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異世界英雄譚  作者: ホルムアルデヒド
4/5

嫌な夢と嫌な視線

気がつくと俺は真っ暗な場所に1人で立っていた。



よくわからない状況だが、なぜか俺は歩き始めた



しばらく歩くと血のような赤だけで構成された場所に出た。



そこに着いた瞬間、とてつもない不快感が俺を襲った。

何とかしてこの不快感を消そうとこの場所から離れようとするが、なぜか足が動かない。



なぜ動かないのかと思い足の方を見ると、足が赤い地面に埋まっていた。



そして、どこからかウサギが現れた。


ウサギは俺の数倍ぐらい大きく、襲われたら俺なんて簡単に殺されてしまう。

そして何故だか分からないが、あのウサギは俺が殺したハクトだろうと分かる。



ハクトは俺を見た瞬間、俺に飛びかかった。



直撃を避けようと体を動かそうとすると、目に太陽の光が入った。




「...夢か」



目覚めは最悪だが、そんな事はどうでもいい。

俺が倒れた後に何があったのかが気になる。



まあ、俺が寝ていたあまり柔らかくないベットを見る限り、もうハイデという町に着いたのだろう。



そんなことを考えていると、扉の開く音と共に女神様が入ってきた。

「やっと起きましたか、でしたらミスリル一式を着て下のロビーに来てくださいね」



そういえば、誰が俺をここまで運んできたのだろうか。女神様が運んできたのか?



「あの、女神様が俺をここまで運んできたんですか?」



「ええそうです。貴方結構重かったですよ〜」

と、少しジョーク混じりな答えが返ってきたが、運んできたのは女神様で間違いないようだ。



「ありがとうございます女神様、貴方がいなければあそこで死んでいました」



「ん〜そんなの気にしないでいいですよ、では私は出て行くので早く着替えて来てくださいね」

と言って、女神様は何も気にしない様子で部屋から出て行った。







少し急ぎ気味でミスリル一式を着てロビーに降りてくると、ロビーにいた全員が俺の方を凝視した。


そんなに大きな宿ではないようで、ロビーもそんなに大いものではなく、ロビーにいる人も多くはない。

それでも、人に見られているというのは自分にとって心地よいものでは無いのだ。

出口近くに座っている女神様を見つけると、少し早足で女神様のもとに向かった。


女神様も俺に気づいたようで、座りながら手招きしている。


「やっと来ましたか」


「遅くてすいません。そいういえば、なんでミスリル一式を着ていなきゃいけないんです?これを着てると人に注目されるので、脱ぎたいんですけれど...」


ロビーにいる人達はまだ、俺の方を見ている。

正直、こんなに注目されるなら、戦闘する時以外は着ていたくないな...


「これからギルドに行くので脱がない方がいいですよ。見た目は大事ですし」


「そうですか...」

ギルドって言えば定番の冒険者ギルドだろうけど...この格好で外に出たくないな、人も多いだろうし

まあ、しょうがないのか


「ではギルドに行きましょうか!」

女神様は勢いよく宿の扉を開け、外に出てしまった。

そのことにより、更に注目された。


宿の客の視線から逃げるように外に出るとそこには、高さ小綺麗な商店が建ち並びが、間にある大通りを多くの人が歩いていた。

また、少し遠くを見渡せば高さ9メートルくらいはある石造の時計塔や教会のような建物が見えた。

コンクリートでできたビルが建ち並ぶ光景を見て育った俺には、この光景が珍しくもどこかで見たような、懐かしいものに見え、目が離せなかった。


「ほら、景色に見とれてないで早くギルドに行きますよ」

女神様に声をかけられて街の景色から目を離したが、街の光景はやはり気になる。

女神様はギルドに向かって歩き始めたようなので、女神様の後を歩きながら街の光景を見ることにした。






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