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エルフって大体、盗賊に狙われる

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まあ、最高になると思っていたらそこまで高くならなかったけどエルフに恩を売れたことだし結果的には良かったのかなと考えて歩いていた。



良く考えてみれば人間と天使以外の種族と交流するのは初めてかもしれない。エルフがいると聞いたことはあるだけでこうして会えたのは初めてだった。



エルフの国、入れるだけでももしかしたら運が良い事かもしれない。エルフならば魔法なども長けていると考えられるしそこで何かを学べば良いかな。



とりあえず今はそのエルフの国に向かわない事には始まりは来ないから頑張って歩きますかと思いながら歩いている時にエルフが話をしてきた。



「そう言えば自己紹介がまだでしたね、私はリリーネと申します。もしよろしければ貴方の名前も教えてはくれませんか」



確かに自己紹介していなかったなと思った。先程は色々と考えごとをしていたから忘れてしまっていた。相手から名乗ってくれたことだし名乗らないと考えたのですぐに名乗ることにした。



「これはご丁寧にありがとうございます、自分はアッシュと言います。こう見ても昔は貴族だったですけど追放されて今は冒険者をしています。まあ、その冒険者も大半の仲間に見捨てられたばかりですけど」



これを聞くとリリーネさんがどうして追放されたのですかと聞いてきたので自分は答えたと言っても才能がないと言われたのでとしか言えなかったけど。



聞いたリリーネさんはそうでしたかと言って落ち込んで自分に対して同情してくれた。でも自分はあんまり貴族には興味がなかったから別に良いのだけど。



問題があるのは冒険者のほうかな、当時は冒険者になっていろんなところで旅や仲間達と暮らしていこうとしたけど現実はとても厳しかった。



重労働なのに低賃金の依頼ばかりの上で他の冒険者からは虐めを受けて大変だった。前世でも重労働は変わらなかったけど虐めはなかった。



まさかの転生したら更に酷くなったと言えるけど・・・まあ、一番辛い時期に比べたら全然辛くもなかったけど、支えてくれる仲間がいた事だし。


本当にあのドジっ娘が心配になってくる、森の中でドジをやり過ぎて危なくなっていなければ良いが。



前世の過去とドジっ娘が一番やらかしたあの時は本当に何もかもが絶望的だったからなと思っていた時にリリーネさんが急に足を止めて前の方を警戒を始めた。



気になった自分が何かこの先にあるのですかと聞こうとしたその時であった、横から急に弓矢が放たれてリリーネさんに向かってきた。



それにいち早く気がついた自分はすぐに剣を取り出してリリーネさんを守るように弓矢を切り落とした。



流石のリリーネさんもこれには驚いた様子をしていた。でも何かを感じていた様子だったから気がついていると思っていたけどまた別のやつなのかと聞きたかったがどうやらそんな暇はないらしい。



弓矢が放たれた方向から盗賊らしき者たちが現れた、自分はやはりかと思いながら見ていた。深い森だからいるだろうなと考えていたけど。



目的は恐らくリリーネさんだろうな、エルフは奴隷商人に高く売れると聞いたことがある。それが目的なのであろう、それにしてもよくここまで来るものだなと呆れ半分、皮肉が半分であった。



ここまで来た以上はリリーネさんには故郷に帰って欲しいと考えた自分はすぐにリリーネさんに対して言葉をかけた。



「リリーネさん、ここは自分が引き受けますので先に行っていてください。相手の狙いは貴方ですから・・・それにこんな所で台無しにしたくないですからせっかくの家族との再会をこんな連中らでね」



自分は笑みを出してリリーネさんに元気をそして心配されない様に見せた。それを見るやリリーネさんは申し訳ありませんと返事をしてから走り出した。



最後に強力な力を持った何かが迫ってきていますのでどうかご無事でと言い残して走り視界から消えた。まあ、ここは森だからエルフにとってみれば庭みたいなものでしょう。



だからリリーネさんは大丈夫だ、問題は自分自身だ。人数は三人ぐらいだがここまで到達できるという事はそれなりの実力は持っているということだ。



一応、自分もそこその実力はあると思っているが相手は三人である為に慎重に越したことはないだろうと考えていた。



すると盗賊の一人が笑いながらこちらに対して話しかけてきた。



「おい、おっさん。あんまり無理はしない方が長生きできるぜ、最もここで殺されると思うがな」



「それはご丁寧な忠告、ありがとうな。だけど自分はまだおっさんでは無いぞ、三十歳になったばかりの男だ」



そうと説明しても盗賊たちにはそうと見えないらしい、確かに見た目より歳をとっていると言われるけどそれでもまだおっさんではない。



だいだいおっさんは四十代からだと思っている。だからおっさんではない!まあ、十年後は立派なおっさんの仲間入りはするのだけどね。



今はそれは良いだよ、目の前の盗賊たちを何とかしないと自分の運命が終わる。得意な武器、剣を構えて待ち構えていた。



それにリリーネさんが感じている何かが来る前にこの場から逃げ出さないとどうなるか分からないからな。



「では、おっさんを殺してから身ぐるみとあのエルフを捕らえるぞ、野郎ども」



あの中で一番実力があるやつなのか命令してこちらに向かってきた。でもあれで一番強いならば勝てるなと思いながら迎撃を始めた。



まずは迫って来ている攻撃をすべてギリギリのところで回避して周りにある木のつるを利用して相手の武器を絡めてから奪って遠くに投げ飛ばした。



その後は自分の武器である剣の鞘で攻撃をして反撃をした。これを受けて相手もこちらが只者ではないことに理解をしたみたいで距離を置いてからこちらの様子をうかがっていた。



その時に盗賊の一人がこちらに対して指を指して言葉を出した。



「あ、あいつ、もしかして冒険者の中で最強の一角とも呼ばれている。焔のアッシュなのか、お前は」



自分の名前を知っているのか、と言うかその別名は初めて聞くですけど。確かに属性は炎は得意だよ、後は風属性も使えるけど。



でもこの世界では普通は属性魔法を三つ使えるのが当たり前なんだよな。一つ一つの魔法の威力はそこそこの自信があるけど純粋に使える数だと普通以下なんだ。



まあ、大抵の敵は炎のみで倒せたから問題はないのだけど。でも知っているならば脅せば戦いが終えることができるかも知れないと考えたのですぐに行動に移した。



「なんだ、自分の事を知っているのか。余程の自信家たちなのかなそれとも怖いもの知らずなのかな、逃げるならば自分が笑っている時だけだよ」



自分は少し意地悪な表情をしながら余裕そうに盗賊たちに伝えた。すると盗賊の一人が焦りながらもまだ大兄貴が来れば形勢は変わると言ってきた。



なるほどボスはまだ出てきていなかったのか、これは少しまずいかと考えていると遠くから巨大な生物だろ足音が聞こえていた。



ただえさえ盗賊で苦労をするかも知れないのに追加は勘弁して欲しいところだ。けれどすぐにそんな考えは消え去った。



何故ならば巨大な足音を出していた生物の正体はアクアドラゴンで冒険者の間でも恐れられているドラゴン。そして現れたアクアドラゴンの口には人の死体を食べていた。



それを見た盗賊たちが体を震わせて絶望の表情、真っ青になりながら大兄貴と言っていた。



自分もこれならばまだこの盗賊の大兄貴とコイツらを相手にしていた方が良かったよ。



よりにも寄ってアクアドラゴンかよ、とことんと運がないなと己の運のなさを皮肉ながらも迫りくる災いを退けるために自分はアクアドラゴンに向かって突撃をするのだった。

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