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誰かと誰かの会話3

作者: 松岡七海

「はぁ・・・死んでしまったか。80年生きてきたが特に立派な功績も残せなかったな。死後の世界は創作で何度か見たことあるけど、本物はやっぱり役所みたいになってるんだなぁ。」


「番号札3618番の方〜。」


「おっ、俺の番号だ、はい。」


「あなたは人を何人殺しましたか?」


「・・・えっ?殺してませんけど。」


「えっ?どういうことですか?質問に答えてください。あなたは人を何人殺しましたか?」


「だから、人なんか殺してません。0人です。」


「0人?0?本当に?」


「はい。」


「まさか・・・。あなた80歳ですよね?80年生きてきて人を殺したことがないと言うんですか?」


「はい、殺したことありません。」


「そんな馬鹿な。あり得ない。そんな馬鹿げたことがあるわけない。あの人をご覧なさい。あの人は聖人君主のように生きてきたのに、ついカッとなって人を殺してしまったのです。それであんなにも悩んでいる。


別のあの人に至っては行きたくもない戦争に駆り出されて上官の命令で人を何人も殺したのです。


良いですか?何十年という人の一生の中で人を殺さないで済むというのはとんでもない奇跡なんですよ。幸運なんですよ。それだけで胸を張るべきことなのです。」


「はぁ・・・」


「それなのに何故そんなに自信なさげなのですか?」

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  死刑執行者ってカウントされるのかな。
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