送りをするとお店の中に入りました。
「こんにちは……」
「おや?お客さんかい、いらっしゃい!」
中には女性がいました。私は会釈をすると店のポスターの事を話しました。
「あら、求人見てきてくれたのね。ありがとう。」
「はい……あの、私まだ働いた事ないのでご迷惑をお掛けしますが一生懸命働きますのでよろしくお願いします!」
「あー、いいよいいよ!ウチはそこまで繁盛してるわけじゃないからね。お店の手伝いをしてくれればいいから。」
「どういう事ですか?」
働いてくれる方を募集してるのにお店は繁盛していない……でしたら何故人を雇おうとするのか……私には分かりませんでした。
「ちょっとね。親が病気になっちゃってその看病をしたいから誰かを雇ってその間に看病しようと思ってるの。」
「では、一時的なものなのですか?」
「いいえ、慣れてもらえればそのまま継続して貰うわよ。その方が私も助かるからね。それで、あなたお名前は?」
「あっ、失礼しました!私はアリス・グランです。」
「グラン……って事はアリスはあのグラン家の娘さん?」
「元ですね。今はただのアリスです。」
「そう……でもまぁ、あのレミと一緒にいるのなら根性はあるわね。」
「えっ?」
私はポカンとした顔になったのでしょう……女性は笑い始めました。
「あはは!そりゃー、有名だよ!レミはこの町の有名人だよ。その有名人に着いて回る人が居たらそりゃー知ってるさね。あっ、私の自己紹介がまだだったね。私はフレア・ブレッツ。フレアでいいから。今から働く?それとも明日からにするかい?」
「そんなに簡単に決めて良いんですか?」
「いいさね。レミが懐いてるんだから信頼はあるよ。」
レミはやっぱり町の人たちから信頼されている様です。
「では、明日からよろしくお願いします!」
「了解、じゃあ明日から来て頂戴。」
こうして私のお仕事先が決まりました。お肉屋さんに行くと既にレミは待っていました。
「おかえりー」
「はい、お待たせしてすいません。」
「お2人さんここは待ち合わせスポットじゃないんだぜ?」
「ごめんなさい……」
「いいじゃーん!少しくらい!」
「レミ!そんな事言ってはいけませんよ!すいません……ありがとうございました。」
「ははは、まぁそうやって素直に礼を言ってくれりゃ良いんだよ!気ぃつけて帰りな!」
「はい!では、」
私たちはこうして今日は帰宅しました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!
面白い、続きが気になるという方はブックマークまたは下の星マークをタップしてお待ち頂けると幸いです。




