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夏休みのご利用は計画的に




「何でやっとかなかったのさ」

「夏休みくらい遊びたいと思うだろ」

「だからってここまでやらないとねぇ」

「そう言うお前はどうだったんだよ!」

「僕?僕は毎年未提出だったけど?」

「ダメな大人だなぁお前!」

「宿題やってない君もダメな子供なんじゃないかな。将来僕みたいになるよ」

「自分で言うなよ!」

店長とお客さんの中学生のグダグダした会話を、カウンターに座って聞き流している私。さっきからこんな調子でグダグダグダグダしていて、一向に話が進まない。

店長も知り合いみたいに話してるけど、あの中学生真っ赤な他人だよね。

「とりあえず!オレの宿題やっといてくれよな!お金はちゃんと払うからさ!」

「はいはい、じゃあ明日の朝取りに来てね」

「頼んだからなっ!」

中学生は学校指定の鞄を引っつかんで、カウンターに座る私に挨拶もせずに出て行ってしまった。全く、最近の子供は礼儀もない。

「雅美ちゃん、あのさー」

「何ですか?」

今日は八日三十一日。つまり全国にいる小中学生の楽しい楽しい夏休みが終わってしまう日だ。ちなみに時刻は午後七時二十三分。一番星が控えめに輝いている。

「今日さ、泊まれる?」

「は?」




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