四話
非現実的な日常に慣れてしまったのだろうか、よく眠れてしまった。
多分、いつ何が起きてもいいように危機管理意識が働いて、休息をいつでもとれるようになったんだろうな。
何はともあれ、学校に行かなくてはならないわけだが...学校行きたくねぇ~
しかし、ここで学校を休んでしまったら、ゴスロリ衣装に身を包んだ先輩が襲撃しに来るであろう事は、容易に想像出来る。
しょうがない、行きますか
世の中あきらめも肝心なのだ
学校に着き、教室に入ろうとしたら後ろから隆が声をかけてきた。
「おい、お前は大丈夫だったのか?」
「大丈夫とは?」
「大きな傷とか身体関係もそうだが、今は記憶の方を聞いている」
「隆はどうなの」
隆の記憶消去のレベルに合わせよう、うっかり全部覚えてるなんて言ったら先輩が飛んでくる。
「俺は駅の方面に向かったあたりで記憶が途切れている。美月と一緒に校門前で倒れていたところを新井先生が保護してくれたらしい」
「そうか、」
「お前はどうなんだ?新井先生の話によると先に目覚めて帰ったらしいが」
「あってる、新井先生が見てくれるているから」
「おう、それはいいんだが記憶の方は何か思い出せることないか?」
「特には、隆と同じ」
「そうか..」
この件に関して一番乗り気だったために、落胆もひとしきりなのだろう。
「隆、終わったことを気にしてもしょうがない」
「そうだよな、少なくとも噂が本当だとわかっただけでも良しとするか!」
隆は続けて教室に入ろうぜと言って先に教室に入って行った。
「おはよー、ヨミ」
「ん、」
教室に入り、自分の席に座ると隣の席の美月が声をかけてきた。
「昨日先に帰っちゃったんだって?」
「新井先生が見てるからな」
「それでもひどくない、待っててくれてもいいじゃん」
「眠かった」
「えー、私に何かあったらどうすんのー、責任取ってくれるの」
「何かやったやつに責任取ってもらえ」
「つねめたーい」
「...」
「深夜に連れまわした挙句、襲われても知らんぷりですか、そうですか、」
「ん?」
何か今のやり取りに違和感を感じる。なんだろうか、何かがおかしいような..
「どうしたの?」
「いや、何でもない」
ここで、キーンコーンカーンコーンと予鈴が鳴り、先生が入ってきたため会話が打ち切られてしまった。
何かが引っ掛かり喉元まで来ていたが、どうせ些細な事だろうと思い忘れることにした。
毎度のごとく退屈でつまらない授業を聞き流し、昼休みになった。
いつもの三人、隆、美月で昼食を取るために購買でツナマヨパンといちごミルクを買う。
食堂で隆の前の席という定位置と化した席に座り、美月も自分の隣に座るったところで隆が切り出した。
「昨日の事についてなんだが、この件について手を引こうと思う」
「手を引くってどういうこと?」
「正直俺が思っていたよりも今回の件はやばいと思う」
「ふーん、私はどっちでもいいよ。もともと流れでついていっただけだし」
「俺も別に」
「意外だな、美月はともかくレキは反対すると思ってた」
「そんなことはない、自分も危ない橋を渡るのはごめんだ」
「そうか..わかったそれじゃあ金輪際この件にはかかわらないということで」
「いや、それは違う」
「はぁ?」
「写真をでっちあげればいいだろ、美月の後ろ姿を取るとかな!」
「おまえ...」
当然だよな、この件から身を引くが写真をあきらめるとは言っていない。
今回、真実はそう簡単に漏れないつまり真実はわからない。
ということは、たとえ嘘でも真実だと言い張ればそれは真実になる。
なに、それっぽく写真を撮るだけの簡単なお仕事だ。
「美月にゴスロリ服を着てもらおう」
「え? 私嫌だけど」
「なっ!?」
「当たり前だろ...」
「分け前がもらえないと危惧してるのか? 大丈夫だぞ? 三人で三等分だ」
「分け前もらえたとしてもヤダ!」
「なん..だと!?」
「そりゃそうだろ...」
何故だ..どうしてだ..写真を撮るだけだけだろ。
「あのなぁ..」
「まず、前提が甘すぎる。 その写真の正確性をどうやって証明する?」
「...」
「ほかにも美月の気持ちは?もし写真のせいで美月にストーカーがついたらどう責任取るんだ?」
「..ごめんなさい」
「美月に言え」
「すまない」
「別に気にしてないし」
「とりあえず、今日はバーガーズレキのおごりな」
「えっ...」
「当然だよな」
「当然だよね」
「異議あり!」
「異議なし!」
「異議なし!」
「えー、」
「当然だよな」
「当然だよね」
「魔女裁判だ!」
「当然だよな」
「当然だよね」
「世の中はいつだって理不尽だ...」
放課後、当然のようにアボガドバーガーセットを注文する二人。
自分の財布の中身がほとんど二人の食費で消えたんだが、マジで今月どうしよう...
そのまま解散し各々家に帰ることになった
前回美月は送ってけと駄々おこねていたが今回は言わなかった、まあ気まぐれなあいつのことを考えてもしょうがないさっさと家に帰って寝よう
家に帰る途中違和感を感じて振り返ったのと同時に殴られた。
「痛っっっっっっっった!!!!」
「なんで部室に来ないのよ!」
どうやら俺を殴った暴君は亜美先輩らしい、それにしても何故?
つけられてましてや殴られるようなことを俺はした覚えがない
「なんで殴るんですか!そもそも部活に来いなんて一言も言われてないですよ!」
「普通あの話の流れだったら協力するでしょ!」
「知らないですね、そもそも今日からなんてひとことも言っていなかったじゃないですか!」
「ごちゃごちゃうっさいわね!いいから今から行くわよ」




