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金毘羅船船ー。
書き忘れてた。内火艇を係留する場所は絃門より前だたか後ろだったか? うーん忘れた。
兎に角四角て長い鉄骨を横に張り出す、長さは五メートルも無いぐらい。
その下に二艇並べ舳先をてロープで固定する。
確り固定しないと夜中に流される。
昔の人はそこを渡ってスルスルとロープを下りていたらしいけど、私は縄梯子を使っていた。
話変わって「まきぐも」は古い艦である。今時パチンコ屋でもないのに艦尾にオレンジ色の「まきぐもと書かれたのぼり旗」を立てる艦など見たこと無い。
ある日なぜか漁船が行き交う陸に近い場所で停泊していた。後甲板に行ってみると「運用」の班長が一斗缶を束ねて、それに「奉納」と書かれたのぼりを立てていた。
「それは何ですか?」と聞くと班長は。
「この近くに金毘羅神社があってな、こうして防水加工した米を海に流すと拾った漁船が神社に奉納してくれるだ」と言う事だった。
もうどこの艦でもこんなことはやっていないだろう。てか良いのだろうか米持ち出して。
班長がそれを放り込むとまきぐもは外海に向け動き出した。




